私は,放課後のスポーツ少年団も担当していたことがあります。
自分の専門であるバドミントンを中心に教えていました。
少し懐かしい感じです。
精一杯汗をかく,まだヘタッピなちびっ子プレイヤーたちがかわいかったですね。
まだまだバドミントンの技能的にも未熟な子たちばかりでしたが,コツコツと練習する中で,やはり上達していくものです。
いいプレーがあったときは,すかさずほめてあげます。
「かんたくん,ナイスショット!」
「ふうかさん,いいぞ!」
その声に子どもたちも大変うれしそうにします。
しかし,あるとき気付きました。
子どもをほめることは多々あるのですが,その言葉の中身は,同じものの繰り返しになっていると。
「ナイスショット!」「いいぞ!」「その調子!」「うまいね!」
子どもたちのプレーは様々だし,ほめようとしていることも様々なはずなのに,これはおかしいと思いました。
しかも,こんなほめ言葉だけなら,バドミントンを専門にしている私でなくてもできそうじゃないか・・・
ほめるときに,大事なことをまた1つ見つけました。
子どもの姿をできるだけ具体的にほめる!
ぜひこれをしてあげたいですね。
「いいぞ!」「その調子!」のほめ言葉も,もちろん子どもたちはうれしいものですし,前向きでいい言葉だと思います。
しかし,これだけでは足りない。
私のスポーツ少年団の場合,バドミントンが初心者の子たちにとって,「いいぞ!」とほめられても,何がいいのか,実は分からないことが多いと思いました。
「先生はほめてくれたけど,わたしは今どんなプレーをしたっけ??」
こんな感じだから,次のプレーに生かされにくい。
そこで先生の必要な役目は,具体的にほめてあげることです。
「ゆうきくん,今,右足をしっかりふんばって,下から上に強く羽を打てたね。その形が大事なんだよ!」
「かなこさん,今まで苦手だったけど,後ろに追い込まれたときに,手首を使ってうまく返したね!」
この具体的な言葉で,子どもたちはうれしいだけでなく,自分のプレーの何がよかったのかをはっきりと認識できます。
すると,これは次のプレーにも生かされます。
要するに,子どもが自分ではできないフィードバックを,先生が的確にしてあげるということでしょう。
このことは,もちろんスポーツに限りません。
学校生活でも同じことが言えます。
△「ポスターに上手にまとめたね!すごい!これはみんな驚くよ!」
◎「見出しがはっきりしているし,調べたことを順序よく書けているね!これはみんなにとって分かりやすいポスターだよ!」
こうしてほめてもらったことは,どんどん確実な自分の力となって身についていくでしょう。
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