67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

カウントでも聞いたWalter Bishop Jr.

2007-05-22 00:09:33 | jazz & vocal
Speak Low/Walter Bishop Jr.
(Jazztime jp.reissue Trio PA-3077)


 説明不要の超有名盤です。オリジナルは恐ろしい値段で取引されているアルバムです。勿論,手許にはトリオからの国内盤再発盤しかありません。当然ですよね。これとても30年ほど前に新品で購入したモノです。先日,仙台カウントに御邪魔した時,このアルバムがかかりました。カウンターにおられる方が,「これは好きなんですよ!」なんてマスターと話している声がダンボのようにそばだてた耳に入って来ました。思わず自分もウンウンなんて頷いていましたね。録音は国内盤でややもっさりした感じです。といってもオリジナルは聞いたことも見たこともないのでどんな音なのかもわかりませんが・・・。一度は聴いてみたいモノですね。

 さて,このアルバム,ジミー・ギャリソン,GT・ホーガンからなるピアノトリオの名盤となっていますが、ウォルターの好演とギャリソンの参加そしてこのジャズタイムというマイナーレーベルが作った力作であることが人気の秘密なんだろうと思います。カウントのA-7から繰り出されるサウンドをきいて“やっぱりいいわ!”と再認識したのと同時にあらためてカウントのコンセプトが見えたかの様で,みちのく仙台まで”ようきたなー!”と一人で嬉しくなっておりました。演奏曲はスタンダード揃いで説明も不要でしょうがA面が"Sometimes I'm Happy", "Blues In The Closet", "Green Dolphin Street", B面には"Alone Together", "Milestones", そしてアルバムタイトルの“Speak Low"が収録されてます。A, B面両方良いですが,カウントはA面でしたね。"Sometimes I'm Happy"のでだしのギャリソンのベースでノックアウトです。またGreen Dolphinが個人的には好きで(この曲が好きなのかもしれないですが・・・)、ケリー,ガーランドと並ぶピアノトリによる名演の一つだと思います。

 カウントのようなオーディオできいて見ると,学生時代にチープなセットで聞いてたアルバムがまた新たな感動をよびますね。これだからモダンジャズはやめられないですね。

新潟スワンと仙台カウント

2007-05-20 15:58:19 | jazz & vocal

 出張も一人でうろうろしているとついついジャズの店に入ってしまいます。フラッシュについては前のログで詳しくアップしましたが、もう一つの新潟の老舗はこのスワンです。お昼にお邪魔しましたが、ママが一人でカウンターの中におられました。著作権の問題でご苦労が多いのでしょうね。でも元気そうでした。以前のような,LPの演奏ではなく,ほとんどCDをかけているようでした。プレーヤーの上にはCDのプラケースが積み上げられていましたね。



 マイルスのカインドオブブルーとゲッツのイン・ストックホルムをかけてくれました。ここの音もCDのためか硬質の音でいいですね。JBL 4341らしいです。  

 

 そして今回の出張のメイン,仙台です。仕事は軽くすませて,牛タン食ってから,一度行ってみたかった有名なジャズスポット・カウントに初めていきました。この細い路地,扉の向こうが知る人ぞ知る有名ジャズスポット・カウントです。一関のベイシーとは姉妹店ですかねぇ?狭い店内ですがアルテックA7(と思う?違ってたら教えてください)の音、素晴らしいです。全てLP!完璧です。多分もう30数年になろうと思われる店内のメニューなどビンテージな雰囲気。ソファも堅さが丁度。テーブルも飾り気がなくって気に入りました。結局,2晩連続で通いました。 モブレイのバ-ドランドライブ、ズート(パブロ)、マイルス1958、ドン・ファーガキスト、モブレイのワークアウトなど、老舗ならではの選曲に脱帽です。仙台にいくチャンスがあればまた御邪魔したいモノです。

旧態依然のジャズ・フラッシュ

2007-05-20 14:38:04 | jazz & vocal

 69conv.の出来具合を確認し,一路新潟へ。新潟は学生時代を過ごした懐かしの街です。富山からは,特急北越号で3時間。糸魚川から新潟県なのですが,ここからが長いんです。やっとたどり着き,新潟駅前にでると,やはり4月から政令指定都市の仲間入りしただけのことはあります。 25年前よりかなり賑やかになった感じがします。



 素早くホテルのチェックインをすませて,大学時代にお世話になったジャズフラッシュへ。自分のジャズコレクションの原点はここと言っても過言ではありません。新潟市内、東堀通りと古町の間のソープ街の真ん中のジャズ喫茶でロケーション的には女性が一人では立ち寄りにくいかなぁ?。周りのソープも店名がかわった所も多く,四半世紀の年月を感じます。 店の前にたどり着くと,ドアも同じ,壁画も同じで急に懐かしさがこみ上げて来ます。ギーッとドアを開けると,マスターが一人でTV見てました。水曜はこの辺りは休みの店が多くて暇なんだそうです。早速,握手で迎えられ懐かしい話に花が咲きました。



 12-3年前に出張時にちょっと御邪魔した時から言うと店の中は少し広くなりライブができるスペースが作られていました。ブログ仲間のSwing a-go-goさんが今年始めにここでライブをやった筈です。マスターもおぼえていらっしゃいました。”あのボーカルのひとね!”と。

   

スピーカーも同じバイタボックス。エイジングを重ねたこの箱はいい音出してます。

   

 例によってソニクラとアニタオデイをかけていただきました。フラッシュで聞くソニー・クラークは格別です。当時の常連の顔がフラッシュバックします。レコードを店内に紹介するフレームやA/B面を提示する札も当時のままでした。確かにマスターのS氏,“変えない人”なんですよ。これも昔のまま。早い話が単なる頑固者なんですが・・・。閉店まで話してホテルに帰りました。明日は,懐かしの新潟を楽しむぞ!でも雨みたい。

BUGWORKS, 69Conv., そして”ススタケ”

2007-05-20 12:25:42 | Volkswagen

 職場の方々には申し訳ないと思いながら,今回の出張に合わせてちょっと寄り道をさせていただきました。volkswagenのプロショップ,富山BUGWORKS訪問です。既に,66bug, 67westyとH社長にはお世話になりっぱなし。一度機会があればと思い続け,やっと念願が叶いました。今回は69conv.をレストアしていただいていることもあり,その過程を見せていただくと言うこともあり、少し方向は違うけど仙台も富山も高知から見りゃ東方であまり変わりはないだろうと新大阪から特急サンダーバードに乗ること約3時間半,富山駅におりました。駅へは社長自ら69conv.で迎えに来ていただき恐縮です。

 BUGWORKSは富山市内にあり、こんなにまとまってきれいなVWを店頭で見ることがないのではやくも感~動~!ショップに中にはレアなパーツがショーケースに納められVW好きには堪らない空間でした。近日中に,ショップ移転とのことでリニューアルすれば更に凄くなりそうですね。



  

 自分のカフェオレは一階の工場でフロアをリペアしたシャーシとバラバラのエンジン、ショックという格好で横たわっていました。シャーシだけみると本当にこじんまりとした感じです。

 

 ショップの中には自分の69convにつけると言うオリジナルバンパー,リフレクター,オーバーライダー,ビ-ティング、タイヤなどがストックされていました。

  

 ボディは少し離れた工場で板金,塗装の段階で少し寝かせているとのことでした。ちゃーんとL620のボディカラーのタグも残っていました。ボディの前後をつなぐドア下の部分(今まで考えたことがなかったですがカブリオレではこの部分だけで前後がつながっておりここが痛んでいると剛性に問題が出るらしい。)の状態がこの個体はかなり良いとのことでした。よかった!塗装はまだで下地をやって寝かせているとのことでした。まだかかりそうですね。はやく来ても真夏は暑くて乗れそうもないので、ゆっくり待ちましょう。



 滞在は数時間でしたが,ショップでススタケという筍を焼いていただきました。高知では見たこともない筍です。なかなか上品な味でしたね。お土産用の鱒寿司を高知に送る手配までしていただき恐縮です。H社長に富山駅まで送っていただき,旧友にあうべく新潟へ。出張の仙台は遠い!!!

NYC、カーネギーホールのライブ

2007-05-20 08:28:48 | jazz & vocal
Joni James at Carnegie Hall/Joni James
(MGM E3800)


 ちょっと出張+αでネット環境になかったモノで,コメントをいただいたのにリプライできずすみませんでした。「田んぼの中のジョニフリーク」のririさんが"Joni James At Carnegie Hall"を入手されたようで、このアルバム久しぶりに聞いてみました。 以前アップした100 Strings And Joni/Joni James(MGM E3755)同様にストリングス入りのジョニです。この盤はイギリスでの録音でしたが,今回のはタイトルどおりNYCの57丁目,7番街に位置するカーネギーホールでの実況録音盤です。80年代、個人的には初めて訪れたアメリカがNYCでしたが、宿泊したDAYS INNからもとても近く、重厚な造りのカーネギーホールのたたずまいが脳裏に焼き付いています。

 さて,このアルバム,ジョニの盤では多いのですが,気の利いたイラストカバーが使われています。カバーもGatefoldで、白基調のバックに黒のみで書かれたJoniのイラストが美しく,彼女が持ったバラのブーケと観客そしてロゴに赤が使われています。歌唱の方はまず序曲"Joni James Overture"に始まり,MCを交えながらライブは進んでいきます。ジョニのボイスは細いですが透き通った高音を駆使したボーカルとその容姿がアメリカ人を強く惹き付けるのでしょうね。A面ラストの"When I Grow Too Old To Dream "のririさんの言葉を借りると”今にも泣き出しそうな”感じが良くでており、A面締めくくりにふさわしい歌唱となっています。B面の"Why Don't You Believe Me", "Danny Boy", "Come Back To Sorrento", "Let There Be Love"のくだりも好きですね。

  所有盤はMGMのブラックラベル。コーティングのきいたgatefold coverと思わずジャケ買いしそうなイラストカバーが秀逸な一枚です。

コロンビアのサラ、マイルスの歌伴

2007-05-15 00:44:27 | jazz & vocal
Sarah Vaughan In Hi-Fi/Sarah Vaughan
(Columbia CL745)


 御三家,エラ,サラ,カーメンはやっぱりいいですね。どの時代をきいても納得させてくれます。今日はサラで行きましょう。コロンビア時代のサラも声が若くていいですよね。アポロ劇場のアマチュアナイトで優勝してからデビューしてまだ程ない時期でしょうが,既に完成されたフレージング,音域の広さには他の追随を許さないと言うか・・・。ビッグバンドでもベースやギター,ピアノ単独とのデュオでも、フォーマットに関係なくスウィンギーなナンバーもバラードもこなしてしまう歌唱力は凄いです。

 本日は,コロンビアのサラから一枚いきますね。"IN HI-FI"と題されたこのアルバムコンボのバックなのですが,伴奏陣の豪華さもあって大好きな一枚です。メンバーは歌伴は少ないMiles Davis(tp)を筆頭に,Benny Green(tb), Tony Scott(cl), Buddy Johnson(ts), Freddie Green, Mundell Lowe(g), Jimmy Jones(p), Billy Taylor(b), J.C.Heard(ds)です。後には皆がビッグネームとなりますが、このホーン陣によるオブリガートや短いですがきらっと光るソロは初期の彼らのスタイルがきちんと現れていてそれなりに興味があります。(マイルスのピアノが聞けるのはこのどれかだったと記憶していますが失念!)演奏曲もスタンダード揃いでA面の"East Of The Sun", "Nice Work If You Can Get It", The Nearness Of You", "Come Rain Come Shine", "Mean To Me"、B面に移って"It Might As Well Be Spring", "Can't Get Out Of This World", "Goodnight My Love", 最後の"Ain't Misbehavin'"とグッドナンバーが続きます。特にマイルスのオブリがいい、"It Might As Well Be Spring"やA-3の”Pinky"でのワードレスなアプローチが聴きモノです。

 所有盤は,コロンビア,シックスアイのモノラル盤オリジです。カバー,盤ともにNMの一枚でとても気に入っています。録音も二重丸ですね。

私的モブレイ1500番台ベスト!

2007-05-14 00:03:49 | jazz & vocal
Hank Mobley/Hank Mobley
(Blue Note 1568, KING reissue)


ジャズ喫茶でも屈指の人気盤"Dippin'"は後期モブレイのベスト,4000番台のワンホーン”Soul Station"はベストオブベストとすれば,1500番台初期からBNで活躍するモブレイの1500番台ベストとして挙げたいのがこのアルバムです。モブレイのこれぞテナーと言う逞しいグルービーなサウンドはもちろんですが,クラークの参加、オリジナルを2曲提供したCurtis Porterのプレイが聴けるなど聞き所が多く,他のモブレイの1500番台のアルバムから比べるとやや地味な印象ですが、渋み溢れるアルバムに仕上がっており愛聴盤となっています。

 あらためてメンバーに触れると、Mobley(ts), Curtis Porter(as, ts), Bill Hardman(tp), Sonny Clark(p), Paul Chambers(b), Art Taylor(ds)というセクステットです。A-1の"Mighty Moe And Joe"はポーターのオリジナルで最初からファンキーなプレイが全開です。ある意味このアルバムを象徴するかのような一曲と言えると思います。ポーターはアルトでこれにモブレイ,ビルがユニゾンで応える形式のテーマがエキゾチックですばらしいですね。ポーターの硬質なアルトが冴え渡ります。ビル,モブレイのプレイも良いし,次に出るクラーク、やっぱり君は最高だねと頷いてしまいます。あの艶やかな陰鬱でグルービー、メジャーとマイナーが交錯するようなフレーズ、これぞジャズピアノ!!(批判を浴びるのはわかっていますが)パウエルもモンクも自分のなかではクラークにはかなわない。続くスタンダードの"Falling In Love With Love"を挟んで,ミルト・ジャクソンのオリジナルブルース"Bags' Groove"に引き継がれます。こういうブルースはおてのもの。 マイルスの決定的名演もいいですが、この曲の名演に入れても良いような強烈なグルーブ感が得られますよね。ポーターはテナーに持ち替えますが,アルトの様な細かいフレーズで迫るポーターと,逞しくゆったりとしたメロディアスなモブレイとはタコ耳の自分でも比較的クリアに区別が出来ますね。B面のツウィンテナーのモブレイのオリジナル"Double Exposure",ラストのポーター2曲目のオリジナル"News"でも各人のソロはファンキーで「これぞハードバップ!」という仕上がりです。

 今までモブレイを登場させてなかったのですが、好きなアルバムが多すぎるのが原因でどれにしようか迷いに迷っていました。モブレイのリーダー盤はほとんどが当然の国内盤再発ですが、この盤は出ると知って嬉しくて発売日に買いにいったアルバムでもあります。オリジはスゴイ”音とプライス”でしょうね。おそらくずっとこのキング盤でしょうね(笑)。

WESTY oil 交換、今週出張!

2007-05-13 17:04:33 | Volkswagen

 最近は、夏が長く冬が短いですね。高知では,日中は短パン,Tシャツで過ごせる日々です。毎年,春秋でオイル交換をしているうちのワーゲンですが,今回は遅れ気味です。先週,66bugのオイルを変えたのを皮切りに,今週はWESTYです。今年の正月に高知を訪問してくれたVW仲間のkubottchiさんご推奨のAMALIE(30です。正月に戴いた物です。)を入れてみました。エンジン軽くなった感じでいいですね。あまった300cc前後は注ぎ足し様にストックです。おかげでオイル代が助かりました。kubottchiさんありがとうございました。

 今週は,出張で富山→新潟→仙台と回ります。レストア中の69conv.の様子を見て来ます。水曜からはblog更新ができません。コメントには返事できませんが受け付けてますので,いつでもどうぞ!!!

新しめのロリンズもいいものだ!

2007-05-13 00:00:53 | jazz & vocal
Easy Living/Sonny Rollins
(Milestone M-9080)


 こりゃ、ゴミ盤かのように中古レコード屋のエサ箱に放り込まれているレコードは大体が気の毒なくらいの安値が付いて店頭に並んでいます。ロリンズのアルバムでもBN, Prestige, Riversideの3大レーベルやContemporaryの2枚、RCA、impulse盤ぐらいまではそれなりの値段がついていますが,milestone盤となるとジャケットの印象もかわり、伴奏陣にもエレクトリックピアノ,ギター,ベースを加えた物が急激に増えて来て、結構軽視されているのではないでしょうか?本日は堪らなく好きなスティービー・ワンダーの"Isn't She Lovely"をやっているこのマイルストーン盤をアップしますね。

 1977の録音です。もうクロスオーバー全盛期の演奏ですね。メンバーはGeorge Duke(p, elp, synth), Charles Icarus Johnson(g), Paul Jackson(elb), Tony Williams(ds)という若きメンバーです。リズム隊はふんだんにエレクトリックサウンドを駆使して御大をもり立てています。 ロリンズはというとテナーは勿論ですがソプラノサックスも吹いてます。ソプラノをメジャーにしたのは、スティーブ・レイシーだと言われる方もおられると思いますが,やはりコルトレーンでしょう。ウェイン・ショーターが次かな?この頃わがナベサダのオヤジもソプラノ吹いてましたね。いずれもメインインストルメントがスゴイからソプラノもまあ良いかなんて思うのですが,やっぱりロリンズのテナー最高です。何と言ってもいきなりのA-1, コンポーザー自身でもヒットした"Isn't She Lovely"が圧倒的です。シンセのイントロから御大がテーマを吹く,もうここでノックアウトです。曲もいいがアレンジ,アドリブ、パーフェクトです。次の"Down The Line"はロリンズがテナーをオーバーダブしているようで策を弄し過ぎた感じで,今イチかなあ・・・。そしてソプラノでの"My One And Only Love"。これがまたいい。チャルメラふうに聞こえないのがロリンズだし、この曲です。Georgeのacoustic pianoも却って新鮮です。 B面ではテナーの長い無伴奏イントロで始まるタイトル曲"Easy Living"をやってくれてますが,B-1のfusion的な演奏に辟易してあまり聴く気がしないのです。やっぱりA面盤ですね。

 後期ロリンズもそこそこ楽しめますよね。他のマイルストーン盤も当時のジャズ喫茶でも良くかかっていましたね。所有盤はマイルストーンのオリジかも知れないけど別にどうでもいいや!"Isn't She Lovely"が聴ければね!!!