Live And Swinging/Dakota Staton
(United Artists UAL 3312)
(United Artists UAL 3312)
久々にダコタを聴いてみる。キャピトル時代、ジャズシンガーとしての名声を確立したダコタが、1963年ニューポートジャズフェスティバルに登場した時のライブを収録したモノが今回の紹介盤です。この頃になると、ダコタは単なるジャズシンガーとしてのカテゴリデーはくくれない、よりソウルフルでアーシーなボーカルを聴かせるようになっています。
Willis ConoverのMCに続いて現れる"Broadway"からパワー全開のボーカルを聴かせてくれます。ハワード・マギーのアレンジで、曲によってはメルバ・リストン、ノーマン・シモンズがアレンジを担当します。マギーがアレンジを担当する分、トランペットにはスヌーキー・ヤング、アル・グレイのボントロ、ドン・バターフィールドのチューバ、アルトのルディ・パウエル、テナーのビリー・ルート、ビリー・ミッチェル、ギルド・マホーネスのピアノ、ウェンデル・マーシャルのベース、スキーター・ベストのギター、カーリル・マディのドラムスというやや編成の大きいコンボです。続いて、"misty"。やや荒削りでライブのためかラフですがソウルフルなテイストはさすがです。更に"Drifting"のブルースフィーリングもいいですね。B面冒頭の"My Funny Valentine"も彼女ならではのアーシーなバラードシンギングが聴きモノです。また、"The Rhythm In A Riff"のスキャットも捨て難いですね。
United Artistsのモノラル、オリジナル盤と思います。ライブの様子のカットを使ったジャケも臨場感があり○ですね!