連休明けの出張ついでに箱根を訪れました。日光、軽井沢と並び、昔から、関東、いや日本を代表する観光地です。富士山に近い温泉地、芦ノ湖、箱根駅伝、箱根の関所など個人的には漠然とした印象しか持っていませんでした。ちょうど出かける前に、NHKのブラタモリで特集されていましたので少し予習はできていたのですが、要するに富士山のそばの火山の外輪山の中にいろんな火山地形をちりばめた温泉地でした。今回が初の箱根訪問、こんな理解でよかったのでしょうか?今回は、念願のクラシックホテルである「富士屋ホテル本館」が予約できたこともあり、またとないチャンスということで訪問を決めたのでした。
ご存知の方も多いともいますが、このホテルは箱根宮の下温泉に明治11年創業の外国人向けに開業した和洋折衷の建築で知られるクラシックホテルです。日光金谷ホテル、軽井沢万平ホテル、東京ステーションホテル、山の上ホテル、横浜ニューグランドなどと同じコンセプトで現代まで生きてきたホテルで建物自体が重要文化財に指定されています。
本館の55号室に宿泊しましたが、落ち着いた雰囲気の洋式ツインルームで猫足のバスタブも設置されていました。(結局はかけ流しの大浴場、太閤湯ばかり使用してさていただきました。)やはり温泉はいいですね。
有名なカレーも楽しみにしていましたので、ダイニングルーム”The Fujiya"でいただきました。レストランの天井が高く、細かい装飾も駆使されていて流石です。レトルトカレーもお土産として準備されているのが嬉しいですね。宿泊でなくても、別の旅館に泊まって食事に来られたり、ホテル自体が観光地です。
有名な花御殿も富士屋ホテルならではですよね。オリジナルの花柄キーホルダーがレセプションに飾られていますが、実際はレプリカを使っているとのことでした。本館のキーホルダーは箱根で有名ね寄木細工で作られていました。こんな配慮も完璧ですね。
観光地として素晴らしいのは、何と言っても東京から近く便利で、観光地内の公共交通の充実度には驚きました。このアクセスの素晴らしさが高知などの田舎の観光地とは全く違うところです。特に「箱根フリーパス」というチケットは超便利でした。小田原からのバス、スイッチバックで有名な登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、観光船、登山バスと4000円で2日間乗り放題です。自分の場合は宮の下から登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、芦ノ湖観光船を乗り継いで元箱根までまず行って同じ道を帰ってくる予定でしたが、大涌谷の火山ガスがすごくなり帰りのロープウェイが運休になってしまいバスでの帰還となりました。大涌谷観光がロープウェイからの眺めだけになってしまったのが唯一の心残りでした。というか、次回訪問の時の目標に取っておくことにしますね。
ランナー、駅伝ファンにとって箱根は聖地ですよね。新春に行われる有名な駅伝、箱根駅伝の資料を展示する箱根駅伝ミュージアムです。芦ノ湖の観光船を箱根町港で降りたらすぐのところに建っています。懐かしい瀬古選手、谷口選手のシューズ、山の神と言われた今井選手、柏原選手、今年勝った青山学院などたくさんの資料が展示されていました。そして建物のすぐ隣に箱根駅伝復路のスタートがあるのです。ランナースタイルでテープを切りながら撮影している方もおられました(笑)。
最後にホテルのノベルティというか、コースター、ラゲッジタグ、デカールをアップしておきます。コースターは部屋に常設でしょうが、ラゲッジタグとデカールはレセプションでお願いすればもらえるかもです。まあ、ホテル自体が観光名所ですので、箱根に行ったらぜひよってみてくださいね。