67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

Southern California AAA ライター

2008-07-31 07:10:16 | Volkswagen

 最近は、喫煙者は忌み嫌われ煙草を買うにもタスポなる認証カードが必要で難儀ですね。本日は、かなり以前に入手しあまり使っていなかったAAA(American Automobile Association)のノベルティ、オイルライターをアップいたします。サイズ的にも小ちゃく、薄くかさばらないのがいいですが、年代的には100円ライター登場以前のものと思われるオイルライターです。使用にはZippoのflintとoilが必要で、面倒くさいのでしばらく使用を控えていました。オイルライターっていうのは、ある時突然オイルがなくなったりして不便ですが味わい深い一品でもあります。

 アメリカから入手したのに"Made in Japan"と刻印されているのに笑ってしまいます。"BALBOA"って刻印も見られ、これが製造会社でしょうか?情報がなくて詳細不明です。どなたかご存知の方、おられましたら情報を頂ければ幸いです。

映画音楽とモダンジャズ

2008-07-30 04:05:24 | jazz & vocal
One Never Knows/Modern Jazz Quartet
(Atlantic 1284)

 ジャズボーカル界では音楽とは密接な関係があり女優さんがシンガー、そして映画で唄われる歌曲がその映画を代表する音楽となっている場合が多く、多くのスタンダードを生んだといえます。一方、映画音楽のためにかかれた、モダンジャズインストアルバムはさほど多くはないですよね。ジャズファンにとっては、マイルスの「死刑台のエレベーター」、本日アップのMJQの「たそがれのベニス」、JMの「危険な関係のブルース」、ロリンズの「アルフィー」の4枚は特に知られたものでありましょう。年代的には、このベニスが最も古いものとおもわれます。その次に登場したマイルス盤が極めて緊張度の高いサスペンス映画にふさわしい傑作で、ジャズファンにも取っ付きやすいアルバムなのに対し、このべニスはジョン・ルイスのバロック音楽への傾倒から生まれたものでジャズファンにとっては、少々取っ付きが悪いアルバムのように思えます。全てがスコア化された感じで、アドリブ重視のモダンジャズの本質とややかけ離れた仕上がりになっているところに起因しているのかも知れません。

 アトランティクのMJQは「フォンテッサ」で人気を得たクラシックよりの演奏が特徴的であり、このアルバムもその延長上にあり、美しく叙情的な仕上がりが特徴です。メンバーはルイス、ジャクソン、ヒースそしてK.クラークにかわって参加したコニー・ケイのカルテットです。有名曲、"Golden Striker"をA面冒頭に配し、"One Never Knows"の抒情性豊かな演奏もいいですが、B-1の"Cortege:行列"のドラム、ベースの小さな音量からルイス、ジャクソンのスウィンギーなソロが展開してくるくだりはこのグループの真骨調ともいえる演奏ですね。アルバム中最も好きなトラックですね。

 所有盤はアトランティックの黒ラベル、シルバーロゴのモノラルオリジナル盤です。静かな曲が多い中、コニーケイのブラシワークやヒースのWalking Bassが極めてビビッドに録られているのがわかります。MJQを代表する名盤の一枚ですが、ジャズと映画との融合を果たした最初のモダンジャズアルバムと言っても良いと思います。絵画的価値の高いJ.M.W.Turnerの"View Of The Grand Canal"を使ったカバーのすばらしさは言うまでもありませんね。

エヴァンスの歌伴の代表的一枚だ!

2008-07-29 00:20:28 | jazz & vocal
Waltz For Debby/Monica Zetterlund-Bill Evans
(Philips 636 208.1 jp.reissue)


 ビル・エバンスというとトリオのインタープレイで知られるインストものがなんといってもよく知られていますよね。歌伴に回るとやや寛いだピアノに変わり、こういうエヴァンスもいいものですよね。彼の歌伴はそんなにはないと思うのですがmaleではトニー・ベネット、femaleでは本日アップのモニカ・ゼッテルンド(セッテルンド、ゼタールンド、発音がよくわかりません・・・涙)が最も有名だと思います。本日はPhilipsからリリースされたこの北欧生まれの女性ボーカルをアップしたいと思います。

 インストファンはエバンスのいつになく、寛いだジェントルなタッチから繰り出される独特の空気に真っ先に気づくと思います。モニカは、クリスコナーやヘレン・メリルなど米国の白人シンガーからの影響を感じさせるハスキーでウォームなボーカルで渋い選曲で聴かせてくれます。目玉はエバンスのインストの名バージョンで知られるタイトル曲"Waltz For Debby"でしょうが、スウェーデン民謡と思われるA-2の"JAG VET EN DEJLIG ROSA(A Beautiful Rose)"やB-2の"VINDARNA SUCKA(Sorrow Wind)", B-5の“OM NATTEN(In The Night)"の3曲の哀愁に満ちた美しいメロディを唄うボーカルこそ、このアルバムの真骨調であろうと思われます。エバンスはチャック・イスラエルのベース、ラリー・バンカーのドラムを従えたトリオでサポートしますが、ウォームでも独自の世界を作り出すエバンスもさることながら、バンカーのザワザワしたブラッシュワークにしびれてしまいますね。

 所有盤は日本フォノグラムから出された国内盤ですが、カバーのボケは若干気になるものの、美しいモニカを大きく捉えたカバーが最高ですね。

GROOVYなOPとミルトの共演

2008-07-28 00:16:32 | jazz & vocal
Very Tall/Oscar Peterson Trio With Milt Jackson
(Verve V6-8429 jp.reissue)

 自分はOPのトリオ演奏が大好きです。硬派のジャズファンからはやや軽んじられている印象は拭えないのは、彼がカナダ出身の黒人であり、米国出身の黒人ピアニストのようにパウエルスタイル一辺倒ではなくどこか明るい雰囲気が漂うところにあるのではないでしょうか?。きらびやかで、スウィンギーで、時にはgroovyなOPのピアノスタイル、テクニックには文句の付けようがない筈です。そしてレイの太いベースサウンドが聴こえ、シグペンのシンバルが聴こえると、これはもうこのユニットしか出せない独特の雰囲気があって個人的には愛聴しています。本日はこのトリオにgroovyなヴァイブラフォンのプレイでは右に出るものがいないミルト・ジャクソンの共演盤をアップしてみます。

 本日の共演盤"Very Tall"もVerve盤ですが、以前に「オペラハウスのMJQのOPトリオ」なるアルバムが出ており、ひょっとしてこれが初共演かと思いましたが、こちらは単なるカップリング盤でした。自分の知る範囲ではこの"Very Tall"が初共演のようですね。メンバーは前述の4人、トリオ+ジャクソンです。A-1の"Green Dolphin Street"では指でピアノ弦をはじく音もきこえ、高音域をコロコロとやりながらソロを進めて行くOPのプレイが印象的ですね。輪廓のはっきりしたレイのベースとの対比は絶妙です。A-2の"Heartstrings"はジャクソンのオリジナルバラードですが余韻の残るバイブのソロが美しいし、A-3のワークソングも聴きもののグルービーな演奏ですね。B面冒頭の"John Brown's Body"はみなさんご存知の賛美歌で「♪オタマジャクシはカエルの子~♪」の歌詞で我が国では唄われますよね。「グローリー・ハレルヤ」もしくは「リパブリック讃歌」として知られているかもしれませんね。のちにMPSでの再共演の発端となった好アルバムとしても知られていますね。

 所有盤は、ポリドールが出した再発国内盤です。OPとジャクソン、スウィングするという点では全く申し分ないコラボであることがわかると思います。

猛暑、2W連続の水泳だ!

2008-07-27 22:08:24 | Volkswagen

 こうも暑いと、自宅でクーラーかけっぱなしでジャズを聴いていたい気もするのですが、夏休みになったKIDS連中は許してくれません。彼らは、午後からは100%の確率で「泳ぎに行こう!」とリクエストしてきます。まあ、水泳を習わせたのはこちらだし、そこそこ自信がつくと行きたがるのは致し方ないのかも知れません。ということで自宅から20分の新荘川へ行ってきました。足は、暑くてもこれしかないので66bugです。強い日差しを浴びても、絵になるのがワーゲンですね。ローゼンタールのflower vaseに飾ったバラが美しいですね。



 ここはいつもギターキャンプで使う河原ですが、夏になると昼間は地元の子供達、夜はキャンプするfamilyでにぎわいます。今日の昼間も駐車場は満杯でした。画像は崖から飛び込む次男のKちゃんです。下で兄ちゃんが飛型の採点でもしてるのかな?。一時間も泳げば納得しますが、泳ぎ始めて30分程度で夕立もあり、すっかり涼しくなりました。やはり夏は「きれいな川での水泳」、これが一番です。

このモノクロシグナルには魅了されっぱなしです!

2008-07-27 06:10:39 | jazz & vocal
Walkin'/Miles Davis
(Prestige 7076 jp.reissue)


 最近は、どうもネタ切れ気味で、「あっと驚く為五郎」的レア盤はもう自分のライブラリにはなく、国内再発盤を連続的にアップしています。今日は54年録音のマイルスの名盤のなかでもかなり上位に食い込むだろうと思われる人気盤「ウォーキン」をアップいたします。これも、さんざん新潟ジャズフラッシュで聴いたアルバムです。もちろんA面ばかりでした。この信号機のカバーは極めて印象的でした。後に購入したカラーの信号機、そうですポール・チェンバースの"GO..."を手にしたときにも、やっぱりこの「ウォーキン」のモノクロ信号機の重厚さに改めて感動したものです。演奏も、カラーシグナルとは歴然と異なる重厚なサウンドでモダンジャズを代表する名盤の一枚に絶対加わっているアルバムですよね。

 メンバーは改めて紹介するまでもないセクステットです。マイルス、JJジョンソン、ラッキー・トンプソン、シルバー、パーシー・ヒース、ケニー・クラーク、すばらしとしか言いようがない。何と言ってもA-1のタイトル曲「ウォーキン」ですね。Richard Carpenterが書いたブルースですが、マイルスはその後もテンポを換えて何度も録音している曲で、彼のレパートリのなかでも枯葉、All Of You, Round Midnight等と並んで極めて重要な楽曲と言えると思います。もちろん、マイルスばかりでなくジャムセッションでは頻繁に取り上げられる素材ですね。この演奏のテーマの提示から、マイルス、ジョンソン、トンプソン、シルバーそして再びマイルスに戻るソロはそらんじてしまうぐらいの流麗さをもって引き継がれて行きます。何度聴いても飽きませんね。このA面の偉大さ故、B面について語られることは少ないですがSolar, You Don't Know What Love Is, Love Me Or Leave Meのマイルスのミュートあり、白人アルトのDave Schildhrautありと聞き所満載で名盤にふさわしい出来映えですね。

 所有盤は前述の国内盤再発です。この辺りのオリジナルのコンディションのいいものは天文学的値段とともに廃盤屋の壁に掛けられていますよね(笑)。

日本駐留後に吹き込まれたホーズの名盤

2008-07-26 02:03:09 | jazz & vocal
Hampton Hawes Vol.1:TheTrio/Hampton Hawes
(Contemporary C3505)


 日本人ジャズ界の至宝、秋吉敏子の渡米に多大な貢献をしたのはオスカー・ピーターソンであることは広く知られていますが、OPに口利きしたのはGIとして日本に駐留していたハンプトン・ホーズなのです。当時の日本人ジャズメンに直接的に多大な影響を与えた最初のアメリカ人と言っても過言ではありません。ホーズが帰米し最初に吹き込んだのがこのコンテンポラリーのトリオ第1作です。ピアノトリオの名盤としても有名ですよね。

 西海岸発でありながらそのスピード感と高低のアップダウンの激しいスタイルはパウエルそのものでありますよね。何と言っても、有名なのがA-1の"I Got Rhythm"でしょうが、B-1のオリジナルブルース"Hamp's Blues"のブルースフィーリングも捨てがたいですよね。テーマがシルバーの"Opus De Funk"に似た曲相が印象的ですね。一方、ホーズのピアニスティックな魅力を充分に伝えるのがA-4の"So In Love"ですね。Easy Living"や”These foolish Things"等のバラードもすばらしいです。SJ誌のなかでホーズのピアノの本質はこのスタンダードの解釈にあることを強調していたのが同じパウエル派のピアニスト, Barry Harrisであることも興味深いですね。サポートするRed Mitchell(b), Chuck Thompson(ds)の好プレイも名盤にふさわしいと言えますね。

西海岸を代表するピアノトリオの名盤として広く知られている一枚ですね。所有盤はコンテンポラリーの両溝黄色ラベルのモノラル盤です。

70年代の日本ジャズ・ヴォーカルのトップランナー

2008-07-25 00:06:16 | jazz & vocal
Thanks Dear Kimiko Kasai/笠井紀美子
(CBS SONY SOPM166)


 30年間ほどジャズを聴いていますが、70年代の日本のボーカリスト言うと個人的には笠井紀美子と中本マリだった。本日は、笠井の方をアップしたいと思います。アメリカの黒人シンガーに比べると、細身でパワフルさには欠けますが、なかなかにソウルフルなボーカルです。彼女はSONYが積極的に売り出し、ギル・エバンス、マル・ウォルドロン、シダー・ウォルトンなど当時のトップジャズメンとコラボアルバムを次々と制作しました。かなりジャパンマネーが動いたのではなんて思うのは自分だけでしょうか?一方、中本は国内で地道にアルバム制作を続けたのとは対称的ですね。この次のgenerationは容姿重視の阿川泰子に代表されるシンガーたちですよね。この世代とは、中本、笠井は一線を画したボーカリストだったと思います。本日はこの笠井の一枚をアップしますね。

 74年LAの録音です。もう少し後期になるとクロスオーバー的なアルバムになって行きますが、74年というとまだまだ4ビート全盛という感じです。ピアノにジョー・サンプル、ベースにレイ・ブラウン、ドラムにシェリー・マンのトリオです。A面では"Get out of Town", "I Want To Talk about You", "Too Close for Comfort", "Makin' Whoopee", "Somebody Loves Me", B面で"Sometimes I'm Happy", "I Didn't Know What Time it Was", "Gone With The Wind"等渋めの選曲もさることながら、レイの重厚なベース、キラキラしたサンプルのピアノがいいですね。

 笠井を売り出すCBSsonyの心意気を感じるアルバムですね。

A面か、B面か?

2008-07-24 01:17:25 | jazz & vocal
Art Pepper Meets The Rhythm Section/Art Pepper
(contemporary LAX3011 jp.reissue)

 CD時代になって、簡単に聴きたい曲がセレクトできる時代になりましたが、自分たちがジャズを聴き始めた頃はLPは片面ずつ聴くものでした。というのもジャズ喫茶的しきたりがそうであったからに他ならない。自分のコレクション自体がPOORであったし、気兼ねなく大音量で聴かせてくれるジャズ喫茶は学生時代は生活の中心でもあった。自分の場合は、新潟ジャズフラッシュでしたが、マスターはアルバム単位で演奏する面を決めていた節があった。本日アップのペッパーの名盤、"Meets The Rhythm Section"は皆さんライブラリにあると思われますが、どちらの面でしょう?フラッシュのマスターS氏は決まってB面でした。従って自宅ではいつもA面ばかりを聴いていたように思います。

 恐らく、最も有名なのはA-1の"You'd Be So Nice To Come Home To"でしょう。ボーカルのヘレン・メリル、インストのこのアルバムという評価はいつの時代も同じでしょうね。自分の場合には、フラッシュで聴くB面の"Jazz Me Blues", "Tin Tin Deo", "Star Eyes", "Birks Works"という流れが耳について残っています。とくに"Tin Tin Deo"が好きでしたね。そう、フィリージョーが活躍する例のテーマ、ペッパーのサウンドも最高ですよね。サイドメンは当時のマイルスバンドのリズムですし、西海岸制作ではあり得ない人選ですよね。あとにも先にも、このセクションが西海岸でサイドメンになって作ったアルバムはないのではと思います。ペッパーの人気を確固たるものにした、伴奏陣の素晴らしさも特筆ものですよね。何度聴いても素晴らしいですね。

 所有盤は当然の国内再発廉価盤ですが、カバーの作り、1500円にしては納得の好録音、パーフェウトですね。LP演奏では、今でも片面ずつしか聴かないのは同じです。学生時代に身に付いた癖みたいなものですね。恐らくCD渡されるとどこから聴いていいのかわからない67camperです。

パットンのオルガンの冴えを聴いてくれ!

2008-07-23 05:44:23 | jazz & vocal
Soul Groove/Johnny Griffin & Mathew Gee
(Atlantic SD1431)


 グリフィンとマシュー・ジー、これにオルガン入りとくればこれは期待が持てる。本日はこのグリフィン唯一のアトランティック盤をアップしますね。うねりにうねると言ってもグリフィンはいつのも調子、根っからのアーシーな魅力は相変わらずです。プレイの荒さを指摘する批評家の声などもありますが、そんなの関係ない。グリフィンはグリフィンだ!ジーのボントロも別に早いパッデージで魅了するタイプではないですが、こういったアーシーな雰囲気にはにはピタッとはまります。

 そしてオルガンが入れば、さらにグルーヴ感が増す訳ですが、オルガンを担当する2人のプレイヤーが明暗を分けているように思います。一人はピアノの名手、ハンク・ジョーンズ。この面子では彼のオルガンは端正すぎます。たしかにB-4の"The Swingers Get The Blues Too"などのピアノになると絶妙な味が出ますが、A-1の"Oh Gee!"、B-1の"Twist City", B-4の"Renee"でオルガンを担当するJohn Pattonのグルービーなフィーリング素晴らしい。特にブルースナンバー"Twist City"での強力なコンピング、ソロを聴くと、ハンクとの違いは歴然ですね。さすがコテコテプレイヤーという感じです。

 国内盤で一度出ていましたが、今回ステレオ盤を入手しました。Blue & Greenのアトランティックのステレオ盤です。アトランティックの録音レベルの低さがやや気になりますが、カバーのコーティングの美しさはこのレーベルならではですね。