小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「いい授業」するだけが研究授業のねらいじゃない

2012-09-02 07:12:42 | 教師力UPの攻略法

夏休み最後の日。

明日から始まる怒涛の日々(おおげさ?)への覚悟を決めないといけませんねぇ。

私としては6年生の学級,学年経営。

それに秋の大きな学校行事の連続。

そしてなにより研究公開。

これらが主な仕事です。

がんばります。

さて

研究授業のことをしばらく考えてきました。

研究授業というと,絶対に「いい授業」をしなくちゃいけないというのが授業者の心理にあります。

この「いい授業」の定義が問題ですが,「つっこみどころがないくらい完璧な授業」という意味の「いい授業」で,必ずしもある必要はないということです。

大事なのはその研究授業の「ねらい」です。

研究授業は,主に「提案する」授業,「検証する」授業,「総括する」授業の,ねらいを明確に!

大きく3つの種類に分けます。

1.提案授業

→研究のスタートの段階です。「こういう指導法を試みます」という提案をします。

この場合,「提案」ですから,何か新しいことへの挑戦です。見る人によってはそこに問題を感じる人がいるかもしれませんが,それもおおいに結構。よくも悪くも話題をつくれる提案がおもしろいということです。

2.検証授業

→研究の中間段階です。進めてきた研究の成果を検証します。

この場合,「授業という場を利用して」研究の良し悪しをはかるものですから,おおげさに言えば成功も失敗もありえます。失敗の場面が見られたとしても,それも結構なこと。研究としてはそういうこともありえます。

3.総括授業

→研究の最終段階。研究で生まれた成果がよく現れる授業をします。

これは,いわゆる「いい授業」であってほしい授業。この授業がいいということは,ここまで進めてきた研究がいいとういことにつながります。

以上です。

まずは,研究授業には上の3つの種類があることを認識することからです。

そして,自分が実施する授業はどれに当てはまるのかを明確にすること。

それは,授業者の自分だけでなく,参観するメンバーにも認識してもらわなくては,研究として実りが少なくなります。

研究授業がすべて「総括授業」なのではありません。

提案や検証の目的で行われる,つっこみどころの多い授業もあるわけで,それは研究の推進という大きなねらいのもと,必要なものなんです。


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