小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

クイズに答えたがってた子たちが、最近は…

2016-01-16 14:21:38 | 授業中の攻略法
私は5、6年生の算数を担当していて、子どもたちが自由に取り組める
「算数クイズ」
のようなものを常に出題しています。
例えば
「12345=6170 左の式のどこかに+ - × ÷ の記号を入れて式を完成させなさい」
「トランプが52枚あります。ある日太郎はトランプを並べてみると、どうも何枚か足りない気がしました。4枚ずつ並べても、8枚ずつ並べても、12枚ずつ並べても、16枚ずつ並べても、1枚あまってしまうのです。さて、トランプは何枚足りないでしょうか」
「5階まで上るのに10分かかるエレベーターは、25階まで上るのに何分かかるでしょうか」
のような問題です。
(3つ目の答えは分かりますか?50分ではありませんよ~)
こういった問題を算数の教室の後ろに掲示しておき、子どもたちがいつでも挑戦できるようにしています。
答えが分かった子は私にこそっと伝え、正解なら表に名前を書き、その表の名前が10人になったらまた新しい問題が出てくる。
そんな流れです。
好きな子たちはこの問題にハマって取り組んでます。
間違えても何度もチャレンジし、
「先生、新しい問題まだ!?」
とうれしそうな顔でやってきます。
私もやりがいがあります。
4月から始めていますが、もう100問近い問題数を出しています。
おかげで算数の教室の壁は横も後ろも問題でいっぱいです。

この算数クイズの取り組みに、最近変化が起きました。
一部の子たちが、問題を出したがるようになったのです。
「先生、問題作ったんですけど、これどうですか!?」
最初のときは驚きました。
見てみると、正直、問題としては物足りなかったので
「よく作ったね。でもまだまだかな」
と突き返しました。
すると、それ以降何度もそうやってもってくる子たちが出るようになりました。
そして、本当におもしろい問題を作ってくる子も表れて
「こりゃおもしろい!採用!」
と、次回の問題に採用される子も出てきました。
「よっしゃー!採用されたー!」
正解したとき以上の大喜びでした。

これは私にとっては意外なことだったけど、とてもうれしい変容でした。
出された問題を受けとる側だった子たちが、問題を出したいという意欲をもつようになる。
受動から能動へ。
これはすごく望ましい成長だと思えます。
その態度もうれしいですが、問題をつくる思考力にも感心させられます。
そこが育っていることに、またこの取組のやりがいや成果を感じます。

またこうして自作の問題を持ってくる子が増えるのを楽しみに待とうと思います。
すべてがいい問題というわけではありませんが、そのやる気だけでも十分です。

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