67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

kuirenさん~アルテック~菅野邦彦

2009-01-31 04:34:42 | jazz & vocal
Live Life/Kunihiko Sugano Trio
(Fun House PAP25024)


 先日、ブログ仲間のkuirenさんが岡山から高知に来ておられたようですね。氏のブログを訪問してみると、見慣れたステージ~客席の画像が眼に飛び込んできました。下の方までスクロールすると、『こりゃ「ひろめ市場」じゃ!』。てなわけで氏が来高されていた事が確認された次第です。となると前述のステージと客席は高知では、いや完全に全国区になっていると思われるジャズ喫茶「アルテック」に他ならないですよね。最近は、かなりご無沙汰していますが高知市内在住時にはよく通わせていただきました。ライブも先日夭折したフレディ・ハバード、ピアノのデューク・ジョーダン、ナベサダなどビッグネームのステージもここで聴かせていただきました。kuirenさんはボーカルジャズに深い造詣を持っておられますが、何を隠そう菅野邦彦さんの大ファンでありらしいですね。菅野さんも高知アルテックでライブを何度かされていると思いますが、81年のここのライブはトリオレコードが録音しLPとしてリリースされています。本日はこのアルテックライブのアルバムをアップしますね。

 メンバーは菅野邦彦(p), 稲葉国光(b), Jo Jones Jr.(ds)のトリオです。曲構成は各面3曲で、A面の「4月の思い出」、「枯葉」、「バーモントの月」、B-1の「朝日のようにさわやかに」までがアルテックのライブです。残り2曲は山口県徳山市の「キーストンクラブ」での演奏です。演奏の善し悪しは別としてライブらしい、徐々に熱気を帯びてくる彼のピアノが楽しめます。彼のピアノはフィニアス・ニューボーンあるいはエロール・ガーナーの影響を強く感じるのは自分だけでしょうか。このアルバムの録音とは別にアルテックでソロでライブをおこない、全曲聴衆のリクエストに応えてくれた事があります。自分もその場にいたのですが、彼にパーカーの「バルバドス」をリクエストさせていただきました。菅野ファンならご存知と思いますが、この難曲を彼はデビューのタクト盤でも演奏しています。ピアノではフィニアスのものが有名ですよね。おもむろに弾きだした「バルバドス」は本物、リアル菅野で感動しました。途中、指がもつれながらも弾ききってニヤッとこっちに笑顔を作ってくれたのが脳裏に焼き付いています。このときに彼からいただいたのが本日アップのアルバムカバーに見られるオートグラフです。

 kuirenさん~アルテック~菅野邦彦でつながった本日のログ、「たまにはいいでしょ!邦人ジャズ」という感じでしょうか!

ストレートアヘッドなプレステッジのMJQが好きだ!

2009-01-30 04:08:25 | jazz & vocal
Concorde/The Modern Jazz Quartet
(Prestige 7005)


 アトランティク時代のモダンジャズカルテットこそ、彼らの特徴が最も出た時代として知られていますよね。そこにはジョンルイス主導の室内楽的グループサウンドがある訳ですが、好き嫌いという点ではどうでしょう?フォンテッサをはじめとするクラシックとの融合、たそがれのベニスなどに聴かれる映画音楽などこの時代には話題に事欠きません。それはそれでいいのですが、スタンダードを中心にスウィンギーな演奏に終始するプレステッジ時代のstraight aheadな演奏も捨てがたい魅力がありますね。今日は、プレステッジ時代の一枚、コンコルドをアップしてみましょう!

メンバーは言うまでもなくいつもの4人、Milt Jackson, John Lewis, Percy Heath, Connie Kayのカルテットです。A面はミルトのブルース"Ralph's New Blues"で幕を開けます。ミルトのブルースフィーリングは相変わらず卓越していますよね。続く"All Of You", "I'll Remember April"も彼らのお馴染みのレパートリーですよね。B面はガーシュインのバラードメドレイで始まりますが、やはり目玉はこのメドレーのあとの"Softly As In A Morning Sunrise"です。何度も彼らはこの曲を録音してますが、やはりこの演奏と録音のよいラストコンサートのテイクが好きですね。このコンコルドでの演奏は、アレンジなどもこの後の録音と似ており、彼らの”朝日”の原型が聴ける思いです。ジャクソンのグルービーなソロ、訥々と音を積み重ねて行くジョン・ルイスも全く隙がなくすばらしいですね。 やはりソニー・クラークケリー、ロリンズと並ぶ名演にふさわしいバージョンです。最後はジョンルイスのクラシック指向が現れたタイトル曲"Concorde"で幕を閉じます。

 このアルバムは自分がわずかですが所有している "446 W. 50th St. N.Y.C."アドレスのオリジナル盤であり、特別な愛着を持っています。パリのコンコルド広場を捉えた有名なカバーですよね。コーティングの利いたカバーも紙質が厚く、抜群の質感、存在感を感じますね。

一枚で終わってしまった理由がわからない・・・。

2009-01-29 00:17:54 | jazz & vocal
Carol Brent At the Hungry i/Carol Brent
(Gold Coast Records GC101LP)


 ジャズボーカル特にポップボーカルよりの作品群の中には、リーダーアルバムがとてもいい出来なのにそのアルバム以外そのシンガーの事を知る事が出来ない、簡単に言うとあとが続かなかったシンガーが結構いますよね。本日アップのCarol Brentもそんな歌手の一人ではないでしょうか?リッチで艶のあるコントラルトでリスナーを魅了するキャロルの唯一のリーダーアルバムをアップしてみます。

 録音はGold Coast Recordというマイナーレーベルで、サンフランシスコの"Hungry i"で行われたようです。バッキングはMary Kay TrioのメンバーだったBobby Smale(p)を中心に、Ray Linn(tp), Dave Pell, Ted Nash, Ronny Lang(reed), Larry Bunker(vib), Tommy Tedesco(g), Red Mitchell(b), Sid Bullkan(ds)というリーダーアルバムに対してよくぞ集めたと思われるようなJAZZ界の名手が名を連ね、ジャジーなバッキングを聴かせます。A面では"Sister Kate"と"You'd Be so Nice to Come Home To"が聴きものです。前者でのSmaleのピアノ、後者でのバンカーのソロもいいですよね。B面のグルービーな"Bye Bye Backbird"も捨てがたいですが、あえてオーラスの"My Heart Belongs To Daddy"の魅惑のメロディを艶やかに唄うキャロルを個人的ベストに挙げたいですね。

 所有盤はGold Coast Recordsのモノラルオリジナルですが「Demonstration"とカバーには印刷されています。とは言うものの、やっぱりオリジナルしかないのではと思います。

またRRのフォルクスワーゲン仲間が増えるかも?

2009-01-28 23:02:59 | Volkswagen

 VWのRRというのは、本当に優れた駆動方式ですよね。特に、タイプ2のような元祖ワンボックスカーではビックリ仰天の室内の広さを確保できますよね。我が家のウェスティもそうですし、キャンプシーンをはじめサーフィンなどにも良く使われています。

 先日、66bugのオイル交換にフラットパワーさんを訪れた時、社長のYさんが『平成元年のカラベル、欲しい人いないかな?』って言うんです。自分たちより若い年代にはいるのではと思い『探してみようか?』ってことになり画像を送ってもらいました。紺系のツートンの何とも言えないおしゃれなボディには、空冷ファンも興味がわきますよね。空冷仲間でも大阪のtanukiさんがよくCMCキャンプに乗ってこられていたのを思い出しますね。さて早速職場でいつも出入りしてくれている業者の方に話を持って行くと、えらい興味を示し早速フラットパワーさんで試乗をしたようです。彼は、サーフィン、スキー、ゴルフと多趣味ですし、いつもギターキャンプを仕切ってくれている重鎮です。

 こんな身近なところでワーゲン仲間がまた増えるかも・・・
ご存知のようにカラベルはレイトバスからRRを維持したまま水冷になった車で、VW最後のRR車として根強い人気がありますよね。現代の国産のように故障なしでパワフルという訳には行かないかもしれないですが、この洒落たスタイルはそれを割り引いても魅力的なのではないでしょうか?S君、これ行きますか!?

ひょっとしてプレステッジの目玉商品だったのでは?

2009-01-27 23:58:30 | jazz & vocal
The Eddie "Lockjaw" Davis Cookbook
(Prestige 7141)


 Johnny Griffinとのテナーバトルで知られるEddie "Lockjaw" Davisはプレステッジにクックブックと称して同じメンバーで3枚の録音を行っています。この3枚とも同じメンバーで58年に録音され6月(vol.1), 9月(vol.3), 12月(vol.2)のセッションがそれぞれおさめられています。本日はトップに掲げたvol.1をアップしてみます。vol.2&3は下記です。基本的に演奏内容は似たりよったりと思って差し支えありませんが、このグループにこの時代に3枚も作らせたプレステッジ、相当本気で売り出すつもりだったのでしょうね。


The Eddie "Lockjaw" Davis Cookbook vol.2
(Prestige 7161)



The Eddie "Lockjaw" Davis Cookbook vol.3
(Prestige 7219)


 さて、本題のcookbook vol.1の話です。メンバーは前述のように3つとも共通でEddie "Lockjaw" Davis(ts), Jerome Richardson(fl, ts), Shirley Scott(org), George Duvivier(b), Arthur Edgehill(ds)の五重奏団です。A面冒頭のfast blues、"Have Horn, Will Blow"と2曲目のmedium blues、"The Cliff"で早速全開のアーシーサウンドが楽しめます。ブローしまくるジョーズに絡むスコットのコンピングがいいし、スコット自身のシングルノートのソロが超ファンキーですよね。ややメローなリチャードソンもソツがないプレイで応戦です。通常オルガン奏者はベース奏者を抜きでプレイするのが常ですが、このスコットだけは例外でピアノ的にベースを入れますよね。こういうブルースでのDuvivierのWalking lineは絶品ですね。そしてAラスのバラード"But Beautiful"ではおごそかなスコットのオルガンにのったジョーズとリチャードソンのプレイが実に柔らかくていい感じです。2曲ブルース、1曲バラードのこのA面はこのコンボのコンセプトを凝縮した演奏でこのシリーズを集約したサイドと言っても過言ではないと思います。B面1曲目のDuvivierのピチカートで始まるslow blues、"In The Kitchen"もブルージーですし、ラストの"Three Deuces"ではリチャードソンがテナーに持ち替えてバトルを繰り広げます。

 所有盤は、vol.1とvol.3が黄/黒ラベルBergenfield NJアドレスのモノ盤、vol.2がブルートライデントです。プレステッジらしいアーシーな雰囲気満点のセッションですよね。 ご存知かと思いますがプレステッジにはセカンドカバーが数多く存在し、アップしたvol.2はいわゆる2nd coverと思います。

ブラジル初の本格派ボサノバピアノトリオ

2009-01-27 01:29:50 | jazz & vocal
Tamba Trio/Tamba Trio
(Philips P 632.129 L)


 ボッサのトリオと言うと、ジャズのピアノトリオとは少し違ってベースやドラムスにソロスペースが与えられる事はほとんどありませんよね。こういったボッサトリオの元になったのが本日アップのTamba Trioかもしれませんね。ルイス・エサ(p)が引っ張るトリオなのですが、あとの2人はベベート(b, fl)とエルシオ・ミリート(ds)です。スピード感溢れる軽いタッチのエサのピアノ、べべートのソフトながら海の上を吹き抜ける風のようなフルートそしてベベートを中心としてモダンで器楽的コーラス、スイング感あふれるミリートのリズムも申し分ない。客演したドゥルヴァル・フェレイラのギターも見事です。彼らのデビュー盤であり、当時のボッサノバの環境からいうとかなり、前衛的だった事でしょう。

 どこかのサイトで読んだ記憶がありますがA-1"Tamba"は「ジェット機に乗っている感じ」と比喩されていたのを思いだします。彼らのスピード感触れる演奏をあらわしたものに他なりません。ボサノバの美しいアレンジもさることながら、聴いててスリリングで疲れない、そんなアルバムですね。ジャズファンも充分に楽しめると思いますよ。A-4の"Samba de Uma Nota"はジョビンの曲で英語では"One Note Samba"です。このヴァージョンも颯爽としていて好きですね。

 所有盤は、ブラジル・フィリップスのモノラルオリジナルです。モノクロカバーに赤字でtamba trioと書かれたカバーもカッコいい!!

この変名ってわかります?”Ike Horowitz"

2009-01-26 05:39:01 | jazz & vocal
East Coast Jazz No.6 Urbie/Urbie Green
(Bethlehem BCP-14)


 トロンボーンプレイヤーとなるとJJ、Curtis Fullerあたりはハードバップファンの中では定番ですよね。本日アップのUrbie Greenはどうでしょう。柔らかな音色でスィンギー、歌心に溢れる彼のプレイはあまり語られる事がないと思います。デキシーからロックよりの演奏、ビッグバンド、歌伴、スタジオミュージシャン等「何でもこい」の出場頻度の多さはこの人のフレキシビリティを如実に示した事実であろうと思われますし、おそらくこの業界での顔の広さ、実力とも申し分なかった事が伺い知れます。本日は、このグリーンのベツレヘム盤をアップしますね。

 パーソネルはUrbie Green(tb), Doug Mettome(tp), Ike Horowitz(ts, bcl, fl), Danny Bank(fl, cl, bs), Jimmy Lyon(p), Oscar Pettifrd(b), Jimmy Campbell, Osie Johnson(ds)のセプテットでMarion Evansのアレンジが効果的でとても耳障りのよいアルバムに仕上がっています。A-1の"Mutation"のバスクラに思わず裏カバーを読んでみる。何だ知らない人ばかり!え~と、Ike Horowitz?・・・。どうやらいろいろ調べてみるとテナーで有名なアル・コーンらしい。いろいろひっくり返しているうちに「ジャズメンの変名辞典」なる面白いwebまで発見しましたよ。B-1"Three Little Words"や"How About You"でもHorowitzのバスクラが楽しめます。そして拾い物はJimmy Lyonのピアノで、A-3"Just One Of Those Things"での明快なタッチは気持ちいいですよね。こういったスタンダードでのグリーンの柔らかいサウンドが美しいのはいうまでもありませんね。

 所有盤はベツレヘムのモノラル・オリジナル盤です。アンサンブルの厚さが心地よい録音ですね。ベツレヘムお得意のBurt Goldblattの粋なカバーは、毎度ながら素晴らしいですよね。

51年と55年のストックホルム録音を比べてみよう!

2009-01-25 00:02:47 | jazz & vocal

The Sound/Stan Getz
(Roost  LP2207, jp.reissue)


 レスター・ヤング派のテナーでは代表的な巨匠といえばやっぱりゲッツでしょう。ボサノバに手を染めて「ゲッツは死んだ」なんて思っているジャズファンも多いのかも知れませんが自分はボッサのゲッツは最も好きな時代なんですよね。今日は、もっと前の話。50年代、初頭のルーストとVERVEのストックホルム録音をアップしてみます。前者はRoostの"The Sound"のB面6曲で51年録音、後者はスカンジナビアエアのタラップで手を振るゲッツを捉えたカバーが印象的な55年の録音です。


Stan Getz In Stockholm/Stan Getz
(Verve MGV8213, jp.reissue)


 ともに有名なセッションですよね。ともにゲッツとローカルジャズメンのトリオというカルテット編成です。そして、このトリオにはスウェーデンいやヨーロッパを代表するBengt Hallberg(p)が含まれていますよね。ベーシストも同じでGunnar Johnsonがつとめています。当のゲッツは51年のルーストでは極めてクールなスタイルを示し、あの有名な"Dear Old Stockholm"を紹介したアルバムとしても有名ですよね。個人的には、新潟のジャズ喫茶、フラッシュのマスターに初めて聴かしていただいた思い出の一枚です。マスターの話で思い出すのが「スワン(新潟の老舗ジャズ喫茶)のママが一日に何度もターンテーブルに載せるよ!」という一節です。実際、学生時代、スワンも良く行ったのですがこの"The Sound"をスワンで聴いた事はなかった気がします。もう一枚はグランツとの出会いでホットなスタイルを身につけたゲッツの2度目のスウェーデン録音です。録音も格段によくなっており、このゲッツがいいですよね。ルースト盤と比べると強いアタックでテナーをならすゲッツがそこにはいます。A-1の"Indiana"の熱いプレイにはルースト時代のクールな印象はかなり希薄になっている感じですが、こっちが個人的には大好きです。そしてHallbergの明快なタッチには改めて感動してしまいます。バラード演奏でもゲッツはエネルギッシュで、リリカルな中に力強さがみなぎったB-1"Everythings Happens To Me”には感動せざるを得ませんね。

 所有盤はともに国内盤再発です。フラッシュのマスターの話では来日公演では今一つ覇気のないプレイに終始し、ある公演では聴衆がブーイングとも思えるストンピングをゲッツに浴びせたと言います。このあと激しく吹いたと聴いてます。好不調の波が少ない55年のVERVEのストックホルム録音こそ絶頂期のゲッツを捉えていて素晴らしいですよね。

久々にオイル交換の66bug

2009-01-24 22:59:33 | Volkswagen

 3台の空冷VWを所有していると、ついついオイル交換の日がわからなくなりますね。多分、最後にオイル交換をしたのはカフェオレ(69convertible)だという記憶を辿りながら、デイリードライバーの66bugはいつ交換したかなぁ?・・・て考えても思いつきません。オイルもエンジンOH後は、まったく漏れていないので量は充分ですが真っ黒だったので、この際先陣を切って交換という事で、まず66bugを交換にフラットパワーに持って行きました。

 カフェオレはエンジンOHして1000Kmでオイル交換して富山に行ったので、まだまだ余裕はありそうです。問題は、キャンパー。もう、10ヶ月ぐらいになるかもしれません。いや、間で一度交換した気もします。自宅に置いてないので、どうしてもケアを怠りがちになってしまいます。この際、覚え書きのために、換えたら忘れずブログにアップしていこうと思っています。トホホ・・・。

ロッキンチェアレディとして知られるベイリーのRegent盤

2009-01-24 06:21:35 | jazz & vocal
Mildred Bailey Sings "Me And The Blues"
(Regent MG-6032)

 ジャズボーカルを語る上では全体欠かす事が出来ない人物を挙げて行くとサッチモ、ビリー・ホリディの次あたりに名前を呼ばれそうなのが本日アップのミルドレッド・ベイリーではないでしょうか?ロッキン・チェア・レディとして知られており、代表作「ロッキンチェア」を収録したデッカの10インチ盤は以前アップした通りです。その声は、高音に特徴がありチャーミングですよね。凄い肥満体とは似つかわしくない声ですが、この声で唄われるスタンダードのデリケートは表現は一聴の価値がありますよね。一方、bluesにみせるブルージーなフィーリングも捨てがたいものが有ります。本日は、このブルース曲をタイトルにしたRegent盤をアップいたします。

 ジャケットのイラストからブルージーでイカしてますよね。コートとセンタークリースをかぶった男と摩天楼の取り合わせが最高です。写真じゃなくて、イラストというのが二重丸ですよね。イラストレーターについては?です。情報があったらご教示願いたいものです。

 さて、演奏です。A面では、実にチャーミングで美しいA-3の"I'll Close My Eyes"とブルージーなタイトル曲"Me And The Blues"が素晴らしいですね。B面冒頭の"Lover, Come Back to Me"も十八番だし、"Born To Be Blue"やCan't We Be Friends"等もべイリーを知るには格好のトラックですよね。46年、47年というとても古い録音ですが、クリアなサウンドにはビックリです。バックではEllis Larkins(p)を中心としたコンボでソツがなく美しいですね。

 所有盤はRegentのモノラルオリジナルですが、後に親会社のSAVOYでも復刻されているようです。カバー、歌唱とも気の利いた一枚で愛聴しています。