グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

台風、とくに“風台風”は小型でも怖い。

2015-07-07 15:58:07 | Weblog
台風、とくに“風台風”は小型でも怖い。

「最盛期であっても風速15m/s以上の強風域の半径が440km」という、
けして大型とはいえない台風 の もたらした被害があります。それが

 延岡市・・・死者3人、重傷3人、軽傷140人、住家全壊116棟、大規模
       半壊82棟、半壊262棟、一部損壊945棟、 停電11400戸
 日向市・・・重傷1人、軽傷6人、住家全壊1棟、半壊10棟、 一部損壊
       26棟、停電100戸、
 日南市・・・軽傷1人、住家全壊1棟、一部損壊7棟
 宮崎市・・・住家一部損壊7棟

という、宮崎県下の建物を中心に甚大な被害をもたらした2006年の台風
13号です。

9月10日フィリピンの東海上で発生した台風第13号は太平洋高気圧の南
の縁に沿って西に進み15日からは北寄りに向きを変え、先島諸島に接近、
16日早朝に石垣島付近を通過し東シナ海を北上します。その後 九州に接
近、17日18時に長崎県佐世保市付近に上陸した。その後、佐賀県、福岡
県を通過して20時頃玄界灘へ抜け、日本海へと進んだ台風でした。

この台風が大きな被害を生み出した理由・・・それは宮崎県が台風の進行方
向の右側に位置してしまったこと、そして とにかく・なんといっても風が
強かったことが挙げられます。さらには竜巻です。
発達した積乱雲により局地的に大小さまざまな、たくさんの竜巻が 発生し、
とくに延岡市では[停車中であったにもかかわらず]特急にちりんの横転被
害までひきおこされました。災害概況についてのくわしいページは こちら

住んでいる地域が暴風圏内にはいり、その後 住んでいる地域が暴風圏外を
抜けるまで

 家が揺れ続ける → 瓦が飛ぶ → 
 → 飛んできたものが家の壁に突き刺さる →
 → 屋根が飛ぶ・電柱が倒れる


などという、たくさんの台風襲来時の、いろいろな体験をしてきましたが、
この台風13号は[むしろ大型ではなかったゆえか]風圧がケタ外れに強い・
そして 怖い台風 だったと記憶しています。

ということで今回は、雨を伴わなくても・大きな範囲ではなくても、たとえ
暴風圏内にはいっている時間が短かったとしても、
小型の台風でも充分に怖ろしい というおはなしでした。


◎ そうですね、大型の台風をゴジラとするならば、台風13号は 
  衝撃波を地上に与えて飛行するラドン
だなと、そう思いました。。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染