小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「いいぞ!」だけじゃ,わかんない

2010-08-25 21:27:08 | 学級生活の攻略法

私は,放課後のスポーツ少年団も担当していたことがあります。

自分の専門であるバドミントンを中心に教えていました。

少し懐かしい感じです。

精一杯汗をかく,まだヘタッピなちびっ子プレイヤーたちがかわいかったですね。

まだまだバドミントンの技能的にも未熟な子たちばかりでしたが,コツコツと練習する中で,やはり上達していくものです。

いいプレーがあったときは,すかさずほめてあげます。

「かんたくん,ナイスショット!」

「ふうかさん,いいぞ!」

その声に子どもたちも大変うれしそうにします。

しかし,あるとき気付きました。

子どもをほめることは多々あるのですが,その言葉の中身は,同じものの繰り返しになっていると。

「ナイスショット!」「いいぞ!」「その調子!」「うまいね!」

子どもたちのプレーは様々だし,ほめようとしていることも様々なはずなのに,これはおかしいと思いました。

しかも,こんなほめ言葉だけなら,バドミントンを専門にしている私でなくてもできそうじゃないか・・・

ほめるときに,大事なことをまた1つ見つけました。

子どもの姿をできるだけ具体的にほめる!

ぜひこれをしてあげたいですね。

「いいぞ!」「その調子!」のほめ言葉も,もちろん子どもたちはうれしいものですし,前向きでいい言葉だと思います。

しかし,これだけでは足りない。

私のスポーツ少年団の場合,バドミントンが初心者の子たちにとって,「いいぞ!」とほめられても,何がいいのか,実は分からないことが多いと思いました。

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「先生はほめてくれたけど,わたしは今どんなプレーをしたっけ??」

こんな感じだから,次のプレーに生かされにくい。

そこで先生の必要な役目は,具体的にほめてあげることです。

「ゆうきくん,今,右足をしっかりふんばって,下から上に強く羽を打てたね。その形が大事なんだよ!」

「かなこさん,今まで苦手だったけど,後ろに追い込まれたときに,手首を使ってうまく返したね!」

この具体的な言葉で,子どもたちはうれしいだけでなく,自分のプレーの何がよかったのかをはっきりと認識できます。

すると,これは次のプレーにも生かされます。

要するに,子どもが自分ではできないフィードバックを,先生が的確にしてあげるということでしょう。

このことは,もちろんスポーツに限りません。

学校生活でも同じことが言えます。

△「ポスターに上手にまとめたね!すごい!これはみんな驚くよ!」

◎「見出しがはっきりしているし,調べたことを順序よく書けているね!これはみんなにとって分かりやすいポスターだよ!」

こうしてほめてもらったことは,どんどん確実な自分の力となって身についていくでしょう。

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