魂だけが

　　　　　　　　　　　　　　　　　「不昧」　　（半紙1/2）


禅語の不昧因果（ふまいいんが）から。

前にも書いたことがあるけど
これも何かの因果のせい？なんて思うでないぞよって意味。

何事もその時その瞬間に、一番いいと思うことを信じて
あっけらかんかんといられたら、怖いものなぞないぞ～ってことかな。

昨日、色について考えたり、感想を頂いたりして、
うん、やっぱり墨色には墨色でしか表現できない世界もあるなぁって。
淡墨の世界も奥深くて、私など全くの素人ゆえ偉そうなことは言えないけれど。

色も音も匂いも、余計なものを捨て去って
そこに魂だけがひっそりと存在している世界。

いつかそこに辿り着きたいけれど、凡人の私には無理だろうなぁ　

さて、今日の1曲は、魂の音を奏でる　フジコ・ヘミング の　 La Campanella　

色もよし、黒もよし

鬱蒼としてきた我が家のベランダ。
今年も、紫陽花が色づいてきて。

この紫陽花、初めはクリーム色で、うっすらピンクからどんどん色濃くなる。
このドラマチックなところが、毎年楽しみ。

ところで。
何か作品を作ろうとするとき、音楽にはかなわないなぁっていつも思うけど
同じくらい、色にもかなわない・・って思っちゃう　

白と黒の書の世界を探している者として、それは決定的な敗北なんだけど。
もちろん墨の世界は美しいなぁって思うし、引き込まれる。

でもそれはなんていうか、普遍的かというと、自分の中では少し無理がある。
だから、まったく・・今もこんな風に迷ってばかりなんだろうなぁ。

いやいや、敗北なんて思うから迷うのであって、
色もよし、黒もよし、
花が好き、音楽が好き、工作が好き、猫が好き・・・
好きをどんどん探していられたら、それでよし、とな　

響き合い

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「游」　　（はがき）

１枚の作品を、背景を色々置きかえてみると
その印象もまた変わってくるのでして。

「游」にもいろんな游びがあるわけで、
情熱的だったり、密やかだったり、仲間と楽しくだったり。

背景は同じままで、文字だけでそれらを表現したり、
1つの文字を、背景を変えることで様々な表情を探してみたり。

　

どちらにしても、無限の響き合いがそこにはあって、
そのことに気づくと、人の人の関係でも答えは1つじゃなくて
いろんな色や音や形や温度や距離やらがあってもよかね、って

書は、さりげなく、いろんなことを教えてくれる

 

展覧会巡り

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Shiroki　Ｗ展　会場

今日は午後から都内へ。
まずは先日ご案内した、塩川素子さんの個展　「Shiroki　Ｗ展」へ。
会場風景なら写真ＯＫとのことでしたので、ちょっとご紹介をば。。。



昨年とは全く違う風景を感じる作品に、一体どんな材料でどんな風に
作品が作られていくのやら・・と、しばし妄想にふける。。

こちらは17日まで（月・火休み）茗荷谷にあるギャラリーヴィグロワで開催中。

そして、書の大先輩の上木淳吉さんも出品されてるグループ展へ。
今日まで京橋にある、ギャラリーソレイユで開催。
案内はがきを忘れてきちゃったので、会場を探してぐるぐる。。
ギャラリーの名前を思い出して、ようやく電話で確認してたどり着き。。



間口はそんなに広くないけど、ほぼ同じ寸法の小品がずらり。
イラスト、コラージュ、版画、水彩等々、様々な技法、表現が楽しめました。

知人ということで、上木さんのだけ写真ＯＫを頂いたのでご紹介。。
「明日」というタイトルの抽象作品。



こちらはコラージュ作品。



本職は自動車板金塗装業という上木さん、書だけではなく鉄や木を使った
現代アート作品も制作。
先月、地元彦根市で個展を開催され、その時の模様はギャラリーのブログで
詳しくご紹介されてます。こちらから

私の「明日」はどんな作品になるだろう・・と考えながら帰ってきました。
しばらく抽象作品を作っていないので、今日はちょっと刺激をもらいました

で、帰り道の日比谷駅ホームの壁面に反応して写真を1枚。
たぶん看板をはずした状態なんだと思うけど、なんかアートしてる～

水のいろの湧いてくる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（半紙/筆はいつもの蠅頭小楷）


今日午前中は書道教室。
母も含め、皆さま一緒にお年を重ね来られて（あ、もちろん私も）
人数も少なくなってきたので、以前よりゆったりやっとります

それぞれ勉強している臨書の添削のあとは、いつも2つの課題をば。
今日は「松樹千年翠」と山頭火のこの句「水のいろの湧いてくる」

山頭火は「水のいろ」という表現でもって、
透明で美しい水の感激を詠んだのかな、と

Ｎさんが書いてこられた作品を参考に、半紙と半紙1/2横やらに書いてみたなり。
この句の一番の感激部分の「水」を大きく、続くことばは小さめにまとめて。
で、ちょっと水しぶき（塩コショウって呼んでるんだけど）をば。

余白余韻を意識しつつ左右対称になりがちな「水」には動きを持たせて、
それ以外はある程度規則性をば。
そうすると、全体として見た時に、すっきりメリハリがでるような。

で、これは半紙1/2の横バージョン。




山頭火はかな文字が多いので、バランスがむずかしいけど、
まずは、句を感じ風景を心に描くと、イメージも湧いてきたり。

ちょっとづつ、書きたいって気持ち、復活の兆し
やっぱり日々、臨書は大事って痛感。

晴れもよし 雨もまたよし

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（半紙）


雨奇晴好　（うきせいこう）晴好雨奇とも。
雨でも晴れでもどちらも趣があるよのおって意味。

そういえば前にも書いたけど、今日はまた雨ってことで。

慣例とか通説とか常識とか。
その中にいると、楽ちんなこともあるかもしれないけど
その中にいると、気づかないこともあるわけで。

だからね、晴れたり曇ったり
嬉しい日もあれば、悔しい日もあって
美味しい日もあって、美味しくない日もあって
しあわせ～ありがたや～を感じるわけさね

さて、今日は5/21の金環日食に続き、金星が太陽面通過という日でしたね。
朝の風雨ではだめかと思ったけど、お昼頃ちょうどよく晴れて、
職場で少し見れました。なんかちょこっと得した気分です

今日はこれから、インドネシアから一時帰国中の親友Ｙさんと、ごは～ん
超多忙人なので、夕方になって突然今夜どう？ってことで行ってきま～す

深呼吸すれば

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（半紙）



久々に・・・筆を持ち。
禅語の「明珠在掌」　みょうじゅたなごころにあり

明珠とは透明で曇りのない珠玉のこと（ここでは仏の心）、掌は手のひら。


自分の中に持っている「宝もの」に気づかず、苦しんだりしてないですか～
誰もが「明珠」を持って生まれてきているのだから、
それに気づいて信じて磨けば、あなたらしい個性を見つけられますよ、って意味。


　　　　　　「ふっと心がかるくなる禅の言葉」永井政之 監修　永岡書店　より


先週から、近所の林を歩くことが日課になって。
そこは不思議といつ歩いても誰もいなくて。

でも足元を見ると、いろんな虫やらが日々を暮らしているようで
道の途中には土が盛られていたり掘られていたり、もぐらかな？

昨日はこれで2度目の、1匹の蛇（たぶん青大将）にも会い。
枝でお～いってやったら、夕寝中だったようで、その背中は眠たそうで　
ごめんね～　

歩くたびに、ちょっとづつ捨てようとしてる何かと、
誰も気づかないところで毎日を営んでいる彼らに・・深呼吸。

それにしても、林を歩くと、お風呂に入るまで体中がかゆ～い・・


今日の1曲は、Calmの　♪　Light Years

まだまだ知らない自分を探して

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ベランダのナスタチューム

 

今日は写真と音楽から、フォトレターをお届けします。

National Geographic　のサイトで、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自分で好きな写真を選んで、音楽も選んで、それぞれのショートストーリーが作れます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして、それをメールで誰かに送ることもできます。

10秒位したら、スタートです。

ここをクリック→　まだまだ知らない自分を探して

（今朝、気分が変わってフォトレターの内容、ちょっと変えました　　）

 

フォトレターが終わったあとの、ＷＥＢ　ＭＯＶＩＥも、なんか・・よかです

 

振袖の花

　　　　　　　　　
去年友人に頂いた、四季咲きクレマチスが今年は更に満開に。
キンポウゲ科～ガーランド・シリーズ～ビエネッタ。
これとごく薄い黄緑色一色の花が同じ鉢から咲いてる。



花の直径は5ｃｍ位。
黄緑色の星型みたいなのから、白い花びらに花開くのでして。

きれいでしょ♪　数えたら咲いているのだけで全部で57個も！
まだまだ蕾もあって、それはそれは見事

そういえば・・ちちははが、かなり奮発して買ってくれた振袖の模様に似てるような。
3回位しか着てない気がする・・もったいなや～。
それよりも、あの振袖に見合う女性になかなかなれずに、申し訳なや～　

さて、今日の1曲は、Alpha Rev の 　New Morning

自分の居場所

　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日も歩いた近所の林　気持ちよか～


笑ったり　泣いたり　怒られたり
恋したり　迷ったり　頑張ったり
失敗したり　褒められたり　喜ばれたり　
こんちくしょーって思ったり　寄り添ったりしながら
みんな自分の居場所をさがしてるのでせう

なかなか見つけられずに　
心が折れそうになったら
歩くと　ただ、歩くと
生き続けることの意味に
希望を持てる気がしてくるあるよ　




久々に山下達郎のこの曲を思い出して　
　蒼氓（そうぼう）　　歌詞は　ここ