67camper's Blog

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大学生はBrubeckがお好き!

2007-05-09 04:50:11 | jazz & vocal
Jazz Goes To The Junior College/Dave Brubeck
(Columbia CL1034)

 昨日のトニパキはアイビーリーグを感じさせてくれるアルバムでしたが,西海岸のキャンパスライフは東部の保守的な雰囲気と異なり、自由でそれなりに惹かれるモノがありますよね。自分も1年弱のアメリカ留学経験がありますが,LAでした。本日のアルバムは,ブルーベックカルテットの西海岸のカレッジでのライブです。場所はフラートンとロングビーチと言いますからLA近郊ですね。当時の学生に,人気があったと容易に推測できるライブ設定です。タイトルも,ズバリ”Jazz Goes To The Junior College"!!!。Brubeckはこうした大学の学生を対象にしたコンサート活動を最初に行ったジャズプレイヤーでもあるのです。"Jazz Goes to The College"(Columbia CL566)というヒットアルバムもありましたが今回はJunior Collegeと言いますから短大ですね。

 こういった50年台のBrubeckの演奏には,60年代に入ってのスイングしないBrubecckの姿はありません。例によってアルトのPaul Desmondに、ベースはNorman Bates, そしてこの時期に新しく加わったドラムのJoe Morelloの4重奏団です。演奏は一曲目のメンバー紹介を兼ねた"Bru's Blues"で始まります。続く"These Foolish Things"、B面に入って"Masquerade Is Over"とスタンダードでのデスモンドのアルトが美しいですね。全く,類をみない独特のトーンですね。デイブのソロ曲を挟んで,最後は得意としていた"St. Louis Blues"で締めくくられています。とかく変拍子だけが話題になるグループですが、"Bru's Blues"や"St. Louis Blues"に見られるブルースプレイも良くって,この下地がないとテイクファイブは生まれて来なかったのが良くわかりますね。

 所有盤は6eyeのcolumbia, monoural original盤です。コンバーティブルを配したカバーは西海岸らしい自由な雰囲気がでていて良いですね。Brubeckの大学でのジャズ啓蒙活動の貴重な記録でもありますよね。