575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ハナミズキ 草女

2010年04月30日 | Weblog
 昭和区塩付け通りの街路樹はハナミズキであり、今花盛りである。余りの美しさにどこまで続くのかと走ってみた。ピンクや白と色は変わるが、瑞穂グランドまで続く。
 それ以上は時間の都合でいかなかったが、この花の下を通るとき、必ず思いだす歌がある。小椋佳の くぐりぬけた花水木 という曲。調べてみたら道草というアルバム(1976)にあった。「その花の道を来る人の明るい顔の不思議さにくぐりぬけてみた花水木・・・敷きつめた花のやさしにこんな場所なら君を今 すぐにでも呼びたい花水木」でも当時花水木という花が分からなかった。今ほど植えられていなかったと思う。

 1912年当時の東京市からワシントンD、Cに贈ったソメイヨシノの返礼として1915年に贈られたのが始まり。実は検疫に引っ掛かり何度か挑戦してやっと成功したのだ。
 1989年、名古屋市制100年を記念して昭和区の木、昭和区の花を投票で決めた。
ハナミズキ 820票、ヒマラヤシーダ 210票と2位を大きく引きさなしてハナミズキに決定もし私が投票するとしたら、当時ハナミズキを選ぶことができたであろうか。良い選択をしてくれた人々に感謝したい。秋になれば、暗紅色の紅葉も落ち着きがあり、上を向いて赤く色づく実も可愛い。なお、千種区の木もハナミズキだそうだ。おまけ、昭和区の花はハナショウブとのこと。
 この木は、北アメリカ産のミズキ科ミズキ属の落葉小高木で、日本産のヤマボウシににている。どちらも花びらに見えるのは総苞片で本当の花はその真ん中の緑色の部分果実は大きく違い、ハナミズキの実は食べることができないが、ヤマボウシのは10月頃赤く熟しおいしい。
 100年近い年月を経てすっかり日本の樹になったハナミズキ。サクラの返礼に選
んでくれた人々にも感謝して今日のこの花の下を潜り抜ける。
  

★こんな美しい花なのに季語にありません。どうしてですかね?
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

滴りは奈良を下りて濁世まで   朱露

2010年04月30日 | Weblog

     雨上がりの朝赤岩寺から落ちる雨水。
     朝倉川へ行きつく前に我が家へ寄る。
     さあ一句と待ち構えている早起き爺。
     「滴り」は夏の季語と知りにんまり。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする