67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

Oscar Petersonと盟友Ray BrownのDUO

2012-03-31 08:15:36 | jazz & vocal

An Evening With Oscar Peterson/Oscar Peterson
(Clef MGC-698)

 ジャズピアノではモンク,パウエルからの流れが本流かもしれませんが、アート・テイタムの流れを汲むオスカー・ピーターソンはカナダ/モントリオール出身というちょっと異質な経歴の持ち主です。とはいえビーバップ全盛の50年代初頭,既にバーチュオーゾとして独自のスタイルを築いていた名ピアニストであろうと思います。本当にたくさんの作品がリリースされていますが,どれも一定のレベルを超える演奏が聴けて良いですよね。本日は50年代初頭の録音で、盟友レイ・ブラウンとのDUO演奏をアップしてみます。

 明快なタッチと、ブルースの上手さは定評のあるOPです。ここでもレイの芳醇なベースプレイを絡ませて美しいスタンダードを聴かせてくれます。"Caravan"から始まるA面は6曲で、聴きものは哀愁のメロディをもったロシア民謡”Dark Eyes"です。この美しいメロディをジャジーに聴かせてくれる2人,最高です。B面では"Minor Blues", "Slow Down"の2曲のブルースが良いですよね。OPのブルースのうまさは定評のあるところですよね。

 所有盤はクレフのトランぺッターロゴ、モノラルオリジです。話題になるアルバムではないのですが,構えることなく聞き流せるOP、やっぱり好きです!


渡辺香津美の職人を思わせる太く短い指

2012-03-29 07:21:13 | jazz & vocal

Monday Blues/Kazumi Watanabe
(RCA PG1505, reissue)

 ジャズではギターは決してメジャーな楽器であるとは言い難いですが,日本においては小振りで移動が楽だったり、楽器として習得するには身近なことが影響しているのか世界的レベルのプレイヤーまで多く輩出している背景がありますよね。多くのプレイヤーはロックギターやクラシックギターを対象としてこの楽器に触れ,その延長線上にジャズギターって言うのが存在しているように思います。本日アップの渡辺香津美もフュージョンエラになった時代に名前が売れて来たギタリストであり,今や本邦を代表するトッププレイヤーと言っても過言ではないでしょう。こうして名声を得る前の若くしてピュアなジャズギターを弾く香津美のギターにスポットを当ててみます。本日のアップは74年録音のRCA盤”Monday Blues"です。

 この録音時,まだ20才を過ぎたばかりの若造ですが中低音を生かした香津美のプレイは既に卓越した個性を感じます。メンバーは五重奏団編成で渡辺香津美(g)、土岐英史(as, ss)、板橋文夫(p),岡田勉(b)、日野元彦(ds)の5人です。自作曲2曲,サックスの土岐のオリジナルが1曲、スタンダード3曲のバランスが取れた選曲も良いですね。何と言っても、A-1タイトル曲の”Monday Blues"のソウルフルなフレージング,中低音を生かしたプレイが印象的です。"Child Is Born", "Round Midnight", "Here's That Rainy Day"のバラードプレイのリリカルな味わいも捨て難いですね。サイドメンでは,昨日の辛島同様,モーダルでマッコイ的なプレイを聴かせる板橋のピアノが光りますね。

 所有盤は再発廉価盤です。ギタリストと言えば,細く長い指が有利のように想像しますが,香津美の指を見ると,ジャケ写のように決して美しい指ではなく,むしろ武骨で短く太い指です。この指からくり出される迫力あるフレーズこそ香津美の真骨調ですね。


和製~という表現は余り好ましくないけれど・・・

2012-03-28 00:59:52 | jazz & vocal

Elegant Evening/Karashima Fumio
(Polydor 25MX2516)

 最近はジャズフェスって言うのは野外で盛大に開催されるなんてことは少なくなったのでしょうかねぇ・・・?まあ、こうも景気が悪いとスポンサーもつかないし,開催が難しいのだろうと思います。80年前後には,景気も良かったのか夏になるといろんなところで野外ジャズフェスってのがありましたよねぇ。斑尾高原、城島高原,チチヤスハイパークなど、もうちょっと前ならVSOPが出た田園コロシアムなどなど・・・。勢いがありました!自分が一番印象に残っているのが、82年(だと思う)の城島高原のジャズフェスです。我が国のジャズメンの中では,飛び抜けたソンザイである秋吉敏子氏がアメリカから有名どころを大勢連れて来て、氏ゆかりの大分/別府,城島高原で開催されたイベントでした。ここには日本人プレイヤーも多く参加していました。昼間は高原で,夜は別府市内の路上特設ステージで有名どころのプレイがタダで聴けてしまうのです。本日の主役,ピアノの辛島文雄もそんな一人です。それまで辛島のプレイは聴いたこともなかったのですが,桜井育雄(b)、日野元彦(ds)のトリオの演奏は特に印象に残っているユニットでした。

 辛島もやはり大分出身で、父親が大分大学教育学部音楽科のPROF.をつとめていた音楽一家に生まれています。このフェスの1ヶ月前に録音されたのが本日アップの"Elegant Evening"です。辛島のピアノはスタイル的にはアップテンポでは和製マッコイ・タイナー,スローな曲では和製キース・ジャレットを思わせるリリシズムが特徴です。特にA面冒頭のタイトル曲はキース的ですし,A-3の"Hangin' Out"ではマッコイ顔負けのスピード感溢れるシーツオブサウンドを聴くことができます。辛島自体 エルビン・ジョーンズのグループにいたこともありコルトレーンマナーの曲でのアグレッシブなピアノは一聴に値すると思いますよ!トコと桜井もどんどん辛島をあおり、一体となって押し寄せる音の洪水には脱帽です。

 所有盤はポリドールからリリースされたオリジナル盤です。暑かった別府の一夜を思い出させてくれる貴重な一枚ですね。


最高傑作といっていい中本マリのTBM初リーダー盤

2012-03-27 20:41:30 | jazz & vocal

Unfogettable!/Mari Nakamoto
(Three Blind Mice 15PJ-1025, reissue)

 毎度言うようにスリーブラインドマイスは日本のジャズ史を語る上では避けて通れない優秀なレーベルであったと言えるとモモいます。若手のプレイヤー,シンガーに注目し次々と送り出したアーチストがことごとくビッグネームになって行った事実を考えるとこのレーベルの果たした役割の大きさを否定的に語る方はなかなかおられないのではと想像します。女性ボーカルについても笠井紀美子,戸谷重子につづいて紹介されたのが本日アップの中本マリです。

 録音は73年、この時点でサイドを固める伴奏陣がどれだけビッグネームであったかは知る由もないですが,大沢保郎(p)、稲葉国光(b),小原哲次郎(ds),横内章次(g),宮沢昭(ts,fl)というメンバーは、今となってはいずれも押しも押されぬ我が国を代表するプレイヤー達ですよね。この新人歌手にこのメンバーをぶつけたおかげで中本のグルービーなフィーリングが最大限に引き出されているのがわかりますね。特に,宮沢のテナー,横章のギター、大沢のピアノの素晴らしさは格別です。中本のハスキーボイスもさることながら,”Please Send Me Someone To Love"等に聴かれるグルービーなボーカルは「これがほんとに初リーダー盤か!?」と思わせる出来ではないでしょうか。A-1の"Time After Time"、オーラスの”After You've Gone"のジャジー味わいも捨て難い一枚です。

 所有盤はTBMのフォノグラムからの再発廉価盤ですが録音も良いし,全員の乗りに乗ったプレイとボーカルが楽しめる好アルバムです。初リーダー盤にして中本の最高傑作と言っても良い内容だと思います。個人的にも地元にライブい来た時にいただいたサイン入りの思い出深い一枚でもありますね。


ダナーブーツのシューレース交換

2012-03-26 23:46:52 | ファッション

 先日,南国のオリジナルに手持ちのトラウザーの裾上げに行って来ました。一つはFOBファクトリーのフュージョントラウザー,もう一つはスリムストレートのアバクロのデニムです。特殊ルートで手に入れた2本のトラウザー,うちに届いた時には裾はたたいておらず,ロールアップで着用しても良かったのですが、オリジナルのTさんの裾上げが長さが絶妙で個人的に気に入っているため持参させていただきました。デニムはお決まりのチェーンステッチ仕上げにしていただいたのですが,「アバクロなら普段より長めのスラックス風がいい」と言うことで普段より長めに仕上げていただきました。そしてフュージョントラウザーです。このパンツをお持ちの方はわかると思うのですが,膝周囲を細くしてまるでフレアーのようなシルエットのこのパンツ,自分で長さを決めるのを躊躇していましたので,Tさんの貴重な意見を加味し,これもやや長めにフィニッシュしていただきました。画像はフュージョントラウザーの裾上げを自慢のミシンでやってくれているTさんです。

 これで終らないのがオリジナルの恐さです。ショップの店長日記に載っていた,ダナー社のオリジナルシューレースを紹介され,またしても散財の一途を辿るのでありました。ダナーを代表する2つのブーツと言えばマウンテンライトとダナーライトですよね。ともにオリジナルではトラ紐(黄色/茶色)が付属しているのですが,マウンテンライトは以前から付けてみたいと思っていた真っ赤なシューレース,そしてダナーライトはレザーのシューレースに交換です。レザーシューレースの良いとこって何でしょう???店長Tさんのコメントを引用すると「ブッシュに入った時に,くっつき虫からの攻撃をかわすことができるよ!」だって・・・。笑っちゃいます!


キャンパー方向指示器の修理

2012-03-25 00:15:51 | Volkswagen

 かれこれ2年程前でしょうか、キャンパーを運転してコンビニに右折で入ろうとし右へターンシグナルを出した時にメーター内の指示器のインジケーターが消灯しました。その後,自然治癒してたのですが時として右折時にこの症状が出たり引っ込んだりを繰り返していました。今回の車検で,フラットパワーさんにこの修理をお願いしていたところ,どうも痛恨のリレー不調ということが判明したのです。同じキャンパーに乗っておられるn.itouさんがこの67年式アーリーバスのフラッシャーリレーの貴重さに付いては氏のウェブに克明に書かれていたのを思い出し、「弱ったなぁ・・・」とまた一つ悩みが増えたところでした。

 車検を終えて,接点を磨いたりで対応してましたが,だんだん症状は悪化し,遂には右への指示器作動時に100%の確率でインジケーターが消灯するようになったのです。ひょっとしてNOSのリレーがないかと考えSambaなどを検索していると,どうやらWorfsburg Westがリプロのリレーを出している(トップ画像)ことが判明しました。早速,メールで問い合わせたところ,W/WのRonさんからすぐに「うちで買うと送料が高くてトータル約$100!日本だったら平4にも卸しているからそこでも聞いてみな?」と親切な返信をいただきました。早速,平4のwebをチェックしリレーの存在を確認したところ,ありました!9800円!!W/Wは$59.00(約5000円)ですから平4も結構利をとってます。とはいえ即日発送の魅力にはかなわず平4で購入しました。地元のヤマト営業所で受け取り,そのままフラットパワーさんに持ち込みました。

 古いリレーをはずし、リプロのリレーを付けると元気よくインジケーターが反応します!やった!!ところが悪いことに本日は右後ろの電球が切れていてこれも交換が必要でした。電球のアッセンブリーをはずすと片方の接点が折れていてボンドで固定されていることが判明しました。

 Y社長がハンダ付けで新しい接点を作成してくれ組み込んでくれました。USモデルのこの年式のバスはテイルライトはとても重要です。後ろからは進路変更はこのライトの点滅のみでしか判断出来ないのです。テイルライト,指示器,ブレーキランプ、ハザードの4機能を全てこの一つの電球が担っているのです。全ての動作を確認し電気回りはパーフェクトになりました。やはり,オリジナルのリレーが問題だったようです。よくぞタイミングよく,リプロのリレーを作成してくれていたWorfsburg Westさん、接点を作成していただいたY社長,大感謝です。


ビンゴ!”77777”

2012-03-24 21:31:45 | Volkswagen

 今日も、キャンパーのターンシグナル不調で再びフラットパワーさんへ行って来ました。その途中、Odometerが77773マイルを表示しているのにハッと気がつきました。いつも見逃してばかりいたのに,今日こそはゾロメ、ビンゴ!それも「77777」が撮影出来そうとOdometerとにらめっこしながらのドライブです。

 そして遂にこの時がやって来ました。国道56号の路肩に止めての記念撮影です。ヤッタ~~!!!ラッキー7で修理も上手く行きそうな予感です。こういうのは,皆さんよくアップされていますがワーゲンのってて初めての経験です。どうって事ないですが妙に嬉しいモノですね!


今年もKAZUさんがやってくれます!4th VW Meeting Come On Shimanto!

2012-03-21 21:56:15 | Volkswagen

 高知はさくらの開花宣言がされるぐらい春めいて来ましたが,まだまだ朝夕は寒いです。花冷えですね。本日,四万十/十和のVW帝王(別名:小b人族の酋長)から恒例の5月のイベントのフライヤーが届きました。酋長からPRを依頼されましたので,このBLOGから発信したいと思います。

 今年も連休中,大渋滞の中を四万十町十和の「こいのぼり公園」でイベントは開催されます。西日本のVWイベントとしてはもはやトップクラスのイベントに成長した感があるミーティングです。ぜひ清流/四万十川の景色を楽しみながらドライブして来てくださいね。

 自分も何とか休みを作って,前夜のキャンプから参加しようと思います。こいのぼり公園でお会い出来るのを楽しみにしております!


日本未発売のトレッキングシューズ, Patagonia "Scree Shield"

2012-03-19 03:32:15 | ファッション

 だんだん暖かくなって来ましたので,フィールドに出かけて行きたくなる季節ももうそこまで来ています。冬場はもっぱらダナー,レッドウィング,ラッセルモカシンのブーツローテーションで過ごして来ましたが、春になるといつまでもブーツという訳にも行きませんので,少し軽装のトレッキングジューズを用意しました。

 パタゴニア製ですが本邦未発売のトレッキングシューズ"Scree Shield"です。スエードのトップとVIBRAMソールの組合わせで抜群のホールド感、クッション性能にもたけた高機能シューズです。恐らく並行でしか日本には入荷していないので正規販売店ではみることがないシューズだろうと推測いたします。ネット通販では高いところでは25000円の値が付いているお店も見かけますが,当方はヤフオクで消費税込み6300円というお買い得プライスでゲット出来ました。色もAlpha Greenというオリーブドラブ系の渋い色合いで気に入っています。春/秋に大活躍予感のアイテムです。結構いい感じでしょ!


キザなモーガンを象徴する一枚だ!

2012-03-18 09:08:28 | jazz & vocal

The Gigolo/Lee Morgan
(Blue Note BST84212)

 リー・モーガンといえば、天才、短いプレイヤー人生,予期せぬ最期,何とも刹那的な人生で,俳優で言えばジャームス・ディーンと妙に重なってしまう感じを持っているのは自分だけでしょうか?ティーンエイジャーの頃にガレスピーバンドでジャズシーンに登場したのが56年,スラッグスで愛人に射殺されたのが72年,16年間の活動であったが、まさにモダンジャズの一番良い時代を疾走したトランぺッターだと思います。トランぺッターと言うと,ガレスピー,ブラウニー,マイルスが本線でしょうが,個人的にはモーガンの魅力はこの3人には求めることができないのです。悪童,分厚い唇,細いスーツ,女癖の悪さ,ハーフバルブを駆使した独特のフレージング,エロティックなトーン,どれをとっても3人にひけをとることはないだろうと確信しています。音楽性が劣ると評価されているから,この3人とは区別されていると推測しますが,王道からはちょっとはずれてしまっていてもサッカーのカズのようなキザな魅力はモーガンならではで自分の琴線を刺激しまくってくれますね。

 さて、前置きが長くなりましたが本日のアップは後期の“The Gigolo"です。いかにもモーガンらしいタイトルかも知れませんね。ジゴロはフランス語ですが、ヒモ。スケコマシ,男妾みたいな意味かと思います。このアルバムはモードあり,ジャズロックあり,スタンダードありでバラエティに富んだ選曲です。個人的は軟らかいトーンでテーマを吹き始めるB面最後の"You Go To My Head"が好きなんですが,他の4曲は全てモーガン自身のオリジナルで占められ,彼の作曲の才能も充分に表現されています。メンバーは旧友でありモードには不可欠のWayne Shroter(ts), モブレイの人気盤"Dippin"で共演したHarold Mabern(p), サイドワインダーでメンバーだったBob Cranshaw(b), Billy Higgins(ds)からなるクインテットです。

 所有盤はソリッドブルー,♪レーベルです。ナイナイの岡村似のカバー,いいのか悪いのか・・・。この生え際のキザさが堪らんねぇ~~。