67camper's Blog

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パイオニア・シスコンと相性抜群のケニー・バレル

2007-05-25 06:50:48 | jazz & vocal
A Night At The Village Vanguard/Kenny Burrell
(Cadet LP655 jp.reissue)

 今回も超有名盤になってしまいました。ギターのライブではウェスのフルハウス,ケッセルのオンファイア等と並ぶ傑作の一つに挙げられ、何度となく自分のターンテーブルに載せて来た一枚である。もう何度も再発されており,学生時代に廉価盤で発売されたときには,SJで発売日を確認して速攻レコードショップにいったものでした。それまでジャズフラッシュのマスターが頻繁に店で聞かせてくれていたので内容についてはチェック済みだったのですけどね・・・。バレルでは何と言ってもブルージーでかつソウルフルなミッドナイトブルーが好きなのですが,このビレッジバンガードのライブも渋み溢れる傑作だと思います。

 59年録音。メンバーはバレル,リチャード・デイビスのベース,ロイ・ヘインズのドラムのトリオです。サイドAは"All Night Long"で幕をあけます。ブルージーなコードプレイでうんうんと既に納得してしまいます。"Will You Still Be Mine"を挟んで,入魂のバラード"I"m A Fool Want You"のemotionalなプレイが素晴らしくアルバムの白眉です。A面ラストの"Trio"もロイ・ヘインズのブラッシュワークとバレルのコーダルなプレイが気持ちいいですね。B面の"Broadway"はアップテンポですが、バレルの甘いシングルトーンが美しく響きます。決してうるさくないロイのバッキングが申し分なしです。"Soft Winds", "Just a Sittin' And a Rockin'"と続き,締めくくりがモンクの"Well, You Needn't"と言う選曲の妙も楽しめます。全般通じてバレルのコードワークが素晴らしくトリオのインタープレイを楽しめますよ!。

 未だに,最初に買った1500円の廉価盤で聞いてます。学生時代、小ちゃなアパートで夜聞いても大丈夫なような録音レベルの低さなのですが,却ってそれが幸いしターンテーブルに頻回に乗ることになった懐かしのアルバムなのです。当時のパイオニアのシスコンと相性抜群でした(笑)。