共通テーマ「犬」でSが書いた詩を投稿します。
巴里
1975年冬の巴里は
私だった
とても静かで
ふきげんな顔をした青年や中年の男女が
カフェをいっぱいにしていた
窓の下を
あわれなよごれきった
小さい黒い犬があるいていたたった一匹で
私はそれらすべてを理解した愛を持って
「家に帰りたくない!」と
犬も客たちもさけんでいた
心のなかで
頭上からはシャンソンはきこえず
アメリカの音楽ばかりがながれていた
とても静かだった
巴里
1975年冬の巴里は
私だった
とても静かで
ふきげんな顔をした青年や中年の男女が
カフェをいっぱいにしていた
窓の下を
あわれなよごれきった
小さい黒い犬があるいていたたった一匹で
私はそれらすべてを理解した愛を持って
「家に帰りたくない!」と
犬も客たちもさけんでいた
心のなかで
頭上からはシャンソンはきこえず
アメリカの音楽ばかりがながれていた
とても静かだった