粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

元気の出る交響曲

2014-11-22 18:53:11 | 音楽

今週から午前中清掃のアルバイトをしている。本業の広告業がイマイチぱっとしない状況なので致し方ない。朝4時間だけの仕事だが、起きるのは6時なのでこれまでルーズな生活を続けてきた自分にとって難儀この上ない。しかし、途中電車をはさんで30分は歩くので、ここは健康促進ためにと割り切ったいくしかない。

ただ、先週までとは生活スタイルが大幅に変わったのでなかなかリズムに乗れない。これまで日常的に書いてきたブログも滞りがちだ。今後若干ブログのペースが緩くなるかもしれない。(あるいは従来と変わらないかもしれない?)

それはともかくこの一週間慣れない仕事をした関係で終わったらどっと疲れが出てきた。おまけに、またまテレビを見ていたら、地元サッカーチームで贔屓の浦和レッズが今シーズンのリーグ優勝がかかっていた試合で完敗して、一層疲労が増してしまった。冴えない週末になりそうな嫌な予感がする。音楽でも元気になる曲をないものか。

モーツアルト作曲、交響曲35番K.386「ハフナー」。この曲は最後の4楽章まで、明るく快活でリズミカルだ。そして両端の1楽章と4楽章(動画19分50杪辺り)は、圧倒的な力強い曲調で高揚感に溢れている。行進曲風の乗りのよいリズムで思わず小躍りしたくなる。

モーツアルトの交響曲は41番まであるが、出生地のザルツブルグからウィーンに移って独立した音楽活動を始めて最初に作曲されたのがこの35番だ。この35番以降が彼にとっての主要な交響曲といってよい。モーツアルトの交響曲はほとんど長調で明るい曲が多いが、この35番はその最たるもので独立した音楽家として人気を博している幸せな時代の雰囲気を反映している。

ただ、この曲は元気過ぎるというわけでもない。中間楽章は優雅でゆっくりした部分もあり、交響曲としても深みが伴っており、充実した作品になっている。だから、全体では25分前後の演奏時間になってしまうが、週末なら少し気持ちに余裕を持って聞き流すのも楽しい。といってもモーツアルト以降の作曲家の交響曲はその倍の長さであり、1時間に及ぶものも少なくない。こんな長時間の交響曲では聴く前にある程度の気構えが必要だ。しかし、その点モーツアルトの場合は気軽な気分でイージーリスニングを聴くような心持ちですうっと入っていけるのが魅力だ。ただ交響曲としての芸術性はやはり天才作曲家の名に恥じない作品であり、繰り返し聴くほどその味わいは濃く深くなっていく。


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