小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

学校では「出羽海」になっちゃだめ

2010-08-12 09:12:30 | 教師の仕事術の攻略法

私は本校に4月に赴任してきました。

1学期を終え,少しずつ新しい学校のシステムや雰囲気が分かってきた感じです。

夏休み。

秋の研究公開に向けて,私は「環境整備班」の一員として,先輩先生と一緒にろうかの掲示物を張り替えていました。

慌ただしかった一学期でしたから,やっとゆっくり同僚どうしで話ができました。

「学校には慣れてきたかな?」

「一年生はどう?」

「おくさんも元気にしてる?」

「おれも今年で6年目になるな…」

先輩先生が優しい口調でいろいろと話してくれる中で,こんな話もしました。

「…でも,先生はえらいよね。『出羽海』じゃないから。」

「はい?なんですか?出羽海????」

「そう,出羽海。知らない?」

「お相撲さんの…?」

「あはははは,学校でいう『出羽海』は,違うんだよ。・・・・・ということだよ。」

「なるほど…!」

とても納得したので,とりあえず

学校では『出羽海』にならない!

と掲げておきましょう。

「どういう意味ですか?」

「『出羽海(ではのうみ)』っていうのは,すぐに「…では」「…では」って,言う人のことだよ。」

「…では」

「そう。よくいるじゃん。『前の学校では…』『前の学校では…』って,前の学校にいたときのことを出してくる先生。」

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「あ~,いますいます。そういう人います。

「いかにも前の学校のやり方が正しくて,鼻から今の学校を否定しようとする先生のことだね。出羽海。」

「そんなの言い出したら,会議なんて大変ですね。」

「だよねぇ。でも結構多いんだよ。空気読めない人も。先生はちっとも出羽海じゃないから,いいよ。」

「うん… まぁちがいますかね。」

郷に入って… という意識も大事でしょうね。

謙虚に,その学校のシステムにまずは従ってみる。試してみる。

そして十分に慣れて,理解できてきてから,改善すべきはする。

それも「前の学校では…」なんて立場でなく,今の学校の一員として意見したいですね。

出羽海にはならないように!