扇子と手拭い

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歯科医の院長に頼まれて出前寄席に行った!

2018-12-23 07:18:58 | 落語
 歯科医の院長に頼まれて出前寄席に行った。日本の歯医者の数はコンビニよりも多い。わが家の周りにも徒歩7分以内に4軒もある。ところがいい医者となると、これがなかなか難しい。

 新参者の私は老舗のお茶屋さんに事情を話し、紹介してもらうことにした。「歯が悪くて近くの歯医者に行ったがどこも今一つ」と言ったところ、教えてくれたのが冒頭の院長だ。

 人柄のいい先生で初めて会った途端、意気投合。ボランティアで落語の出前寄席をやっていると言うと、トントン拍子で話が進み、頼まれて出前に行くことになった。

 22日午後はあいにくの小雨模様だったが、デーサービスの事務長が車で迎えに来てくれた。この人がまた「万能選手」で、何でもできる。落語のポスターから高さ約1メートルの落語の高座、果ては本物そっくりの「めくり」の台まで自分で作ってしまった。

 「めくり」とは、桂歌丸や古今亭志ん朝などと噺家の名前を書いた長い紙のことで、これと出囃子は落語に欠かせない。演者には、なくても何の不都合もない。

 が、客は「トンテン、チンチン、シャン」と太鼓、三味線、カネ、太鼓の出囃子がかかり、めくりがあると寄席に来た気分に浸る。そんな塩梅でこの2つは”必需品”なのである。

 あたしの前にダンナがたっぷりとカラオケを披露。たった一人で30分、歌い続けるのは容易なことではないが、この方は三度の飯より唄が大好きだそうで唄い切った。ステージ衣装を身にまとっていい声を披露。さすが好きなだけに唄がうまい。

 陽気に盛り上がった後をあたしが引き受けた。午後2時、ピッタリの開演。こちらでは、お初のお披露目だったが、みなさん喜んでくださった。

 客の中に落語にご通過なおばちゃんがいて、落語「時そば」を披露していると、隣の人に「次は箸が割ってあるの」と解説。

 先にネタをばらされて弱ったが、これが素人落語のいいところ。いろいろあるから面白い。