句集「春光」の一句です。
作者は、昭和3年、名古屋生まれ。
初めての句集だそうです。
好きな句をあげてみます。
蓬摘むうすむらさきの茎寄せて
葉桜に音なき雨の蒼さかな
絵が趣味の方とあって、モノを見る目が確かです。
しかも、見えないような色を発見しています。
耳も鋭敏です。聞こえない音を聴きます。
さわさわと青空を汲む新茶かな
雪と雪触れ合ふ音の静かなる
長年、読書に親しんでみえたということ。
色を発見して、音を聞く。
それを研ぎ澄まされた言葉で表現できる方です。
水澄めば水の底まで風の音
好きな句の一つ。絵では描けない景。
言葉の魔術、詩としての風の音です。 遅足
作者は、昭和3年、名古屋生まれ。
初めての句集だそうです。
好きな句をあげてみます。
蓬摘むうすむらさきの茎寄せて
葉桜に音なき雨の蒼さかな
絵が趣味の方とあって、モノを見る目が確かです。
しかも、見えないような色を発見しています。
耳も鋭敏です。聞こえない音を聴きます。
さわさわと青空を汲む新茶かな
雪と雪触れ合ふ音の静かなる
長年、読書に親しんでみえたということ。
色を発見して、音を聞く。
それを研ぎ澄まされた言葉で表現できる方です。
水澄めば水の底まで風の音
好きな句の一つ。絵では描けない景。
言葉の魔術、詩としての風の音です。 遅足