575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蜘蛛の巣の風に揺るるや遺髪塚   遅足

2014年06月07日 | Weblog
京都の北、岩倉の地。
明治維新の公家のリーダー、岩倉具視。
命を狙われて、幕末の数年間、身を隠したのがここ。
裕福な農家のような屋敷。南に庭がありました。
京の街に思いを馳せた具視。
京都での出来事を客観的に見る機会を天が与えたのかも。

最近、遺髪と言う言葉を聞くことはなく、死語になったのでしょうか。
庭の一角に遺髪碑がありました。

老人ホームや病院が建設され、老人の里の様相を呈していました。
岩倉さん、あの世でこの変遷ぶりを聞いたら・・・
なんとコメントされるかな?

昼食は祇園に近いうどん屋さんで、名物のねぎうどんを。
十人近い列に並んでのうどん。それなりの美味しいさでした。
ガイドブック片手の外国人は、諦めて別の店に。
うどんと九条ネギだけの一杯。
1300円でした。

ところで岩倉にほど近い場所に妙満寺という寺院が。
安珍清姫の伝説に登場する鐘があるとの看板が・・・
次回はこの妙満寺を紹介します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サングラス掛けてうとうと白昼夢   立雄

2014年06月07日 | Weblog
サングラスはいつ頃からあるのでしょうか?
エスキモーのスノーゴーグル。
木の板に薄い覗き孔を空けたものです。
サングラスの代わりに使われたと言われています。
エメラルドのレンズを入れた眼鏡。
古代ローマ皇帝ネロが観戦にかけていたとも。
大量生産のものは、1929年にアメリカで発売。
歴史があるんですね。

この句のサングラスは公園でうたた寝中。
どんな夢をみているのでしょう?
目が覚めた時、どんな世界が見えてくるのかな?

  サングラスかけ心眼を養へり    石井邦雄

  サングラスとれば荒野の殺到す   石倉夏生

どちらだったのでしょうね?  (遅足)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする