湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

冬の詩パート1

2018-11-13 00:00:41 | オリジナル
共通テーマ「冬」でAが書いた詩を投稿します。

ふゆの詩

塀の向こうのレモン
苦く酸っぱく
手の届かない眩しさ

忌々しい愛ったら愛
本物ってあるの?
見つける前に飽いてしまった
時の緩慢な流れ

人の言ったこと書いたこと
とけるわけがない
白いページが黙ってるから
ゆうべはすぐに墜落
視覚がよみがえって
閉じたページから読んでたら
嘘泣きのような号泣が
自分から聞こえてきた

うわーん うえーん うわうえーん
わはは

どうしても疑えない愛を
少しだけ足裏に
実は敷いて隠してある

拾い直した時間をねじって
腹に透明な言葉をたくわえ
冬眠してしまおう
正しさからはなるべく遠く
床を敷くのだ

そうはいっても
あしたおそく急上昇して
眼を開いてしまう
同じ季節を寒く引きずって
寝ながら生きている
永遠に続く爆風

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