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胸にさらしを巻いたお祭りギャルたち!

2018-05-20 00:18:00 | 落語
 祭りと聞くといくつになっても血が騒ぐ。東京の初夏の風物詩、浅草の三社祭は19日が町内神輿連合渡御と聞いて、行かないわけにはいかない。早々に朝めしを終えて、浅草に向かった。

 地下鉄銀座線の終点、浅草は混んでいると思って、一つ手前の「田原町」で降りた。地上に上がった途端、にぎやかなお囃子が耳に飛び込んだ。「駒形」「花川戸」「仲見世」などと、粋な地区名を染め抜いた半纏姿が浅草の街を“占拠”していた。

 連合渡御と言うのは、浅草44カ町の約100基の「町内神輿」が一基ずつ浅草神社でお祓いを受けた上で、各町会まで練り歩くことだ。正午から始まった連合渡御が最後の一基までお祓いを終えるには、「4時間はかかる」と警備の関係者。

 「町内神輿」の中でも、西浅草3丁目の「西浅三北」の神輿が最大級というので、それを追っかけることにした。担ぎ手も半端な数ではない。神輿の周りが人の渦になっていた。「ソラ、ソラ」の掛け声に合わせて神輿が大きく波を打った。

 鉦と太鼓、横笛によるお囃子が祭り気分を一段と盛り上げる。神輿一基につき一台のお囃子屋台が付いているからにぎやかなものだ。時々勢い余って観客のそばまで神輿が接近しそうになると警備の担当が「ピー、ピー」と呼子笛を吹きながら、力づくで押し返す。

 はたで見ているとケンカが始まったのか?と錯覚するほど動きが激しい。神輿を担ぎながら途中で担ぎ手が次々交代するのだ。若いお祭りギャルが多いのも最近の特徴である。彼女たちは胸にさらしを巻いている。

 日ごろは自慢の長い髪をたくし上げ、チョイと斜めにねじり鉢巻き。そのうえで、印半纏旅はだしで形を整える。どこから見たって立派なお祭りギャルだ。小さな子供までこの姿。中には散歩に連れた犬にまで立派なはっぴを着せていた。

 途中、何か所かで中入りが入る。10分ほどの休憩時間だ。五代目高橋組の半纏を脱ぎ出した。前身クリカラモンモンの勢ぞろい。男ばかりか、若い女性が前も後ろも体中に彫り物をしているのにはビックリした。

 もう一つ驚いたのは欧米人やアラブ系とみられる外国人の入れ墨軍団である。こちらにも女性がいた。彼らも全員、褌姿に高橋組のはっぴを羽織っていたので構成員なのだろうか。

 当然注目の的となった。神輿そっちのけでスマホやカメラの放列が「背中で泣いてる唐獅子牡丹」ならぬ、般若や弁天さま、緋鯉の彫り物を追っかけた。

 白足袋に褌一丁のおアニイさん、おアネエさんたちはちゃんと心得ていて、カメラの注文に応じて好みのポーズまで取ってくれる。

 海外からの観光客は「記念に」と一緒に撮ってもらっていた。それを見ていた日本人観光客も、「私も、私も」とカメラに収まった。こうなると彼らはタレントだ。

 いよいよ20日は、神社神輿の「宮出し」「宮入り」である。一ノ宮、二ノ宮、三ノ宮が一斉に午前6時に「宮出し」となる。

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