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マツダ・コスモスポーツ

2011年07月25日 09時23分59秒 | Weblog
国産エンスー車が続きますが、今日はマツダ「コスモスポーツ」ですよ。

2シーターモデルで初の量産型ロータリーエンジンを搭載したモデルです。

販売開始は67年。

流れるような流線型のデザインに国産車とは思えないほどの低い車高が特長ですが、

なんと言っても目玉は搭載された10A型のロータリーエンジンです。

実はロータリーエンジンの発案や最初に制作したのは旧NSUヴァンケル社(現・アウディ)で、

スパイダーというクルマに搭載して「コスモスポーツ」より先に一般販売されています。

しかし、このクルマはロータリーエンジンの問題点を解決出来ないまま販売されたので、

実質、失敗モデルとして終わっています。

NSUヴァンケル社はその後、何度も試行錯誤し量産に持ち込もうとしますが、

結局上手く行かずロータリーエンジンの開発から撤退を決定します。

世界の誰もが理想的なエンジン構造だか作れないと思っていたところに、

ほぼ完璧なカタチで量産までこぎ着けれたのがマツダだったんですよね。

このことはNHKの某ドキュメンタリー番組でも取り上げられています。

回転率に全くロスの生まれないロータリーは画期的で、

スピードを追究すると普通のレシプロエンジンに比べ理想といえるエンジン構造です。

しかし、円状のシリンダーを回転する三角状のピストンの

接点にあたる部分の耐久性を良くすることが難しく、

ある一定の走行距離を走ると、どうしてもその部分がダメになってしまうんですよね。

その為、シリンダーとピストンの間に隙間が出来上がり走らなくなってしまいます。

ロータリーはシリンダー内の圧縮で爆発を起こし回転させる構造なので、

その圧縮が無くなると爆発が起こらなくなり、回転しなくなる訳です。

これがロータローエンジンのキーポイントなんですよね。

マツダはその接点にあたる難しい部品の開発に成功し、量産にこぎ着けれら訳です。

初期のエンジンでも5万キロの走行までは保つと言われました。

「コスモスポーツ」はある意味「夢のクルマ」であり、

新しい技術革新のクルマでもあるんですよね!

素晴らしいです。