お笑いコンビのずんのやすさんが、新型わコロナに感染、していたのに、
医師に扁桃炎と言われたものの、
自費でコロナの検査したら陽性だった話。
ここまでは、私と重なる。
そう、
脳脊髄液減少症を医師に見逃され続け、
自ら専門医を探し出して検査を受けたら、
髄液漏れ陽性だった私と同じ。
けれど、
その後が脳脊髄液減少症の私とは違いすぎる。
ずんさんの場合、
コロナ陽性だとわかったら、保健所から連絡が来て、
宿泊療養の準備をするよう指示がされ、
宿泊療養が始まるまでの間、外に買い物に行かなくてもすむように、
段ボール箱で
カップ味噌汁や、レトルトご飯、
レトルト中華丼のもとなど、食料が届いたという。
(2〜3日の待機期間の食料ぐらい、どこの家庭でも買い置きはあると思うが、いたれりつくせり)
その後まもなく、車が家まで迎えに来て、
ホテルに送り届けてもらえ、宿泊療養に入ったという。
これ、全部、税金でまかなわれていてタダだよね。
軽症患者のホテル療養代も。
重症化して人工呼吸器や人工心肺とか高額医療を受けようが、
何ヶ月も入院して、
回復のためのリハビリまでしてもらえても、
すべて公費負担で、
つまり全部無料ですよね。
たとえ、
長年不摂生してタバコを吸い続け、肺に自らダメージ与えていた人が、
緊急事態宣言中に、出かけるな!というのに、
わざわざ出かけて、人と会って、
密閉した空間で、密集した場に行って、
密接してマスクもせずに、
長時間人と話して、
といった自ら危険な行為をした結果、コロナ感染したとしても、
いたれり、つくせり、で、皆に助けてもらえるコロナ患者。
国民に蔓延しないように、法律で決められた感染症だから、至れり尽くせりは、普通の病気や怪我とは違うのは当たり前だけど。
それに比べて、脳脊髄液減少症患者はなんとひどい目にあっていることかと改めて思うこのごろ。
たとえば、私みたいに交通事故の被害者なのに、症状訴えて医師に行っても、
神経症扱いされて、医師に門前払いされて、診てもらえない脳脊髄液減少症患者もいた事実。
自力で専門医を探し出しても、
多くの医師が脳脊髄液減少症患者に無関心をきめこんでいるせいで、
数少ない脳脊髄液減少症を診る医師に過酷な負担がかかり、
そのせいで、
数少ない脳脊髄液減少症を診る医師に
全国の患者が殺到していて、
診療待ちは、
過去には2年待ちという時もあった事実。
時期によって、病院によっては、
運良く数ヶ月待ちで診察してもらえても、
その後、さらに検査入院待ちさらに数ヶ月という過酷さ。
やっと検査を受けても、
まだ脳脊髄液減少症かわからないから検査するのに、
当時は髄液漏れかどうかの検査から入院費用まで全額自費という、国の理不尽さ。
そんな自費の治療を何回もやらねばならなかった交通事故被害者のものすごい悔しい気持ち、あなたはわかる?
自費の治療が工面できない人は、
私が経験した症状だけでも、
あの激しい症状抱えて、普通に生きる事は恐らく難しいから、
自ら死ぬしか苦しみから逃れる方法はなかったかもしれない。
なぜ、交通事故被害者が、
誰からも支援されず、
自殺に追い込まれなければならないのか?
子供の患者なら学校に行けなくても、
生活は親が守ってくれる。
経済的も、生活的にも、仕事や家事ができなくても親がやってくれる。
けれど、大人の患者は、
脳脊髄液減少症と思われる症状がきつい上に、周囲からの理解が得られず、生活もままならない症状を抱えていても、見た目は普通だから、
仕事も家事も、
地域住民のゴミ当番とか、組長とか、普通の大人として回って来る。
家族にも理解されない患者は、仕事や家事も、普通にする事を周囲から求められ続ける。
地域の医師は助けてくれない。
治してくれない。
働けない。家事ができない。買い物に行けなくなって、だんだん症状が悪化して寝たきりみたいになっていっても、
検査も診断もまだなら、何も行政サービスは使えない。
コロナ患者が、検査で陽性になれば、
食事も居場所も与えられ、
安心してタダでホテルでゆっくり見守られながら休める宿泊療養が
どれほど、脳脊髄液減少症患者より恵まれているか、
脳脊髄液減少症で過酷な自宅待機を、経験した人でないとわからないだろう。
脳脊髄液減少症患者の中には、
診察待ち、検査待ちの間に、追い詰められて、
検査までたどりつかないうちに、脳脊髄液減少症の診断ももらえないままに自殺してしまう患者もいた。
そのことは、あまり知られていないだろう。
コロナと脳脊髄液減少症、
この差ってなんですか?
おそらく、
自分たちに関係あるか、ないか。の意識の違いだと思う。
つまり、うつるかうつらないか。
うつる病気は、自分事。
うつらない疾患は他人事。
感染症はみんなで支えて治していくもの。
うつらない脳脊髄液減少症はたとえ、被害者としての疾患であっても、
本人に何の落ち度がなくても、
みんなが支える必要はないもの。
そういう民衆と、国の意識の差かも、しれないと
私は思っている。
それならせめて、
普通の病気や怪我と同じく、
全国どこでも、
いつでも、
拒まず、医師が診てくれ、
症状悪化時には、専門医と連携して、患者を支えたり、
地域医療や地域の行政が、もうそろそろ、
患者の相談にのってくれたり支えてぬれたりしてくれてもいいでしょう?