阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

桜開花の少し前の上野恩賜公園から上野松阪屋まで歩き路線バスで帰宅した。

2023年03月17日 | 東京あちこち

クルーズ船のバッグを持った人もいて外国人観光客で上野公園は賑わっていた。公園入り口にある大寒桜は満開で沢山の彼らもスマホを向けていた・

鈴本演芸場の前を通って

松坂屋の前の都営バスの始発停留所まで歩いた。JR御徒町駅もここから歩いて数分だ。

乗ったバスは16時ジャストが定刻の発車時間だった。

始発から終着までこの路線は まさに生活路線で 江戸時代からの東京の下町の街中を一時間かけて走る。

  はじめから終わりまでずっとこの間乗り続けた粘菌族の暇人は当然ながら私一人だった(笑)。

  一時間という長い路線バスの乗車中に見るのが大小様々な集合住宅群とビル群だけで 畑や田んぼを全く見ないというのは 驚きだ。

 バスは17:01に終着のバス停に着いた。

click   上23(上野松坂屋前-平井駅前)[都営バス]のバス路線図 - NAVITIME

 

 

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和田勉死す

2023年03月17日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ
2011年01月19日(水)「阿智胡地亭の非日乗」掲載
 

和田勉が死んだ。向田邦子の脚本を和田勉が演出したテレビドラマは本当に良かった。

その時代その時代に、群れの中の生物として生きるしかない人間の、しかし個としての寂しさを二人はさりげなく伝えてくれた。

「竜馬が行く」の演出も彼だったと知った。

 死ぬ間際に何を思ったかは当人しかわからない話だが、彼のドラマを見てきた私からすると「思うことをやり遂げた人」のように見える。

始めあれば終わりあり。世の常とはいえ現役時代が重なった人たちがこの世から消えていくのは寂しい。合掌


“ガハハおじさん”和田勉さん死去 スポニチwebから引用。

 阿修羅のごとく」などの演出で知られる元NHKディレクターで、“ガハハおじさん”の愛称でも親しまれた和田勉(わだ・べん)さんが14日午前3時17分、

食道上皮がんのため川崎市の老人福祉施設で死去した。80歳。三重県出身。葬儀は近親者のみで済ませた。

喪主は妻で衣装デザイナーのワダエミ(本名和田恵美子=わだ・えみこ)さん。和田さんの急死に、演出を受けた俳優陣には衝撃が広がった。

 独特の風貌と豪快な笑いで“NHKの名物ディレクター”として親しまれた和田さんが、ひっそりと息を引き取った。

 「今日も天気だタバコがうまい―嫌煙派のみなさん、ちょっと一服しませんか」の著書があるほどのヘビースモーカーだった和田さん。

同局によると、78歳になった2008年6月に食道上皮がんを告知された。関係者によると「もう十分、ドラマなど仕事をやり切った感じがあったようだ」といい、

手術や延命治療を拒否。覚悟を決め、川崎市内の老人福祉施設に身を寄せた。

同局同期で外交評論家の磯村尚徳氏(81)によると「ここ2、3年は病気で、最期はかなり苦しかったようだ」という。

 入局から3年後に「芸能局ドラマ」に配属され、「阿修羅…」をはじめ大河ドラマ「竜馬がゆく」や「ザ・商社」など良質なドラマを次々と演出。

芸術祭の大賞を2度受賞し“芸術祭男”の異名も取った。

 女優を育てる手腕にも定評があった。71年のドラマ「満開の時」では美空ひばりさんを起用。当時を知る関係者によると、

シーンが終わるたびに「お見事!お見事!」とひばりさんを褒め、上手に乗せて迫真の演技を引き出していった。87年に定年退職後は、

フリーのプロデューサーに転身。ストリッパーだった清水ひとみ(48)を商業演劇にキャスティングするなど、異色のアイデアで世間を騒がせた。

 ユニークなキャラクターは民放も放っておかなかった。退職と同時にフジテレビの「笑っていいとも!」に月曜レギュラーとして出演。

口を大きく開けて豪快に笑う姿から“ガハハおじさん”とも呼ばれた。ダジャレも大好き。テレビでは「息子が3、4歳のころ(一緒に)NHKの廊下を歩いていたら、

森光子さんから“あっ、大便、小便が来た”って言われたことありますよ。ガハハ」などの冗談で爆笑を巻き起こした。

 テレビ史に大きな一歩を刻んだ和田さん。後日、NHKなどの主催で「お別れの会」が開かれる。

 ◆和田 勉(わだ・べん)1930年(昭5)6月3日生まれ。三重県出身。早稲田大第一文学部演劇学科卒。

53年にNHK入局。「天城越え」「けものみち」など多数のドラマの演出を担当。87年にNHKを退職。89年公開の映画「ハリマオ」で監督デビュー。

著書に「テレビ自叙伝―さらばわが愛―」(岩波書店)など。芸術選奨文部大臣賞、放送文化基金賞本賞など受賞 [ 2011年1月19日 06:00]

 
哀悼 和田勉さん「 阿修羅のごとく 」の音楽
テレビドラマ「阿修羅のごとく」に使われたトルコ軍楽隊行進曲「ジエッデイン・デデン-祖先も祖父も」を、和田さんをおくる葬送曲としてささげます。
 

この曲が入ったCDを探す日々があった。

ジエッデイン・デデン   2004.03.10 記

「あのう、昔のトルコの軍隊の行進曲で、ずいぶん前にテレビドラマの阿修羅のごとくのバックに使われていた曲が入っているCDはないかなあ?」

外出して相方がレコード店に入る度に、自分はもう何年も行進曲の棚を探して来たが、この曲が入ったCDを見つけることが出来なかった。

テレビドラマの「阿修羅のごとく」は昭和54年と55年にNHKで放送された。そしてそのバックにこの曲が使用された。なんとも不思議なメロデイーとリズムの曲だが、

一度聞いていいなあと思った。そしてシリーズが終わる頃には何とか口笛で吹けるようになっていた。放送が終わってから録音しておけば良かったと思ったがもう遅かった。

向田邦子原作のドラマも面白かったが、この曲を聴きたいためにこのテレビドラマを見ていたこともあったかも知れない。

長年探しても見つけることが出来なかったので、この曲を入れたCDはないのかも知れないと思うようになりだしていた。

しかし最近は本屋も店員が本のことを良く知っていて書名か作者名を言うとすぐ棚を教えてくれたり、棚に案内してくれることを思って、

レコード屋もそうかも知れないと思い、その日入った堂島アバンザのレコード店の女店員に聞いてみた。

「はい、それってジエッデイン・デデンという曲じゃないでしょうか」と彼女はすぐにしかも迷わず言いながら歩き出した。

私は「曲名は知らないんだけど・・もう随分昔のことで・・」などと口の中で我ながら訳の分からないことをモゴモゴ言いながらついて行った。

(外国の音楽)という棚のところに連れていかれた。いままで目に入らず素通りしていた棚だった。

彼女は迷わず「トルコの軍楽-オスマンの響き」というCDを取り出して渡してくれた。そしてこれ結構出るんですよと言った。

収納曲の一番先に「古い陸軍行進曲 ジエッデイン・デデン(祖先も祖父も)」というのがあった。直感的にこれだと分かった。1999年8月6日発売となっていた。

もっと早く店で聞けばよかったと思った。 この曲のフアンが世の中に沢山いるようで嬉しかった。

向田邦子さんは昭和56年の8月22日に台北から高雄行きの飛行機が空中分解した事故で亡くなった。

この曲を口笛で吹くと、彼女が書いた面白いいろんなドラマが頭に浮かぶ。

余談ながら、私はその1週間後に出張で同じ路線の飛行機で高雄に行ったが乗客は5人しかいなかった。

当時高雄の中国鋼鉄の新製鉄所の設備商談が山場で、日本のメーカー各社から人が多く通っており、

月に一度の出張のたびいつもチケット確保が大変な路線だったのだが、事故の後はしばらくガラガラだった。

早く聞きたくて、レコード店の近くのスナックでこのCDをかけてもらった。時間が早くて他の客はいなかった。

懐かしい響きが流れてきた。間違いなく探していたあのトルコの軍楽隊の曲だった。2月に大阪歴史博物館のトルコ3大文明展に行ったが、

期待していたが会場でも販売していなかった。そのときがっかりしただけによけい嬉しかった。

聞いていると断片的にドラマの場面も浮かんでくる。それにもましてやはり曲自体がいい。

後から出勤してきた別の女性が店に流れるこのトルコの軍楽を聞いて「どこの球場の野球実況やってるの?」と聞いた。

ちがう、このCDをかけてるんやというと「エ~、阪神の応援団の応援が聞こえてるとばっかりおもてた、そやけどまだシーズン前やしおかしいなあとおもた」と言う。

そう言われれば他の曲はどれも本当に球場のラッパや太鼓の応援そのものにも聞こえる。

西暦4世紀に出来た世界最古のトルコ陸軍軍楽隊の音楽は、やはりアジアの音楽の源流の一つかも知れない。

理屈ではない懐かしい気持ちが湧いてくる不思議な曲だ。

焼酎のお湯割りを飲みながらこのCDを聞いていると、トルコの音楽がシルクロードを通って中国に入り、中国経由で日本に来て、演歌の源流になったに違いないと思えてくる。

 
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03月16日に目に留まったSNS・メディアの記事

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