粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

風評被害をぶっ飛ばせ!

2013-03-29 14:11:05 | 福島への思い

本日毎日新聞で「福島産野菜、値崩れ拡大」(セシウム規制強化 なお風評被害)と一面で報じていた。困った話である。記事によると、昨年4月に食品基準値を大幅に高くしたのに、1年前と比べても市場価格は値崩れが収まらない。西日本では、その傾向がひどく「福島産は受け付けない」スーパーまで多いという。結局それが業務用に流れているのが現状だ。

もちろん、市場に出回っている福島産野菜は基準をパスしたものばかりで、何ら問題にない。風評被害の何ものでもないのだが、消費者の不安心理はなかなか解消されないのが現実だ。やはり、政府が率先して福島産野菜を始め被災地の野菜の安全性を分かりやすく粘り強く国民に直接ピーアールするしかないだろう。

ただ、困ったことに相変わらずこれに異を唱える危険廚の学者や文化人がいることは事実だ。彼らの「危険発言」は少数でも、「危険」という言葉に敏感な消費者にはインパクトが大きい。あの武田邦彦中部大学教授などは「食品基準はセシウム濃度40ベクレル/キロが望ましい」と堂々と明言しているくらいだ。

そこで提案だが、一度食品の被曝の問題でテレビで公開討論会をしてもらってはどうか。「危険派と安全派」の全面対決だ。危険派には武田教授、小出裕章京都大学助教、広瀬隆氏、早川由紀子群馬大学教授、矢ケ崎克馬琉球大学教授、菅谷昭松本市長などマスコミをにぎわした面々だ。一方の安全派は中川恵一東京大学教授、高田純札幌医科大学教授、松本義久東京工業大学助教授、三橋紀夫東京女子医大教授などの専門家が応じる。おそらく前者の矛盾が多く基礎的な知識も覚束ず、また各々言説が統一性を欠いた主張は、後者の実証的な論理の展開に防戦一方になると考えられる。これを数回にわたって行えば、国民の放射線被曝の理解が深まることだろう。

ただこれは、被曝への正確な理解に対する一つの啓蒙活動に過ぎず、大衆的な風評被害の払拭にはもっと大胆で奇抜な発想、仕掛けが必要だと思う。ここで肝心なのは特にどういった対象をターゲットにするかだ。すばり、幼い子供を持つ主婦層であろう。彼女たちが日頃の買物で中心的な役割を果たしているからだ。そこで彼女たちに絶大の人気を誇っている芸能人に風評被害払拭の先導役を果たしてもらうのが最適だろう。

すぐ思い浮かぶのは、あのジャニーズ集団、そのなかでも娘2人がいる木村拓哉一家が適任だろう。CMでキムタク家の食卓を登場させ、何気なく見ると福島の野菜がでてくる。おいしさを思いっきり満面に表す二人の娘、それを見てキムタクも静香もつい微笑がこぼれる。

あるいは、一昨年大ヒットした松嶋菜々子主演のテレビドラマ「家政婦のミタ」の続編などどうか。その食卓に福島産野菜が登場する。知らず知らずに食べている家族に、風評被害の愚かさを「承知」させる。

さらに主婦でも少し「ヤンキー」がかった若い層には、最近結婚し男児を出産した歌手の倖田 來未にロック調のキャンペーン曲を唱わせるのもいい。タイトルはビートルズの名曲にあやかって「ロールオーバー・フウヒョウ」なんてのはどうか。

「ぶっ飛ばせ」といえば中高年には、往年のテレビのバラエティ「裏番組をぶっ飛ばせ」という伝説の番組があった。コント55号がゲストの女性タレントと野球拳をする刺激的な内容だった。今萩本欽一はどうしているのだろう。あの頃のエネルギーで風評被害をぶっ飛ばしてもらいたい。


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