今日は快晴でも北風が強く、冷たく痛いほど。
遅ればせながら先週の書展巡りの最終回。
まずは玄同社展、最初の作品↑は、稲村雲洞先生の般若心経(半切軸作品)の部分。
稲村先生は、ここ数年、般若心経をライフワークにしておられ、
どこにいらっしゃっても、筆と墨と紙があれば、気がつくと書いておられるのでして。
この日も受付机に座られて、A4コピー用紙の印刷物の裏に。
龍門造像の拓本のような、仏像を描かれてから極細面相で。
30分程その場で、呼吸、運筆、気、を体感させて頂き
画家富岡鉄齋の逸話で、こんなのが。
鉄齋は、白い空間があると所構わず描いてしまうそうで、
家に訪ねてこられた人たちは、襖や障子を慌てて隠したものだ、と
そういう衝動と湧き出るエネルギーに、いとおしさと魅力を感じるのでして。
そして、こちらは古小高遥泉氏の、般若心経。
赤で拓本をとられて、文字はおそらく蝋で書かれたもの。
一字一字を拝見していると、心が落ち着いてゆく感覚に気づくのでして。
会場で懐かしい諸先輩にもお目にかかり、一緒に~と、次なる会場の目白和敬塾へ。
岡本光平氏主宰のCACA現代アート書作家協会の臨書展。
こちらは撮影NGでしたので、図録の岡本光平氏のことばをば。
(あ・・これもNGでしたらご連絡くださいまし)
どちらもクリックで拡大します↓
なるほど、同感、と思うものも多々。
>天下第一の名筆は凡人が一目でとらえられるほど単純ではない。
何事も然り
>木簡の筆法はシンプルだからこそ、こちらが演出的な創作意識が要求されるのである。
だから楽しい、やめられないのであ~る
うんうん、ふむふむと、書することの参考になります。
と、この会場では偶然白子谿雪氏にもお目にかかり~。
積もる話の途中で、次なる会場、再度東京都美術館に着いたのは夕方5時。
ここで富山の窪恵雪さんと合流して観覧、その後、上野でぴーちくぱーちく。
れぽーとが遅くなりましたが、みらくる~な1日でございましたとさ
来週、22日からは幕田魁心氏主宰の社中展があるので、お邪魔したいと思っています。
1月25日13:00~席上揮毫があるようです。 詳細は⇒こちら