グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

耐性菌対策のための日本政府の取り組み。

2016-09-05 17:59:21 | Weblog
耐性菌対策のための日本政府の取り組み。

三重県で開催された伊勢志摩サミットに先駆けて、日本政府は 「国際
的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議」を4月5日に首相官邸で開き、
行動計画を決定しました。


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もちろんこれは、抗菌薬を大量に使うと薬が効かない薬剤耐性菌が増え
るのを防ぐための措置ではありますが、注目すべきは

 ■ 政府という行政のトップで行動計画が作成され

それに加えて

 ■ 減らされる抗生物質の量の数値目標が決められた

ということ。

かねてよりの世界保健機関[WHO]からの要請があったからとはいえ、

 ■ 使用される抗菌薬の量を20年までに現行の3分の2まで減らす

という具体的な期限まで、しかもヒトの医療現場のみならず畜産とうい
う農業分野にまで踏み込んで設けられたこと
に、個人的には驚きました。


だってEUのように家畜に使用する抗生物質の種類を規制していない
はおろか、現在家畜に使われている抗生物質の量さえ把握していないと
おもわれる
 この日本で・しかもいきなりの規制計画 ですもの。

これは、今までの経緯を考えれば ほんとうにびっくりものですよ。

裏を返せば・・耐性菌問題が抜き差しならぬ段階に入ってきたのかなと
ちょっと恐ろしくもありますが、今回の計画が なんとかスムーズに
絵にかいた餅のようにならぬよう]実行に移されることを 国民の
ひとりとしてねがうばかりであります。

つづく。


◎ 『風邪をひいたら養殖魚をたべさせときな』なんていうブラッ
  クジョークに象徴される農水産業で使用される抗生物質の量に
  ついての話は こちら 。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜