脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

患者が、「今は治った症状」を診察時に医師に言わない理由

2024年05月28日 | 2022年9月からのつぶやき
T先生とM先生へ

患者から、あれだこれだと治らない症状ばかりを聞くのはうんざりするでしょう? 

わかります。その気持ち。
私も逆の立場だったらきっと同じ気持ちだと思います。

なぜ、患者はみな、治らない症状ばかりを言うのか、
その理由を
教えてあげましょうか?

簡単な事です。
治った症状は、治った瞬間からかつてそこに症状があった事を忘れていくからです。

自分がなってみればわかるんです。
それが当然だし、自然だと。

人間って、治った症状は、
よほどメモでもして記憶する努力をしない限り忘れてしまうのが普通なんですよ。

そして、今ある辛い症状だけが患者の記憶に残り、口から言葉として伝えられる。

それが普通なんですよ。

あたりまえの事なんです。

普通の病気の患者だってそうでしょう?

腹痛の時、腹痛しか医師に言わないでしょう。
わざわざ、痛くも痒くもない昔あった症状は今はない事なんて、言わないでしょう?

脳脊髄液漏出患者ならなおさら、治った症状は忘れてしまうの。
でも、治らないつらい症状の方は、当たり前だけど強烈に脳に記憶されてしまう。
それを医師に伝えるからそうなるのですよ。

だから、患者が治った症状を言わないのは患者の怠慢とか、
医師に対する失礼さ、
言い方の悪さ、
患者の人間性のダメさではないのですよ。

人間として、治った症状は忘れ、治らない症状は記憶に残るのは、

生存本能で自然だと思うのですよ。
あたりまえの現象。
そこをわかってください。
治った点を先に言わない患者を、それだからダメなんだと責めないでください。

あなたちも、自分が髄液漏れになってみればわかります。
その想像以上の症状の激しさ辛さしんどさ。
一日も早く、一刻も早く、このしんどさから助けてもらいたい患者の気持ち。

例えば、
違う先生に通ってた私の例ですが、
つらい体で遠くの病院まで時間とお金をかけて行って、待合室で長時間待って、クタクタになったころ、突然診察室に呼ばれて、その瞬間、頭真っ白ですよ。
そんな脳みそでは、
医師に
何を言うかを紙に書いて行かないと、短い限られた診察時間で、脳脊髄液漏出症の多彩で複雑な症状を医師に適切に伝えるのは、

非常に困難なんですよ!

しかま、問診票もない病院だと、

よけい、適切に医師に経過や症状を伝えるのは困難なんですよ!

「治った事から医師に伝える」
そりゃ、そうだけど、

そんな状態で、すでに診察前にヘロヘロになってる患者が、やっと診察室に呼ばれて、
治った症状からなんて、
話し出すと思いますか?

そりゃ無理というもんです。

あなたたちがなってみればわかります。

あなたたちだって、絶対今ある苦しい症状から話し出すと思いますよ。

それが普通なんですよ。

それが、人間が生物として生き残ろうとする生存本能なんだと、私は思いますよ。

だから、治った事を言わない患者を責めないで!

それがあたりまえだと気づいて、
医師から、治療前にあった症状を問いかけて治った点を聞き出すような努力や、あらかじめ治った点を患者に書かせるような問診票を作ってください。



 




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