eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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漏電メール頻繁に着信

2015年05月11日 | eつれづれ
絶監装置より漏電メールが頻繁に届く、事業所へ連絡して停止する様に指示。結果的に原因となった4kWのバンドヒーター本体。

バンドヒーターコネクタ部分の焼損が原因で外したら中身はザクザクの状態。

メール漏電情報だが現場では漏電警報器が頻繁に鳴動していたが、そのまま稼働していた。
別のヶ所にもバンドヒーターが多数あり総容量は200V.30kW程度ある設備。

定期点検時に測定した接地抵抗値を入力してみると大部分、人体には流れず機械ケースを伝わり大地へ1.07Aが漏れる。人体の接触電圧は22Vとなる様だ。

E3を100Ω、E2を75Ωと高くした場合、人体には約30mA流れ接触電圧は114Vと高くなり危険となる。E2.E3の接地抵抗値は感電に関して、より低いと人体にかかる電圧と感電電流が低い事がわかる。

計算例の接地抵抗高い...発汗、濡れ、素手の場合、人体抵抗低下も含め28.65mAは下図の参考資料で大変、危険な状態となり感電死亡、高所の場合は転落等、要注意だ。

現場の作業員は何も知識が無いので管理者が、この様な危険となり得る根拠の結果を情報として知っておく事も重要だ。直ぐ過去のデータを取り出し対応する針金電気ヤでした。