ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

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黒と緑....さぁ~どちらが......?

2013年04月26日 | ジャズ全般
DEL MORAL/AL-711/HAL HAIG/AL HAIG TODAY!

AL HAIGの最高傑作にして人気盤だが長い間超入手難であったオリジナルを入手できた人は非常な幸運に恵まれた一部の人だけだったというアルバムでもある。最近になって以前よりは入手難がやや緩やかになった。とはいえ簡単にどこにでもあるというありふれたアルバムではなく今でも探している人も多いと思う。僕もたまたま入った廃盤店で色々物色していると店主がこれを聴けと薦めてくれた。本当は手放したくないんだがとも言う。薦められる未所有のアルバムは購入する事が多い。最近になって試聴させてもらう事もあるが試聴もせず真っすぐに帰宅してターンテーブルに載せるまでが楽しい一時でもある。このアルバムを最初に聴いた印象はAL HAIGに対する印象ががらりと変わってしまった。それ以降ピアノトリオのアルバムとしてはDUKE JORDANのSIGNAL盤と並んで僕のお気に入りの1枚となった。AL HAIGの良さと個性が満載された60年代で1枚だけのアルバムだがこれ以降彼の活動は以後9年間にわたって休止する。70年初頭に再び活動を始めた彼の演奏を聴いて日本のあるピアニスト(名前忘れた)がもうピアニストを廃業しようかと考えたという話も聞いた。演奏内容も録音も良く再生音も素晴らしいアルバムの1枚です。このアルバムのピアノの打鍵音を聴けばちょっとぐらつきますよ。

話は変わってこの記事ではアルバム紹介よりもレーベルに2種類あってそれにまつわる話とどちらが先かつまりどちらがオリジナルかという事について多少の情報もありましたので紹介したいと思います。

上の写真)グリーンミントと呼ばれる方のジャケット。色調が少し赤味がかっています

上の写真) グリーンミントと呼ばれるレーベル。緑地にグリーン文字だから見にくい。この盤は黒よりも重量が重くグルーブガードがとても低くフラットか?と思えるエッジです。


上の写真) ブラックミントと呼ばれる方のジャケット。色調が少しグリーンがかっています。

上の写真) ブラックミントと呼ばれるレーベル。レコード番号無し。緑地に黒文字で見やすい。この盤は少し軽いのでその分柔らかい感じがする。しっかりとしたグルーブガードがあります。

さてここから本題ですが、どちらが先出のオリジナルなんでしょうか?という疑問を持ってしまったものですから出来るならば解答を誰かにいただきたいと各方面に尋ねてみたりネットで検索して調べてみました。まず廃盤オリジナル専門店主に尋ねてみました。行きつけの新宿や渋谷の店主殿は揃ってブラックがオリジナルと考えているようです。関西の冗談伯爵(残念にも店は閉めましたが)元店主はグリーンがオリジナルと分かれてしまいました。ネットで調べるとモア氏<http://more.main.jp/mezurasi16.html>のちょっとめずらしいジャズ・レコード盤VOL.16にモア氏の考え方が載せられていますが、モア氏はグリーンがオリジナルと考えていらっしゃいます。色々と見聞きする内にますます興味が湧いてきて更に尋ねてみました。旧ヴィンテージマイン店主の池田氏はブルーノートのレジスター・マークが登録されたのは後年だからR付の1500番台~は理屈に合わずオリジナルではなく再発盤だと最初に言い出した人と聞いています。これはもう池田氏にもご意見をという事で尋ねた結果は、『当初からGREENミントロゴが先ではないかと考えています。この考えは黒ミントロゴが出始めた90年代初めから考えは変わりません。黒ロゴをAL HAIGの奥さんより譲り受けたのはF.COHEN氏だったと思いますが、その時にAL HAIGの奥さんは黒が先と言っていたので、黒がオリジナルだとCOHEN氏は言っていたと記憶しています。しかしAL HAIGの奥さんがラベルの事まで記憶しているとはにわかには信じ難いので、どちらにしても信憑性は薄いと思います。COHEN氏が譲り受けた黒ロゴは大半オークション等で日本に来たので、日本国内には黒ロゴが多くあると思いますが絶対数は黒の方が少ないと思います。一般的に追加プレスの方がプレス枚数はオリジナルより少ないのでこの事からも、GREENが先ではないかと思います。私が推測するにロゴがGREENラベルの中のGREENなので黒にすることにより目立たせる為だったのではという他愛もない理由によるものではないかと、、。いずれにしても、このレコードに限った事ではありませんが発売当初はラベルのデザインの詳細は殆どだれも無頓着だったと思うので、今となっては推測するしかないので、どのケースも絶対はあり得ないと思っています。ですので、黒が先と言っている方達を頑強に否定するつもりもありません』

最後の一言が素晴らしいですね。黒が先と言っている方達を頑強に否定するつもりもありません。この一言は僕自身にもぐらりときました。最初は黒緑つけようと意気込んでいたのですが、どちらでもいいではないかという気持ちにもなりましたが、僕自身はグリーンが先でオリジナルと考えています。ですが再生音はどちらも甲乙つけ難い音です。後から聴く方が音が良いと感じる事は差がないということでしょうか。さぁ~てブラックかグリーンか想いを巡らせながら是非聴いてください。

追記;書き忘れたのですがDIW(ディスク・ユニオン)さんもオリジナルはブラック派です。DIW再発盤がブラックで出されたところからそのように思います。
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家庭の主婦 CARM ESPOSITO

2013年01月30日 | 私的Rare盤
THE FAMILY Co./CARM ESPOSITO/THE MEN I LOVE/

このアルバムはNON-PROFESSIONALのCARM ESPOSITO(カーム・エスポジートと読ませるらしい)の唯一のアルバムです。彼女はノンプロでHOUSE WIFEとしてジャケ裏のノートでは解説されていますが全くの素人でないのは聴けば即座に理解できるのと思います。推測ですが多分学生時代にアマチュアとしてジャズ・シンガーとしてかどうかは分かりませんがボーカリストとして活動していたはずと感じられます。音楽に対する裾野が実に広い米国ですが全くの素人にしてはセミプロ水準のボーカルだけでは名を成すのはまず無理なのではと思います。やはりどこか秀でた一芸がなければ続かない厳しい世界でもあるのでしょう。彼女のボーカルが決して劣っているというつもりで書いたコメントではありませんがプロの世界では並程度という事を言いたかったまでです。

ジャズ・ラビリンスというジャズ通販専門のHPの中に本アルバムの説明がなされているのでコピーして紹介させていただきますが、直接ご覧になりたい方は下記のURLでどうぞ。
http://jazzlabyrinth.com/php/ppblog/moby.php?mode=show&UID=1108650168
レーベル名が図らずも示す通り、家族で制作した私家版で絶対数も少なそう。ダンナがプロデュースとジャケット写真撮影も担当しており、盤のプレスも些か粗悪で、更にはジャケ裏のレーベル・アドレス表記は印刷でなくてなんとボールペンでの手書きですよ、いかにも自費制作盤だな~という雰囲気タップリ。 でも、内容は結構聞かせます、いい雰囲気出してます。ダンナのコネでバッキングのミュージシャンには有名どころが参加し、しっかりとヴォーカルを盛り立てているしね。ベースにテディ・コッティク、そしてフロントの一人にはなんとJ.R.モンテローズが参加しているのが大いに注目されるところでしょう。残念ながらJ.R.はテナーよりもソプラノ・サックスの方を多く吹いているが、それでもこれらの著名ジャズメンが参加しているのだから、この歌手がホントにただの主婦にすぎなかったとは考えにくいでしょ? 彼女自身の歌の方は、テクニシャンというには確かにほど遠いが(多くがスロー・ナンバーで、ミディアム・テンポ以下の曲のみだ)、それでも基本は十分に弁えており粗は目立たず、ちょっと鼻にかかった感じでノン・ヴィブラートのクリアー・ヴォイスでもって、実に素直な歌唱を展開、変に気負って力んで背伸びしてしまうことも無く、本当に自然体です。 個人的には好感度がとても高いですね、実を申せば10年位前にカセットテープに録らせてもらって以来ずっと愛聴してきたんです。全8曲でモチロンそれらの殆んどがスタンダード或いはそれに準ずる有名曲だが、A面冒頭ではJ.R.が自らの書き下ろし?曲 ALONE AGAIN" がヴォーカライズされてフィーチャーされ、こんなところからも各メンバーの本気度が窺われるのではないかなと思う、各曲でインストのソロもかなり多く出てくる。インティメイトな女性ヴォーカル(アン・バートンあたりが一番近似性を感じさせるといえるかな)+ハードバップの双方が好きな者にとっては、まさに中庸を得た愛すべき佳作といえましょう、機会あらば是非お試しあれ。(ジャズ・ラビレンス様 無断で貼り付けさせていただいております。不都合あれば削除させていただきますので申し付け下さい)


レコード番号ありません。
パーソナル:CARM ESPOSITO(vo), J.R. MONTEROSE(soprano & tenor), SAL AMICO(tp), RICK MONTALBANO(p), TED KOTICK(b), JIM WARMWORTH(ds) and VIN ESPOSITO(PHOTOGRAPHER & PRODUCER)

収録曲/A面/1, ALONE AGAIN/2, HERE'S THAT RAINY DAY/3, NEVER LET ME GO/4, THE MAN I LOVE/B面/1, SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST/2, THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU/3, YOUNG & FOOLISH/4, WHEN YOU WISH UPON A STAR/
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ELIA FLETAのEP盤

2012年03月03日 | 女性ボーカルF
(SPAIN)CONCENTRIC/6038ZC/ELIA FLETA/TETE MONTOLIU PRESENTA ELIA FLETA/7inch
*この記事は2006年10月のに加筆したものです。

寝ても覚めても探し続けたレコードではないけれど、頭の片隅にはあってそれを店頭でふと見かけた時はやはり買ってしまうものだ。このEP盤もそういう入手経緯だった。期待に胸を大きくときめかせたわけでもないが、ターンテーブルの上に乗せた時には少しずつ期待する気持ちが湧き上がってくるものだ。さほど高価でもないが頻繁に見かける盤でもないのでフレッシュサウンド盤と比べてどうなんだという期待もあった。
このEP盤には4曲が収録されている。FS盤には9曲が収録されているので、もう1枚のEP盤があるのかどうか僕は知らない。別のEP盤を見かけた記憶もないような気がする。まぁそこまで凝らなくても良いのではないかという気もする。再生はFS盤が左右の分離があまりはっきりしないステレオ(疑似ステレオか?)再生で、EP盤の方はモノラル再生。
2枚のELIA FLETAを聴き比べてみた。モノとステレオの針の違いもあるだろうが、結論から言うと再生音はオリジナルEP盤もFS盤もさほど大きな違いが感じられない。EP盤の方が高域がやや強調されたような感じはする。FS盤もこうなると悪くなく充分に満足できる。収録曲の中で僕の個人的好みを正直に言うと、アップテンポで歌うLOVE FOR SALEはちょい苦手で残り3曲は楽しく聴ける。B面の I FALL IN LOVE TO EASILYとLES FULLES MORTES(枯葉)はなかでも好きだ。こうやってオリジナルEP盤を聴いてみると音質にさほど差がないと思えるので、特別にオリジナル性に拘らなければ価格と曲数でフレッシュサウンド盤で充分だとも思える。どちらも同じスペイン盤だから再生音にさほどの差がないのかな?
 付け加えるとオリジナルEP盤は店によってかなり価格にばらつきがあるようでその価格差は自分が知るかぎり約2万円ほどあったのでオリジナルを求める方はFS盤を聴きながら気長を探すのをお薦めしたいと思う。


*以下は以前の文章です。FS盤のジャケ写真は画像が多過ぎて探し切れず載せるのを諦めました。
スペインのCONCENTRIC原盤でELIA FLETAの“TETE MONTOLIU presenta ELIA FLETA”1966年録音・ステレオ
このELIA FLETAというシンガーの事は全く知りません。アルバムのライナーノートも全く読めないのでその内容についても想像もつきません。BATERIAがドラムだという事がやっと分かった私ですから。本来はTETE MONTOLIUが主役扱いのように思えるアルバムですが女性ボーカル主体のブログですので彼女を主役として扱わせていただきました。彼女のボーカルは自然体で捏ねずに歌っていて声質は張りがあって前に押し出してくるのですがどこかに情熱的なものを感じさせます。バックの演奏が彼女に負けないどころか、それ以上の演奏です。アルバムを聴くとやはり主役はTETEですね。本アルバムはFRESH SOUND盤ですが録音が良いのかカッティングも良いのか音も薄さを感じません。これでオリジナル盤となるともう一つ音がいいんでしょうね。

パーソナルは, ELIA FLETA(vo), TETE MONTOLIU(p), ERIK PETER(b), PEER WYBORIS(ds)
収録曲/A面/1, LUSH LIFE/2, THIS CAN'T BE LOVE/3, SATIN DOLL/4, HONEYSUCKLE ROSE/5, MY ROMANCE /B面/1, I FALL IN LOVE TO EASILY/2, LOVE FOR SALE/3, COR INQUIET (MY FOOLISH HEART)/4, LES FULLES MORTES(枯葉)
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やっと2枚目で心落ち着いたHELEN MERRILL

2012年02月17日 | 私的Rare盤
伊CETRA EPD46/HELEN MERRILL/JAZZ IN ITALY N.8/7inch

このCETRA盤のJAZZ IN ITALYシリーズは最初にN.4のFATIMA ROBINを渋谷JAROで入手したのが最初。お店へ行き始めて数回目だったかにEP盤の中に混じって置かれていたのを入手したのが最初で持ち帰って聴くと録音が非常に良い盤だなぁと感じた。と同時にスリーブのデザインもさすがイタリアで白黒基調に真っ赤なアクセントとお洒落な感覚が気に入っている。当時からN.8のHELEN MERRILLも求めていたが全く入手までに至らなかったEPだった。一度も見かけたことすらない年が続いたのだ。N.4のFATIMA ROBINを入手してからこのN.8を入手するまでに少なくとも5年以上はかかったと思う。それからここに掲載のHELEN MERRILLは実は2枚目なのだ。つまりどの廃盤店でもネットでも縁もなく出会いもない中で、ある日海外から入手できたのが最初の1枚目。しかしその入手したものはスリーブの状態が良くなくどうしようかと随分と悩んだが入手欲には勝てなかった。しばらくは聴いていたもののやはりスリーブ状態に我慢できなかった。縁というのは不思議なもので一度入手するとまた出会いが続くことになる。という流れで海外オークションで2枚目を入手した。それでやっと納得できる所に落ち着いた。今更だがこの経験以降は状態の良くないジャケや盤には二度と手を出さなくなった。結局追い銭が要って高くつくという事になるからだ。もはや新たに購入する余力はないが本EPがもしスリーブも盤もピカピカという状態で東京の廃盤専門店の壁に飾られている場合はいったいいくらの値がついているんだろうかと余計な事を考えてしまう。それからFATIMA ROBINにしてもHELEN MERRILLにしてもこういう発売枚数が少量のEP盤はもうコレクターの棚に収まってしまい世に出てくる事がますます少なくなるのだろうか?それともコレクターが年老いてもう聴けなくなった時には家族が売りに出すのだろうか?僕の友人は自分が聴けなくなっても手放すな蔵に納めておいてくれと奥さんに伝えてあると言っていた。僕はどうしたいのだろうかまだ考えも決まっていない。
パーソナル;HELEN MERRILL (vo), GIANNI BASSO (ts), DINO PIANO (tb), RENATO SELLANI (p), GIORGIO AZZOLINI (b), FRANCO TONANI (ds) 
(収録曲)A1. EVERYTHINGS HAPPENS TO ME /A2.THE MORE I SEE YOU /B1. I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN
さて彼女がイタリア滞在中に録音された本盤、当然のように彼女のボーカルのバックを受け持つのは当時のイタリアを代表する面々だがそれぞれのメンバーについて僕は詳しくない。本盤のHELEN MERRILLのボーカルだが収録順にEVERYTHINGS HAPPENS TO MEから聴き始めるのが絶対のお薦め。というのは本曲は彼女がまず歌い始めてからバックがついてくるのだが、その彼女の静かな歌い出しとボーカルには聴いた瞬間に鳥肌物というか秒殺されるんじゃないかと思う言いようの無い魅力が濃縮されている。そのボーカルを活かしきるバックの演奏も見事。EVERYTHINGS HAPPENS TO ME とTHE MORE I SEE YOUで彼女のボーカルをじっくりと味わって、I'VE GOT YOU UNDER MY SKINではそれに加えてバックの演奏を更に楽しむ事ができる。録音も良くEP盤とはおもえないほどの輪郭くっきりの再生音でたとえ音量を上げてもいささかの崩れもない。なお本EP盤の収録曲を収めたCDもあり僕も以前に入手したが再生音はアナログ盤と比べられない。

追記)あくまで僕の所見ですが本ドーナツ盤は一般的ドーナツ盤より中心部のホール径が気持ち大きい(0.5ミリちょい大)ので、手持ちのドーナツ用アダプターではやや径が不足の場合もある。この点に無頓着だと中心がブレて再生に悪影響があると思う。僕は大昔から使っているアルミのアダプターと7年前に買ったアダプターと2個あって新しい方が気持ち径が大きい。この二つあればどのドーナツ盤に対してもどちらかが適切に合うので助かっている。大昔から使っているからすり減ったなどという事はないと思うが、なぜ径が幾分でも違うのかは不思議に思う。
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やっと思いがけずパッと入手できたLILIAN TERRY

2012年02月14日 | 女性ボーカルT
(伊)RCA-ITALIANA/LPM10010/LILIAN TERRY/ROMANO MUSOLINI con NUNZIO ROTONDO e LILIAN TERRY (以前のに加筆しました)

以前は再発盤で聴いていた本アルバム。探してはいたが見かける事はなくイタリア盤のオリジナルを入手するのは難しいもんだと諦めてはいないがくじけそうになった頃だった。3年前か5年前かちょうど昼食後ぐらいに大阪梅田の冗談伯爵へ寄った時だ。どこの廃盤店へ入ってもまず見るのは壁でその時も挨拶もそこそこに壁を見た時に本LPが掛けてあった、しかも同じように探していたCGD1013のLILIAN TERRY PRESENTA ABITO DA SERAと並んで掛けてあったのだ。躊躇もせずすぐに壁から2枚を外して確保し値段を訊ねるとアルバイトの女性が店番していて値段は分からないという。店主殿はどちらと訊ねると食事へ行っているので電話しますと言う。急いでないから電話しなくてよろしいですと答えたのですが、お客の来店時には連絡するようにと言われているのでという事で彼女は電話した。10分もしない間に店主が帰ってきて無事購入なったアルバムです。彼女のLP2枚と他に数枚のLPを一緒に購入したのでそれぞれの価格は実は聞いたかも知れないが覚えていない。本LP2枚とも店主がイタリアのコレクターから譲ってもらったアルバムでホテルへアルファロメオで迎えにきてくれたらしく店主もよく覚えていたLPだったというのは後日談で聴いた。店主殿その後の体調回復具合はいかがでしょうか?早く元気になられて蘊蓄あふれる話を聞かせていただきたく願っております。
↑こちらがジャケット裏の写真。
↑こちらはインナー・スリーブの写真。写真入りのインナー・スリーブには演奏者の紹介文が書かれているがイタリア語のため僕は全く分からない。こんなに凝ったつくりのインナー・スリーブは初めて見た。
本アルバムでLILIAN TERRYは3曲を歌っている。Nunzio Rotondoが数曲で参加している。要するに本アルバムはROMANO MUSSOLINI TRIOにLILIAN TERRYとNUNZIO ROTONDOが参加したアルバム。NUNZIO ROTONDOのトランペットも楽しめるという1枚で3種の味わいがあるアルバムだ。ここでもう一度オリジナルと再発盤の音の違いを強調するのはくどいのでやめておく。ちなみに冗談伯爵で見て以後、本アルバムを見かけたのはYオクで一度出品があったような気がする。

以下は以前からの文章です。
僕はロマーノ・ムッソリーニのレコードを初めて聴いたのは、東京の廃盤店で ITALIAN RCA ORIZINAL LP COLLECTIONの特典盤EP“ROMANO MUSSOLINI TRIO”を安さに釣られて購入し自宅で聴いたのが最初です。全曲トリオ演奏している4曲収録のムッソリーニのピアノ演奏を聴いてリズム感に溢れメロディアスな彼の演奏に聴入りました。その後も続いて今日の本アルバムのオリジナルLPを探し続けているのですが、未だに縁なく出会いは一度もありません。所有のアルバムはオリジナルの入手を半ば諦めてBGMビクターから発売された復刻シリーズともいうべき本アルバムを入手して聴いているわけです。LILIAN TERRYはトミー・フラナガンとの共演盤でも有名なSOUL NOTE/A DREAM COMES TRUEを聴いていたので歌のうまいシンガーという印象はあったものの、そのジャケットのデブった彼女の写真があまりいただけなかったので、その後しばらくは大して興味も涌きませんでした。その頃は同じイタリアのシンガーであるJULA DE PALMAの方に興味を持っていました。そのJULAのアルバムや生い立ちなどを調べているとLILIAN TERRYの事も目にする事が多くなり興味がまた湧き上がってきたという経緯もあります。彼女LILIAN TERYYはイタリアのジャズ界でも大物で単なるシンガーとしてではなくジャズ振興に尽力した女性としても認められていて、ジャズ・ピアノ奏者であるフランチェコ・クロサラは彼女の息子としても知られています(来日もしているようです)。彼女のアルバムで本アルバムともう一枚同じ伊盤CGD1013/LILIAN TERRY PRESENTA ABITO DA SERAの2枚は何とか入手したいと未だに探しているアルバムですが、探し始めて数年になろうというのに未だにただの一度の出会いもない僕にとっては幻のアルバムです(他にも幻のアルバムは多々あるのですが、苦笑) ジャケット裏の彼女の顔写真も載せておききます。ケンブリッジで学び, 5ヶ国語を話したという彼女ですがしっかりした顔をしています。
本アルバムが彼女の初録音でその時に6曲を歌ったが、内3曲は本アルバムで聴く事ができるが残りは未発表となっていると高田敬三氏はライナーで述べておられます。そのアルバムに収められた3曲はB面後半で聴く事ができます。それら以外はムッソリーニのインストものですが、A-1のGONE WITH THE WINDとA-2のTOPSYはベースとのデゥオとなっていてベースの音がまことに力強く入っていてムッソリーニのピアノ旋律がそのベース音を取り囲むように奏でられます。A-6のTHERE WILL NEVER BE ANOTHER YOUはNUNZIO ROTONDOのトランペット・ソロも楽しめます。彼女のボーカル無しの面も十二分に楽しめて僕のお気に入りです。彼女のボーカル入りはB-3のI'VE GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD、B-4のST.LOUIS BLUESやB-5のHE'S FUNNY THAT WAYですが、この3曲とも彼女の初録音と知って聴いても初めてとは思えぬほど落ちつきがありしっかり且つしっとりと歌い回しています。よくコントロールされたややハスキー・ボイスは当時から魅力的ですね。何とかオリジナル入手したいアルバムです(この一文再々度失礼しました)

パーソナルは、LILIAN TERRY(vo), ROMANO MUSSOLINI(p), NUNZIO ROTONDO(tp), CARLO LOFFREDO(b), ROBERTO PODIO(ds)

収録曲/A面/1, GONE WITH THE WIND/2,TOPSY/3, YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC/4,LINE FOR LIONS/5, MEDOLEY~~YOU TURNEDTHE TABLES ON ME~~POLKA DOTS AND MOONBEAMS~~LAURA/6, THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU/B面/1, THAGANOGHI/2, NOGHITONGHI THANGANI/3, I'VE GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD/4, ST.LOUIS BLUES/5, HE'S FUNNY THAT WAY/
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