67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ヨット、そしてHerbie Hancockのピアノ

2006-09-30 05:24:30 | jazz & vocal
Maiden Voyage/Herbie Hancock
(Blue Note BST84195)


 大学卒業後、社会に出て2-3年の頃だったと思われますが、マリンスポーツにはまっていてボードセイリングとディンギーには良く乗ったモノです。経験のある人ならわかるでしょうが、海上をハイクアウト(身体がボードあるいは船体から大きくはみ出して体重で風に対してバランスをとって走行している状態)して背中や顔にスプレーを浴びながら走行する爽快感は何事にも代え難いモノです。このハービーの超有名盤“処女航海”はまさに疾走するヨットの爽快感を表現した自分にとってもある意味特別なジャズアルバムです。

 既に、ブルーノートにはモンゴ・サンタマリアのポピュラーヒットで有名になったウォーターメロンマンを収録する"Takin' Off"という超人気盤が録音されておりマイルス・デイビス5重奏団の中核として人気を博していたハービーが、"Takin' Off"とは全く異なる路線を提示したアルバムとしても知られていますよね。前作”Empyrian Isles"もハバード、ハンコック、カーター、ウィリアムスの4重奏団での演奏でこの処女航海に近いアプローチが見られますが、処女航海ではこのカルテットにジョージ・コールマンのテナーを加え、さらに洗練されたインタープレイが聴けます。特にA面のタイトル曲、"The Eye Of Hurricane", "Little One"と続く一連の流れは素晴らしく、ハービーの海に対する思いが美しい旋律で奏でられ聞き入ってしまいます。日本盤ライナーに書かれている3度の音をかくして期待感を出す手法がこの海表現の中核をなしているそうなのですが、このあたりは楽理に弱い自分には今ひとつピンと来ません。演奏ではとにかく素晴らしいのがハバードのトランペットとハービー/トニーのインタープレイだと思います。ハバードのここでのプレイは出色で自分のリーダーアルバムにもこんな完成度の高いプレイは見いだせないと思います。トニーの扇情的のシンバルワークとハンコックのダイナミックそして時にリリカルにせまるピアノとのインタープレイもすばらしいですね。やはり、ハービーと言えばこれですね!!!

 アルバムはリバティのステレオ盤です。キング盤も所有していますが、音質的にはどっこいどっこいでしょうかねぇ?!

アンジーに始まりアンジーに終わる。

2006-09-29 05:35:04 | アコギ

   丁度1年5ヶ月になります。憧れのビンテージギターを手にして以来、”こんなローテクではお話にならない”と思って始めたアコギスクールでしたが、今回、勤務体制が代わりこれ以上続ける事が出来なくなりました。月3回、高知市のスクールに通うのは、同僚にも負担をかけましたし、結構大変でしたが自分なりにそれなりに成果があったと思っています。簡単なコードストローク、アルペジオ、スリーフィンガーしか出来なかった自分にソロギターの魅力を教えていただき優しく手ほどきしてくれましたN先生、本当にありがとうございました。

   スクールに通いだしたきっかけは、サイモン&ガーファンクルの、正確にはポール・サイモンのAngieでした。アコギを少しでもかじった方は、この曲に一度はチャレンジしているかも知れません。哀愁のメロディをもったとてもブルージーな良い曲ですが、ポール・サイモンに憧れ続け何とかこの難曲を自分なりに納得がいくプレイをしたいと始めたスクールでした。昨年のクリスマスライブで披露できた事、とても楽しい想い出です。 スクールではいろんな曲が題材になり、自分なりに練習もしました。クラプトンのブルースやジャズ、ボッサまでいろいろ教えていただき少しはレパートリが増えた気がしています。”枯葉”、“テイクファイブ”、“いそしぎ”、”マシュケナダ”、”A列車で行こう”、”インザムード”などなど、こんな曲までそれなりに弾けるようになった事は自分にとっても驚きです!

   そして奇しくも最後の題材になったのが、ローリングストーンズの”悲しみのアンジー”でした。9月に入り練習してきましたが、まさに”アンジーに始まりアンジーに終わる”で、何とかこの美しいメロディを奏でる事が出来るようになり嬉しく思います。これからもアコギとは長く拘っていきたいと思っています。レコード音楽も良いですが、自分でプレイする喜びって絶対ありますよね。両手使うギターはひょっとしたらボケ防止にも良いかも・・・今後も趣味としても長く続ければと思います。

NEWPORTのEDDIE COSTA、そしてBILL EVANS

2006-09-29 04:44:19 | jazz & vocal
Eddie Costa Trio, Mat Mathews & Don Elliott at Newport
(Verve MGV-8237)

 Verve御得意のニューポートジャズフェスティバルのライブ録音です。粋なMCが聴けて、演奏もリラックスしており、いつも意外な組み合わせのセッションが楽しめる好企画だと思います。この企画には、多くのメジャーアーチストが録音されており国内盤再発でも何枚かのリリースがありますよね。

 久々にジャズを聴こうと言う気になったので、レコード棚から何とか取り出して来たのがこれです。サイドAはピアノ、バイブの両楽器で独特のプレイスタイルを持つEddie Costa Trio【Ernie Furtado(b), Al Beldini(ds)】の演奏です。ここではEddieはピアノに専念しています。1957の録音なのですが、この年、両楽器でダウンビート誌のnew starとして取り上げられたEddieのパーカッシブなピアノスタイルを聴く事が出来ます。トリオで"Taking A Chance On Love"を演奏した後、フロントが紹介され、ドイツ出身のクラリネット奏者Rolf Kuhn、そしてアルトのDick Johnsonが紹介され、"There will Never Be Another You", "I'll Remember You"が演奏されていきます。Dickのアルバムではリバーサイド盤が知られていますがこれもコレクターズアイテムですよね。ロルフのクラリネットと音色が似ており聞き分けが少し難しく思えるのは自分だけでしょうか? サイドBはオランダ出身のアコーディオン奏者、マット・マシューズの演奏が聴けます。アコーディオンのジャズは珍しい音色で、たまに聴くと結構いいモノです。"Windmill Blues"のハンク・ジョーンズのソツのないブルースプレイもいいですね。そして最後を締めくくるのが、マルチ楽器奏者のドン・エリオットのグループです。何と行っても、若きビル・エヴァンスの参加が貴重です。彼のピアノをフィーチャーした"I Love You"のプレイはエヴァンスファンは見逃せないですよね!

 アルバムはVerve Clef Seriesでトランぺッターロゴです。やや雨降り盤なのですが、このアルバムを含めNEWPORTのライブシリーズは秀逸なカバーも魅力ですね。

ブリキのタイプ2、MKちゃんご苦労様

2006-09-25 06:28:13 | Volkswagen

 今日は、MKちゃんの送別会である。10月から、彼女は配置換えになって高知市内に行く事になってしまいました。3年半、一緒に働かせてもらいありがとうございました。10月2日は、自分の4?回目の誕生日なもんで、彼女から”誕生日のプレゼントとお世話になりました”と言う事で、頂いた代物です。

 ブリキのタイプ2。ビンテージっぽい塗装で、窓ガラスもありません。丁度、ジャンクヤードから引き上げて来たようなイメージです。キャリアがあってその上には、3本のsurfboardが載っています。早速、自宅のマントルピースの上に飾らせていただきました。リアビューを見ると自分が実際所有するバスよりも古いタイプのタイプ2ですが、バンパー、ライト、インテリアなどは忠実に再現されています。

 3年半、ご苦労様でした。ありがとう!

 これからは、やや業務を縮小し、2人でやっていた事を一人でこなす事になります。何とかなるだろうとは思っていますが、厳しくなるかもしれません。10月になってみなければわからないですよね。小さなユニットでしたが、それなりに連携がとれてうまく行ってたのに残念です。高知にいっても、がんばって立派な○○になってくださいね!影ながら応援しています。

久々のBIGTOP、初秋のキャンプ

2006-09-24 18:34:29 | Volkswagen

 いや~、秋めいてきましたね。自宅から約70分の四万十町のオートキャンプ場ウェル花夢に行ってきました。今回は甥っ子が一緒に参加したいとの事で8月に続いての同キャンプ場です。8月には熱中症に陥りそうな35℃前後のキャンプでしたが、今回は夜は20℃ぐらいで下がる快適キャンプでした。あの8月には満杯状態だったキャンプ場ですが、この週末はキャビンはともかくテントサイトは自分たちを入れて4張りという少なさ。淋しいぐらい・・・です。あの芋洗い状態にしてくれていたキャンパーたちはどこに行ってしまったのでしょうねぇ?・・・

 で久々に67westyの純正テントを張ってみました。準備と撤収が大変ですが、張った時の美しさは、どんな高性能テントもかないません。このキャンプ場では駐車スペースに車を入れると右側のスペースが広いサイトと言うのが少ないのです。どこのキャンプ場も多分そうでしょうけど。LHD(left handle drive)で右側に純正テントを接続するレイアウトが必須ですので、こう言うサイトがないかいつも探していました。このキャンプ場の20番サイトがまさにこれなのです。サイトも広く段々になっているので眺めも最高です。



 このテントを張って、テーブルランプと200Aをかけるスタイルが一番のお気に入りですね。今回使った、コールマン139です。チェックのテーブルクロスとの相性も抜群です。



 夜は焚き火、BBQをして楽しみました。子供たちは、空いているキャンプ場で例によってMTB三昧でした。まだまだ昼間は気温が上がりますが、山間をかけぬける風はもう完全に秋の風です。次は紅葉シーズンが楽しみですね。

ファイアストン ホワイトリボンタイヤ

2006-09-23 10:24:56 | Volkswagen

 先日、富山のVolkswagen Meeting 2006を前にして、スリップサインが発覚した我がデイリードライバー66bug用のバイアスタイヤが到着しました。

 US Royal, Firestoneで迷ったあげく、結局元と同じこのタイヤにしました。バイアスタイヤは履いてみないとわかりませんが、結構フラフラします。ホイールバランスが悪いのか、トーイン調整が拙いのか、タイヤの摩耗のせいなのか、はたまたバイアスならではの特性なのか、よくわかりません。現状では、仁淀川にかかる橋の上などでは、かなりハンドルがとられていました。とりあえずスリップサインのままでは長距離が走れませんので、結局新調しました。思わぬ出費で痛いです。

知的な女流ピアニスト、マリアン・マクパートランド

2006-09-23 01:08:11 | jazz & vocal
Marian McPartland at the Hickory House
(Capitol T574)


 英国出身のマリアン・マクパートランドは、秋吉氏、ユタ・ヒップなどとともに本場アメリカへ海外から進出し、最も成功した女流ピアノプレイヤーであります。渡米したのが1946年とありますから、秋吉氏よりは少し前になりますね。女性らしいチャーミングでインチメイトなプレイからビート感のあるダイナミックなプレイまでオールマイティにこなす実力を兼ね備えたピアニストと言えると思います。数々の教育事業やライナーノートの執筆など評論でも有名ですよね。

 50年代、ヒッコリーハウスでソロ、トリオフォーマットで活躍し、キャピトルに録音されたのが本アルバムです。ベースにはビル・クロウ、ドラムにジョー・モレロを擁してのすばらしいトリオ演奏が聴かれます。マリアンのダイナミックなピアノもさることながら、ビル・クロウの力強い乾いたピチカート、多彩なモレロのドラミングとどれをとっても素晴らしく、録音のよさもありモノカートリッジで力強いサウンドを提供してくれます。サイドAの"I Hear Music", "Tickle Toe"などのスウィンギーなプレイは涙ものですよ。他にも、"How Long Has This Been Going On", Lush Life", サイドBの"Mad About The Boy"や"Skylark"等のバラードプレイも選曲もよく申し分なしですね。

 キャピトル、ターコイスラベルのオリジナル、モノ盤です。中域の厚い録音で、DL102で再生してみて、こんなに録音よかったのかと改めて思わせてくれた愛すべきアルバムです。

B.B.KINGのフェイバリットギタリスト

2006-09-21 23:38:35 | jazz & vocal
Glide On/Bill Jennings with Jack McDuff
(Prestige 7177 Staus reissue)


 インディアナ出身のギタリスト、ビル・ジェニングスはB.B.KINGのfavorite guitaristとsて知られていますが、ジャズファンには後に参加したウィリス・ジャクソン5重奏団でのプレイで知られているのではないでしょうか。彼は、フェイバリットギタリストとしてレス・ポールを挙げていますが、他のギター奏者の演奏を聴くのがあまり好きでなかったと言います。むしろサックスプレーヤーからの影響を強く受けたと語っていたようで、Bird, Willis Jackson, James MoodyそしてSonny Stitttをfavoriteとして挙げています。

 ここでは、弟のアル・ジェニングスのバイブとマクダフ御大のハモンドオルガンを交えた5重奏団での演奏が聴かれます(ベースはWendell Marshall, ドラムはAlvin Johnson)。Wiillis Jackson盤でのプレイに比べれば、やや地味な感じがしますがR&B系のギタープレイが楽しめます。サイドAではジェニングス兄弟の息のあったユニゾンではじまる冒頭のタイトル曲も良いですが、珍しいマクダフのピアノが聴ける"Billin' And Bluin'"が聞き物です。サイドBでは何と言ってもジャズ批評のコテコテデラックスでも紹介されたビルのブルージーなギターとアルのバイブが活躍する"Miss Jones"がいいですね。

 所有盤はプレステッジの再発専門レーンベル、Statusのモノです。このレーベルがオリジナルのモノもあるようですので注意したいですね。

Eldridge, Carterによる中間派セッション

2006-09-20 18:04:34 | jazz & vocal
The Urban Jazz of Roy Eldridge and Benny Carter
(Verve MGV-8202)

 "The Urban Jazz"って一体なんだろう?このアルバムはスウィングエラを題意評するトランぺッター、 "Little Jazz"ことロイ・エルドリッジとパーカー以前のアルトサックスシーンを席巻したアルトイスト、ベニー・カーターの競演盤です。グランツの意図した所は、両者ともミシシッピデルタの出身でなく(エルドリッジはピッツバーグ、カーターはNYC)、いわゆる洗練された中間派のセッションと言う意味での"Urban Jazz"と言う意味なのかも知れません。

 メンバーはroy Eldridge(tp), Benny Carter(as), Bruce McDonald(p), John Simmons(b)そしてこの時代のヴァーブセッションには欠かせないAlvin Strolller(ds)です。A-1の"I Still Love Him So"はカーターのオリジナルバラードで芳醇なアルトサウンドにはいつもながら脱帽です。一聴、ゲッツのように聴こえる部分もありますよ。A面ラストには、グランツ御得意のBallad Medleyが収められており、カーターのスローテンポの"I Remember You", マクドナルドの"Chelsea's Bridge", エルドリッジの"I've Got The World On A String"と何れ劣らぬ名演です。B面の聞き物は最後の4曲に渡るエルドリッジとストローラーのデュオですね。ロイはオープン、ミュートを織り交ぜての快演でストローラーの呼応するかのようなドラムプレイも聴かせてくれますよ。

 VerveのT字、MGM盤ですが、こう言った中間派セッションの渋さを如実に表現したアルバムと思います。

"Bossa Loch"を考案した盲目のピアニスト

2006-09-19 22:34:09 | jazz & vocal
Ready And Wiilling/Herman Foster
(Argo LP-727)


 ハーマン・フォスターと聴いてピーンと来て、ルー・ドナルドソンの一連のブルーノート諸作でのファンキーなピアノを思い出す方は、相当なジャズファンと推察いたします。またボーカルファンの方にはグロリア・リンのバックを努めたアール・メイ・トリオのピアニストとして認識されているかもしれません。リーダー作は、このアーゴ盤と入手困難盤として知られるエピックの諸作が有名ですよね。

 今日は、彼のオリジナルリズムとも言うべき"Bossa Loch"が横溢する"Ready And Willing"をアップいたします。このリズムはサンバよりもよりアフロキューバンな要素が強いリラックスしたリズムであると裏面のErnest F. Dysonにより解説されています。聴いてみればすぐわかるのですが・・・、"Blue-ese", "Night We Called It A Day" や"Our Day Will Come"と言ったナンバーにその特徴が現れているようです。メンバーはHerman Foster(p), Herman Wright(b), Bruno Carr(ds)のトリオです。前記の"Bossa Loch"の3曲以外にも、タイトル曲のブルースフィーリングあふれるプレイ、バラード曲"My Ship"や "You've Changed"のリリカルなプレイ, "Namely You", "How About You"等のスタンダードのスィンギーなプレイそしてワルツ曲"Someday My Prince Will Come”でのグルーブ感もいい感じですね。強いて言うと全体的に1曲が短すぎるのがやや不満かな?。

 ピアノトリオ1600にも紹介されたピアノトリオの隠れた一品とも言える好盤です。アーゴのモノラル盤でホワイトラベルのプレビューコピーです。