粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

おしどりマコと夫婦漫才

2012-02-27 00:09:13 | 煽り週刊誌

昨日取り上げた文春の特集はやっぱり記者の煽りと暴走の色が濃い。記事に登場する内科医が抗議したからだ。ここではその後追いをする気はない。ただ記事を書いた「おしどりマコ」なる女性芸人に興味が湧いた。

漫才師にして自由報道協会理事という奇妙なキャリア、どうやら接点は国立大学医学部中退という経歴にあるようだ。夫婦漫才をやりながらも、原発事故での放射能汚染に触発されたのかも知れない。それも自由報道協会理事に名を連ねるぐらいだから「感化度」は尋常ではない。なまじっか医学部で学んだことが影響している。

彼女の動画をみると、自由報道協会理事の立場から東電や細野原発担当大臣に質問するものが多い。しかし本業?の漫才の動画がなかなか見つからない。グーグル3ページ目にやっと見つかった。夫婦漫才といってもやっていることは曲芸、いわゆる色物だ。彼女がアコーディオンを演奏しながら進行役をつとめ、相方である夫がそれにあわせて針金を動かしながらいろいろな物をつくっていくパフォーマンスだ。

正直言って、あまり面白くない。曲芸の鮮やかさもない。場所は福島の放送局のようだが、被災地の人に元気を与えたいという言葉とは裏腹に、見ててとても元気にならない。失礼だが素人の隠し芸の域を出ていないようだ。これでは夫婦曲芸にもならないし、夫婦漫才にもならない。ボケとツッコミがなく、間延びした感じがする。その限界を意識して、異色のジャーナリストとして執筆業の華々しいスタートに、この文春の特集をもってきたのだろうか。しかしその結果はこの通り芳しいものではなかった。

この際何かと問題の多い協会から足を洗って、夫婦漫才に全力投球して欲しい。夫婦漫才といえば大阪では古くは南都雄二とミヤコ蝶々、そして鳳啓介と京唄子といった名人芸の伝統がある。夫(元夫)がボケで妻がツッコミだが、最近の宮川大助・花子ではそれが逆転している。キワモノとしては敏江・玲児の「ぶっ飛ばし漫才」があった。なぜか敏江という妻の名前が先にきているのが不思議だが、自分は全盛時のこの夫婦漫才が大好きだった。

おしどりマコの芸名は、コンビ名「おしどり」から来ている。曲芸も今イチ、話芸も今イチであるが、もしかしたら敏江・玲児流の体当りパフォーマンズで活路を見いだせるかもしれない。AKBの歌をアコーディオンで奏でながら、夫が不意打ちでマコを突き倒す。寝転びながら今度は「マルマルモリモリ」を演奏する、なんていうのはどうだろうか。

あるいはぴんからトリオのように、ぱっとしない漫才師ながらも演歌で大ヒットさせるのも夢とはいえない。おしどりマコ自身作詞もしているようだが、アコーディオンを三味線風?に弾きながら夫婦曲「おしどりじょんがら」なんて歌を歌うのも面白いかもしれない。吉田兄弟や長山洋子が友情出演すればヒットは堅い?

 


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