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グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

こんな農業参入のかたちもあるかな。

2014-10-22 15:15:07 | Weblog
こんな農業参入のかたちもあるかな。


たとえば こちら です。


 売れるものなら文化でも.jpg


これは しめ縄と、神楽には欠かせない“えりもの” なのですが、
今後は これらの伝統品が売れる時代になっていくだろうと思える
のです。

とくに しめ縄です。

なにせ、これまで氏子として地元の神社のしめ縄作りを荷ってきた

 農家さんの数が、日本各地で激減している

という事情があります。そうなると、その地方に伝わるしめ縄作り
の技術はもとより、ワラの確保さえままならないという時代になる。
そうなれば当然

 神社のしめ縄は、購入する

ことになりますからね。そこに需要が生じるわけです。

こういった傾向が高まっていけば、供給する側のしめ縄作りにも熱
がはいります。たとえばしめ縄用の茎の長いワラや、色のついたワ
ラを取る品種の栽培が始まったり
。と、次第に一大産業になってい
く可能性がある。

じっさいのところ、こういった、ある意味美術品としてのワラ製品
の販売は、昔の農村では当たり前のことで、たとえば東京近郊で
いえば、江戸時代中頃から大森で作られ、東海道を行き交う旅人に
親しまれた

 大田区の麦わら細工である「大森細工」

などが、その代表として挙げられます。馬込の郷土博物館に当時の
実物が展示してありますが、動物やおもちゃを表現した「編み細工」
と、小箱に色染めした麦わらを張り込んだ「張り細工」は、非常に
見ごたえのある作品だと思いましたよ〔ある意味昔の農業のほうが
いまの農業よりもずっと六次産業化していたわけです
〕。

ページは こちら 。いちばん下に、ワラ細工の写真がありますよ。

こういったワラ製品に加えて、もともと美術品として人気の高い 
楽のえりもの
 などをセットにして販売したりという試みなども、こ
れからの面白い試みになるのではないでしょうか。

ということで、今回は、その土地土地に伝わってきた歴史や文化の
喧伝にもなる
という点から、食品以外の六次産業化の可能性につい
てかんがえてみました。


◎ 旅行社や、神社とタイアップして、夜神楽見学としめ縄
  つくりツアーなんて企画〔●●のワラ人形作り&参りの裏企画
  なんかもやっちゃったり/笑
〕は、いかがなものでしょうかね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染





不思議なちからを感じた切り絵のはなし。

2014-10-22 15:07:51 | Weblog
不思議なちからを感じた切り絵のはなし。GB

とある場所で、ケースに入って飾られた4枚の魅力的な切り絵に出会い
ました。


 切り絵アート.jpg


習字の半紙くらいの大きさの、白い紙を切り抜いた作品です。


 作品.jpg


キルトのような幾何学的な模様みたいなもの、文字がデザイン化された
ものあり、さらには写実的な動物の模様や、太陽や月といった天体のも
ようがはいったものもあります。


 作品詳細.jpg


左の作品には太陽と馬、そして右の作品には 漢字文字と昇り竜・・・
こうなると、 洋風な部屋に月替わりで飾ってみるのも一興かな なんて
も、おもったものでした。

そして・・・これらの切り絵には、 あるお役目 が あったのです。 
そのお役目とは、こちら。


 使用法.jpg


そう、四方にはりめぐらされた縄に飾られるというお役目です。

そうなんです、 これらの切り絵は「えりもの/彫り物」 とよばれ、太陽や月、
十二支や四季の風景・鳥居 などを 和紙にデザインした切り紙・・・
東西南北の方向や、その図柄によっても 飾りつける場所が決まっており、
神楽が舞われる場所である神庭(こうにわ〕には、かかせない大切なもの
であったのです。


 神楽舞台.jpg


神事に使うものであったのですから、“ある種のちから”をもっていたと
しても不思議はないなと思った次第です。


◎ そして思うんですよ。このような山の神楽のあれこれをみる
  につけ、照葉樹林文化ってじつに豊かだったんだなって。
  日本の照葉樹が、スギやヒノキ主体の人工林に置き換わって
  しまったことは、〔いまとなっては〕じつに残念なことであったと
  思わずにはおられません。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染