粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

ハッピーマンデーは廃止を

2012-01-10 11:27:28 | 一般

今年の成人式は昨日9日だった。いわゆるハッピーマンデーで1月第2週の月曜日が成人の日になっている。祝日では海の日、敬老の日、体育の日が同様な扱いだ。月曜を休みにすれば、週休二日制が日常的になっている現在、3連休になり観光業関係は恩恵を受け景気促進に効果があるというのが採用に趣旨のようだ。しかし、来月の建国記念日は該当しない。記念日の重みが違うといわれるとそれまでだが、なにか祝日、祭日を差別化されているようで納得がいかない。

成人の日は古来より小正月15日に行なわれていたのだから、由緒ある記念日といってよい。なのに連休にすれば国民が喜ぶという安易な理由で記念日を勝手に移動してよいのだろうか。記念日の本来の趣旨が形骸化してしまっている。体育の日にしても以前は10月10日、東京五輪の開催日としてなじんでいたのにいつの間にかいつが記念日かわからなくなってしまった。

日本には古来より太陰暦のため、月の何週目などという考え方はなかった。明治時代に太陽暦を採用しても同様で記念日は記念日で固定していた。あくまでも特定の日として重要視する日本人の几帳面さが反映している。

振替休日を含めて祝祭日がファジーななってきたのはつい最近のことだ。高度経済成長が華やかし頃、欧米諸国から働き過ぎを批判されて週休二日制を始めとして休日を増やす方向で進んでいる。思えばバブルが崩壊して低成長あるいは構造不況が続いているのと期を同じくしている。

しかし今は雇用創出が盛んに叫ばれている。やはりある程度の経済成長が維持されて一定量の労働量が確保されなければ、国の将来は危ういと思う。南欧のラテン系の伊達男が闊歩するのは日本人の国民性としてそぐわない。実際これら南欧の国は経済危機に陥りEU諸国全体が混乱しているのが現状だ。もはやハッピーマンデーのような国民迎合の安直な政策は廃止して「勤労本位」の方向で行くべきではないか。

自分にすれば振替休日も不要だと思っている。昔はそんな仕組みが全くなかったが、たまたま休日に祝日がかかってしまっても、アンラッキーで済ませて、そんな悲喜劇を逆に楽しんだものだ。

夏の長期休暇など企業単位で決めるべきだと思う。景気の良い会社は残業や休日出勤がある代わりに長期休暇も大盤振る舞いする。週休二日制が普通になっている今そんなメリハリがあっていいと思う。


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