粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

自分の国を悪く言うマスコミ

2013-06-07 14:51:03 | 反原発反日メディア

保守論壇硬派のネット放送「チャンレル桜」がスポンサー会員の募集をしているが、その中であるロシア人女子留学生のことに触れていた。彼女が前から首を傾げていたのは、日本は自国を悪く言うマスコミばかりで、実に不可解だということだ。その留学生がNHKから入社を誘われたが断固として断った。自分の国のことを悪く言う日本の国営放送は信用できないということのようだ。

チャンネル桜といえば、NHKの特集番組を巡って係争中なので、この逸話も少し割り引いて考えなくてはいけないのだろうが、どうもロシア女子留学生の義憤には共感できるところがある。日本のこと、特に戦前戦中ことは批判的にしか報道しないメディアが多数存在することは事実だ。

問題の番組は自分自身たまたま見ていた。日本の戦前の台湾統治がテーマで、国交断絶後の今も親日的である台湾だが、実際は戦前から反日的な面が多々あったという趣旨の内容だった。登場する台湾人が、こぞって日本統治に否定的な発言をしていた。やはり放送後に日本国内ばかりか、台湾からも抗議が殺到したようだ。そしてチャンネル桜が中心になって集団提訴して今日に至っている。

世界の近代史においては、日本の台湾統治は最も成功した部類に入るだろう。歴史問題などほとんど聞かない。それに敢えて傷口をつくるようなNHKの姿勢には自分自身疑問を覚える。

歴史問題といえば、韓国はその対局にある。今日関係が外交上こじれることがあると、歴史問題が蒸し返される。特に慰安婦問題はこの先修復が困難と思われるほどに深刻だ。

これが日韓で外交事案になったのは20年少し前からだ。しかし、この火元は日本のマスコミだ。旧日本の一軍人の強制連行懺悔という虚言が発端であり、朝日新聞がこれを真に受けてさらに捏造に捏造を重ねて事態を悪化させた。挙げ句の果ては韓国世論を沸騰させて日韓関係が一段と険悪になってしまった。

ロシア人の女子留学生が「自分のことを悪く言う」マスコミにこの朝日の行為が当てはまるだろう。彼女にとって母国は必ずしも誇れる国ではないかもしれない。今も続く統制社会は窮屈に違いない。しかし、自国を悪くいうマスコミの入社を敢えて拒否して帰国の途についた。機上でも東洋の不可解な国に首を傾げながら。


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