湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

「乾」の詩パート3

2015-07-22 00:35:29 | オリジナル
昨日の葉山海岸花火大会(鐙摺で) 天候も風もいいコンディションでした!


では共通テーマ「乾」でAが作った詩を投稿します。「乾」の語感と夏の季節感を、か行の言葉を集めた「かきくけこ詩」で表現しました。

    スコール

カーキ色の袖が風に揺れ手招き
―俺を着てくれよ 一緒に出かけようぜ―
今朝洗って干したばかりのTシャツがカリッと完璧に乾き屈託なくわたしを誘うのだ
カーキ色のTシャツを被る時コットンのクリスピーな音に囲まれる
きつい陽差しにクラクラして襟首から出てきた頭は感動的空っぽ状態

快晴のキーンとした空に
クレイジーな雲がぐいぐいと組み立てられ
天の際で緊張した高音を奏でる
急に境界に亀裂ができて
突然の雷と風と雨
結局また濡れる
洗いたてのTシャツ
この季節は気まぐれで
Tシャツとわたしはぴったりくっついて幸福

今回の共通テーマ「乾」「涼」の詩は、8月5日(水)14:00~逗子市民交流センター1階で開催する合評会で取り上げます。

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