小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

高校世界史の先生の板書はめちゃくちゃだったけど

2011-06-05 18:11:37 | 授業中の攻略法

ときに,板書が上手な先生がいます。

授業が流れていくとともに,スラスラと板書し,それがきれいに仕上がっていきます。

そして,授業が終わったときには,思わず写真を撮りたくなるような,みごとな「作品」とも言えるものが出来上がっています。

一方で,板書が下手な先生もいますよね。

授業が始まって30分ほどしてその授業を見に行っても,板書を見て「はて?何の授業なんだ?」と,まったく分かりません。

黒板には,ポツ,ポツとまばらに単語が並んでいるだけ。

※ちなみに,以前に研修会で参観した高校の先生の授業で,世界史の授業を見たのですが,まぁ板書がすごかったです!

「すごい」っていうのは,はっきり言って「めちゃくちゃ」でした。(笑)

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でも,その先生の「世界史~」っていうオーラが出ていて,なぜかしっくりくるのでびっくりです。

自分の頃を思い出しても,高校の先生って特徴的な人が多かったような…

さて,

私も少し経験を重ねてきてから,考えるようになりました。

「何をもって,「板書が上手」なのだろうか?」

若いころは,ただ見た目のきれいさのみで判断していたような気がしますが,それだけはないように感じます。

板書とは,教育技術の一つとして,授業づくりの大きなポイントとなることは間違いないでしょう。

だから,そこには教師の意図的な工夫が必要です。

腕を磨かないと!

意図的に4パターンの板書を使い分ける!

ということを意識しています。

いつも同じような,「なんとなく」の成り行きまかせの板書ではいけません。

なぜなら,授業の流れや内容はどれも同じでないし,成り行きまかせではないからです。

私の経験上,板書は授業の流れに応じて以下の4パターンに使い分けられるのではないかと。

1 時系列の板書

 →シンプルに授業の流れ,内容に沿って順番に板書していく形

2 子どもの声を拾う板書

 →子どもの発言や思考を,どんどん板書して作り上げていく形

3 芸術的に構成する板書

 →授業全体を構造的に板書に表していく形

4 子どもがつくる板書

 →子どもがどんどん板書していく形

この4パターンを意図的に使い分けることで,板書も有効に授業の中で働きだすように感じます。

例えば,算数で習熟のための練習問題の授業なら「時系列の板書」

総合学習の導入場面で,学習テーマを決める授業なら「子どもの声を拾う板書」

社会で小単元をまとめる授業なら「芸術的に構成する板書」

国語で4画で書ける漢字を見つける授業なら「子どもがつくる板書」

今まで板書の形をあまり意識したことのない人であれば,この4パターンを使いだすと,非常に板書がしやすくなるし,さらには授業がスムーズに進められるようになるんじゃないかと。

もちろん私自身も,まだまだ訓練中です。

※ちなみに,研究授業などでは「3 芸術的に構成する板書」をやりたがるし,参観する人の目も,そればかりを期待しているようです。だけど,板書とは,実はそれだけではないということですね。


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