心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

今を生きる母の書

2016-09-06 | つなぐ展
                               「無」


明日から始まるつなぐ展 第1章母から娘へ に出品する母の書。

老健に少し長い時間いられる日は、私も一緒に筆を持ち。
当初は、一緒に般若心経を最後まで書きたいと思っていましたが、
私自身に時間が足りず、今回は一字書をば。

「何書く?」
「無」

読むことはできても書くとなると、怪しくなる。

横画が3本、縦が4本、点が4つ。
その繰り返し作業は、黙っているとどこまでも続くのでして。

「あひゃ、横線が1・2・3・4・5本あるね、これなんていう字?」
「無」
「無なのにたくさん過ぎでない?」
「いいのよ」 
「・・・


「これは、どんな無?」
「飛び越えた・・無」

よ~く見ると、点が5つ。
でも私は、今回出品する母の作品の中で、この「無」が一番好きです。

こちらは元気だった頃の書。
生き生きとしていて
眺めていると、当時の母ともっと話がしたかったなぁと思ったり。



2つの作品を見ていると、まさに書は人なり。
書は人生を語っています。

一人の普通の人生の中にも、たくさんのドラマがあります。
それを感じて頂けたら嬉しいです。

明日はお昼頃から、母も一緒に会場にいます

展覧会のご案内は⇒ここをクリック

そうそう、般若心経はこれからのライフワークとして、
ゆっくり一緒の時間を楽しみながら、書いていけたらと思っています 



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