ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

「大化の改新」と打球 <古代球技と大化の改新 3>

2009-11-01 | Weblog
このブログで、10月25日に大化の改新のことを書きました。このクーデターは、前年正月の「打毬」大会をきっかけに起こるのです。
 読んでくださった方からコメントが寄せられました。「すいた」さんか、「すいたん」さんというお名前ですが、この「打毬」がゲートボール型の打球「毬打・毬杖」(ぎっちょう)なのか、それともフットボールの蹴鞠(けまり)なのかというお問い合わせ、ご意見です。
 このように熱心に考究しておられる方からコメントが届いたことに、まず驚きました。非常にマイナーなテーマですから、日本国中どなたも関心がないだろうと、正直なところ実は思っていたのです。
 すいたんさんは、本もよく読んでおられ、わたしもあわてて教えていただいた本、小学館版『日本書紀』に、本日はじめて目を通しました。解説註の「ぎっちょう」説にうなずいてしまったような次第。
 それともう一冊、ご教示いただいた長岡良子著『暁の回廊』(秋田書店・全4冊)も探したのですが、図書館にもブックオフにもなく、先ほどインターネットで取り寄せ手配をしました。
 わたしはこの打毬を、文字通り地上「打球」、木製球を打つ毬杖(ぎっちょう)遊戯、すなわちバット棒を振り回す野球にすこし似た、ホッケー型の正月行事であろうと確信しています。おそらく遊んだのは、正月14日までだと思っています。しかし即断は禁物。『暁の回廊』が到着したら、再考します。
 11月3日は文化の日。この日か、8日日曜日の掲載を目標に、あれこれ調べてみます。「すいたん」さん、掲載の節にはぜひまた、ご意見をお寄せください。
 昨日は「蚊と屁こき虫」を書き、また打球・毬杖(ぎっちょう)のことばかりにこだわっていては、先日に連載をはじめたばかりの、若冲「相國寺・萬福寺・石峰寺」篇が進みません。
 わたしは仕事が休みの日にだけ、この片瀬五郎のブログを書いています。平日の終業後からの作文は、疲れていてつらい。しかし若冲連載は、仕事が早く終わった日に、週一回のペースで続けてみようかと思っています。これなど、読んでくださる奇特な方はもっと少なく、あるいは存在せず、単なる自己満足なのかもしれませんが。

PS 若冲の連載原稿は実は2007年、黄檗山萬福寺・文華殿発行『黄檗文華』126号に掲載していただいた駄文「若冲逸話」の再録なのです。若干手を加えてはいますけれど。しかし、この萬福寺年報を読まれた方はごく少数のはず。この際、手の内をさらけ出しておきます。もしも全文を通して読みたいという、奇特な方がおられましたら、文華殿までお問い合わせください。入手できるはずです。ブログ連載と違って図版が多く、引用参考資史料の出典をあきらかにしています。ですので、平日の掲載は難なしのはずですね。今回の再々録、というのは以前に再録した「ジャーナリストネット」。あまりの横着加減に笑っています。柳の下に泥鰌が○○匹…。
<2009年11月1日朔 南浦邦仁> [178]
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