心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

なぜ木簡は自由なのか

2008-10-21 | 木簡

                         (半紙1/3×3)



数多くある書の古典の中で、なぜこんなにも木簡が好きなのか・・

それは、何よりも自由だから 
伸び伸びとした躍動感、生き生きとした表情、何ものにも囚われない開放感を感じるから。

 
    ↑原本 木簡一節 「令逢檄還令宣為」


ではなぜ木簡は自由なのか。

木簡は、文字の完成度を求めたり、後世に残そうとして書かれたものではなく、
日々暮らす人々の記録だったり、手習いだったり、普段着のままの日常の風景が
そのまま映し出されているからだと思う。

たとえば金文は、ある程度規則正しく並べられ、造形の面白さはあるけれど
カチッとしていて、なんとなく全体が息を殺して佇んでいるように感じちゃう。





金文は粘土などに鋳られたものだから致し方ないわけで、もちろんこれを筆を使って
線を生かした臨書の仕方というのもあるけれど。

でも、臨書したいっていう欲求が今はあまり沸いてこない・・かな 

書の古典は一生かかっても、到底全部を学ぶなんてできないわけで。

だったら、あれこれかじるのではなく、これだ!って思うものに出会えたら
一点集中することで、逆に見えてくるものはたくさんあるような気がする。

人生もまた然り・・なんちゃって

木簡にもっと夢中になろう



コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やはり凄いです、、@@ (すずか)
2008-10-21 09:26:34
時々拝見させて頂いておりますが、
素晴らしいお作品ばかりで、、@@です。
ところでお教室をされているように思うのですが、
短期間コースとかそんな感じのお教室もあるのですか?場所が少し遠いので、そんな感じのお教室があればと勝手に思いました。
すみません、、(^^;

福、猫の葉書、、大好きです。
猫付きのところがさらに好みです。
作品の販売はあるのでしょうか?

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Unknown (小鳩ケンタ)
2008-10-22 00:03:11
お久しぶりです!
最近の書たち、自由をとても感じます。
おー、おー、と思いみております
「自由の裏側にあるもの」は大気圏のような
空の上の秘密のような、迫力がありますね。
返信する
小鳩ケンタさん (沙於里)
2008-10-22 02:03:23
 お久しぶりです!
ケンタさんのイラストたちも、最近益々生き生きとしてますね~♪ 
楽しく拝見しています!
私もブログを始めて1年とちょっと。
あれこれ迷いながらきて、やっぱり帰るところは木簡かなって最近感じてます。
だから毎日臨書して、木簡ばっかり載せて(笑)
木簡から感じるエネルギーを、私なりに伝えたいなって思ってます

返信する
すずかさん (沙於里)
2008-10-23 11:04:36
そ・・そんな。。ありがとうございます
すずかさんも書を学んでいらっしゃるのですか?
教室は特に短期でというのはないのですが・・。
何かのお役に立てるかもしれないので、もしよろしければメールアドレスをコメント欄にご記入頂ければ、こちらからご連絡させて頂きます。
頂いたコメントは非公開としますので、ご安心くださいませ
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