居酒屋E❝e❞ の女将が「神戸新聞文芸」に投稿した句の中で入選し掲載された句です。
○川柳1句 渡辺美輪選
「兼題:呼ぶ」
呼ぶ度にどんどん遠くなるあなた 07年3月19日 入選
○俳句2句 伊丹公子選
生えてたね 今年もあの洞あのきのこ 07年1月22日 入選
蓮枯れの不忍池 風渡る 07年3月26日 入選掲載
2007年03月12日(月) 掲載
時実新子さんが亡くなられた・・
1929年(昭和4年)1月岡山県生まれ
川柳作家・エッセイスト。日本文芸家協会会員。日本エッセイストクラブ会員。
月刊「川柳大学」主宰。1995年、神戸新聞平和文化賞受賞。
1987年、句集「有夫恋」(朝日新聞社刊)がベストセラーとなり、新子川柳に惹きつけられて川柳界に踏み込む女性が一気に増大した。
その抜群の選句力、鑑賞力にも定評があり、「東京新聞・川柳サロン」「中日新聞・川柳ひろば」「神戸新聞・川柳壇」など、
マスメディアの新子選川柳欄には人気が集中、たくさんの投句が寄せられた。
2007年(平成19年)3月10日、肺がんのため死去。享年78歳。
--川柳大学HPより--
恋成れり四時には四時の汽車が出る
別れると衿の汚れの急な秋
心奪われ阿呆のような日が流れ
君は日の子われは月の子顔あげよ
足裏に火を踏む恋のまっしぐら
妻をころしてゆらりゆらりと訪ね来よ
白い花咲いたよ白い花散った
◇ 川柳作家 時実新子 の紹介 ◇(クリック)
☆居酒屋E❝e❞の女将が時実新子さんに選句された川柳はブログ既掲載句の六句です。
「兼題:カビ」
大切にとっておいたらカビまみれ 04年6月28日 特選
「兼題:ずるい」
世渡りの知恵をずるいといいつのり 04年11月22日 入選
「兼題:桃」
娘ら育ちひとり調う桃節句 05年3月28日 入選
「兼題:球」
我が球をかわし今日まできた夫 05年4月25日 入選
「兼題:浮く」
浮き玉に乗って漂う人生よ 05年7月18日 入選
「兼題:声」
うそだよという声を待つ通夜の席 05年11月14日 入選