eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

ELB感度と配線等の静電容量

2010年04月22日 | eつれづれ
前にブログUPした動力漏電と電灯ELB感度の誤作動はELB感度何mAで起きるのか...。

ELB感度30mA(80%程度、20mA程度で遮断として)では配線等の1相当たり対地静電容量0.077μFでトリップする計算。

同じくELB感度100mAでの対地静電容量μF値。

同じくELB感度200mAでの対地静電容量μF値。感度を鈍くすると低圧配線等の持っているC分程度では(0.56μFは余りにも大きな数値??で高圧ケーブルでも余程な長さ)、トリップする電流は流れないだろう。ここでは、この電灯100~200mA感度での動力回路漏電発生において電灯ELB動作は全くレアなケースの様だ。但し、子ELB感度が30mAと少なければ別だが...。

先の0.077μF静電容量は対地電圧6600/√3=3810V(高圧回路の場合)では60sq高圧ケーブル例では11mに相当する計算となる。この時の漏洩電流値は27mAのIc(対地静電容量成分電流)電流が流れる様だ。

補足:現在の機器は電源回路にあるバリスタ、ノイズフィルタ等で静電容量が大きくなって来る。配線だけでは大きなμF値にはならない。