昨日は12月の合評会パート2で、Aの詩8編を取り上げました。半数の4編は、少し前に亡くなった肉親との確執からの解放をテーマにした作品でした。それらについて話し合ったことを投稿します。
■:作者の弁 ●:評者の弁
●最も作者らしい言葉選びや言い回しでエネルギーを感じたのは「与奪」。
●「子宮の焼失」はタイトルが具体的すぎて嫌な感じ。内容の過剰なリアリズムも怖すぎます。
●焼かれた子宮の灰がお骨と一緒にちりとりに集められ骨壷の中に落ちていく描写が特にリアルで、冒涜的にすら感じます。
詩で読みたいとは思わない内容ですね。
■読後感の悪いイヤミスならぬイヤポエを目指して書いたので、開き直っている訳ではなく、皆さんの感想は狙い通りです。
他の作品は具体性が足りていないと思ったので、亡くなった母親の子宮にスポットを当てたんです。
●自分にもある臓器だけど、子宮についてそんなに意識したことはありませんでした。
●「エポック」は客観性があるし、少しコミカルでもあると感じました。
●「得る」も、もっとコミカルに書いた方が効果的。
出だしの「わたしは失ったのではない/わたしを得たのだ」はうまいと思うけれど、最終連で冷静さを失っています。
■今の時点でこれ以上滑稽味や冷静さを出すのは難しいです。
●もうちょっと寝かせてからの方が、より引いた感覚で書けるでしょうね。
■体験や記憶が生々しいうちに書き留めておこうと思って急いで作りました。
現時点ではそれぞれをこれ以上長く綴ることは、苦しくてできませんでした。
このテーマには、もう少し時が経ってから改めてじっくりと取り組んでみます。