作品のモチーフになった「真柏」は 小豆島八十八ヶ所霊場54番札所宝生院にあります。
:境内には応神天皇御手植と言われる大真柏がある。この大真柏は高さ二十四メートル、幹の周囲十六メートルもあり、
樹令二千年という世界一の折紙がついている。大正十五年に特別天然記念物となっている。島の観光客は一年を通じて多数見物にやって来る。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)
会場の風景
今年の大賞
面白いなと思った作品
長谷川さんの画の他作品との「構成」の違いに気が付いた。
そして毎年の作品に通底する「継続する一つの生命に対する畏敬の念」が今年も胸に迫った。
やはり長谷川さんは目には見えないイノチの「生老病死」を彼の創造の基底に置いていると思う。
しばらくじっと観賞したが どの位置のどの部分の細部を見ても 全く彼の送筆の結果はゆるぎなく変わらない。
57年前に愛媛県新居浜市の工場独身寮でおなじ時空を過ごした「ちょーさんこと長谷川さん」がいま上野の東京都美術館で作品を掲示している。
それを自分が上野で観賞することが出来るご縁はありがたく嬉しい。
2021年に日中水墨大賞を授与された長谷川さんの作品「北限アコウの生命力」 click→関連エントリー