湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

新の詩パート2

2017-12-19 00:00:34 | オリジナル
共通テーマ「新」でEが書いた詩を投稿します。

蘇生

祖父が他界した翌日も
父が瞑目した次の日も
空は青かった

私が焼失する日も
空は
夜にぬぐわれて
ま新しく蘇生してくる
その下に有象無象が
うごめいている

これ以上の理不尽があるか
だが その隣りで
喜々として飛びはねる
園児たち
その上にはいつも
青空があってほしい

チェッと舌打ちする
…まあいいか と
内心は思う


「新」「変わる」の詩の提出締切は来年1月6日です。
コメント (1)
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三留商店

2017-12-18 03:02:02 | 日記
昨日に続き鎌倉ネタですけど…

坂の下の三留商店でワインと切り餅を買いました。
ここは向田邦子御用達だった品揃え豊富な老舗食材店で、近所の若いママさんたちもよく利用しているみたい。
厳選グルメ食材、オリジナルの薬膳ソースやピクルスビネガー、そしてお買い得品もいろいろあるから楽しいんです。
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鎌倉海浜ホテル跡

2017-12-17 00:23:49 | 文学
由比ガ浜の波動モニュメント。明治17年に長与専斎が海水浴場として鎌倉の海を推奨し広めてから百年を記念して昭和58年に建てられました。国道を挟んで向こうに写っているのは由比ガ浜海浜公園。ここにはかつて鎌倉海浜ホテルが建っていました。その前身であるサナトリウム鎌倉海浜院を専斎が作ったことが、波動の碑の立地と関係していそうですね。

専斎は由比ガ浜に別荘を構え子供たちにも海水浴を勧めていましたが、二女が海で亡くなったために鎌倉を去りました。このやりきれないエピソードは、専斎の末子で作家である長与善郎が記しています。
鎌倉海浜ホテルには三好達治、与謝野晶子、堀辰雄など多くの文学者が滞在し、北原白秋は家族と逗留した際に「鎌倉海浜ホテルにて」とした短歌を詠みました。
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牡蠣俳句

2017-12-16 00:55:54 | 文学
今月の俳句入門講座のもうひとつのお題は牡蠣。下五を「カウンター」として投句したのですが、講師と仲間の意見を入れて牡蠣…じゃなかった、下記のようになりました。
生牡蠣の揺れて置かるる京の夜
 錦市場で
ひやおろしを飲み比べしながら頂きました。
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北風俳句

2017-12-15 00:00:30 | 文学
小笠原学園の俳句入門講座でお題が出ていたので北風についてつらつら考えていた時に、海からの強風が続きました。
窓ガラスに絶え間なく砂が打ち付けられて雨音のように聞こえ、ずっと聞いていると何かを言っているように感じます。
風が終わると、窓は砂がついてすりガラス調になり、家の前には落葉がブレンドされた砂山が。
この辺では大西と呼んでいる風、北風で詠んだら方角が違うからダメなのかな~と思っていたのですが、冬の時期に吹く強い風だからセーフなんですね。

海岸に砂よけの葦簀が建てられたのを見て、こんな句を詠みました。
朔風の合間の浜によしず立つ
この辺の冬の風物詩ですが、イメージできる人が限定されるかもしれないと思い、講座には投句しませんでした。
提出後指導を受けて直したのが下記の句です。
北風に向かひて拳開きけり
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E自由題作品

2017-12-14 01:05:35 | オリジナル
Eが自由題で書いた詩を投稿します。

私の想いを

遠い記憶よ
押し花となっても
なおうずこうとするものよ

私を見よ
目をつぶれ
暗い痛みをまとったまま
深く しずかに
鎮まってあれ
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a toy box合評会

2017-12-12 23:39:40 | 文学
今日は関東学院大学公開講座2017年秋学期「詩を読む・詩を書く」同人誌a toy boxの合評会がありました。
その中で、特別企画誌上吟行の句会も行われました。
は団子虫さんの句
風紋の清く浮き出す秋の浜
は鳥子さんの句
十月の小さき港のカレーそば
そして初参加のAの句がに入選。やったー! 
蔦紅葉みなと見おろす廃墟かな お題は港でした。

↑打ち上げ二次会カラオケ大会の後で
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新の詩パート1

2017-12-11 19:58:32 | オリジナル
共通テーマ「新」でAが書いた詩を投稿します。

新しいは旧い

〈新しい〉を
〈美しい〉と
誤解する人々がいて
何をするにもふさわしくない朝に
水平線から昇る陽を眺めている
その傍から今日は
旧くなっていく

現代はいつか
旧き悪しき時代と
呼ばれるだろう
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変わるの詩パート2

2017-12-10 19:25:42 | オリジナル
共通テーマ「変わる」でAが書いた詩を投稿します。

冬の人

あなたを侮っていた
変えられなくて
変えられたくなくて
単純な苦言を
投げつけたくなる
目の前の灰皿を
投げつけたくなる
立ち上がって椅子を
投げつけたくなる

正しい質問を発したか
正しい時に告げたか
どれも正しくなんか
できてやしない
誰よりも早く
変わってきたはずなのに
ほんの少しの謎も
支え切れてやしないのだ

冬の街
人混みの中
一人早足で帰って行く
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面白猫イラスト展

2017-12-09 22:52:41 | イベント
今日から12月16日までTの個展を開催中。

猫を擬人化した面白楽しいイラスト展です。いろんなキャラの人?猫? 「誰かさんに似てる~!」っていう猫が見つかりそう。
武重路子 面白猫イラスト展 12月9日(土)~16日(土)11:00~16:00 @喫茶 和遊庵 (鎌倉市長谷2-17-19)
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