中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

新時代

2024-03-10 22:26:00 | 山形交響楽団
 二日間にわたる、山響定期が終了。オッコ・カム氏のスケールの大きい音楽を、満席のお客様に楽しんでいただけたのは本当に嬉しいことです。

 巨匠得意のシベリウスはもちろんですが、今回はその前の2曲で、山響の若い首席奏者がソリストを鮮やかに務めたステージが印象的だったのではないかと思います。

 1曲目のサッリネン「交響曲2番」は、交響曲ではありますが実質はパーカッションの協奏曲。山響の新しい首席打楽器奏者の常盤氏が、色々な楽器(私のような素人にはよくわからない楽器たくさん)を縦横無尽に演奏しました。

 2曲目はニールセン「フルート協奏曲」。これも若き首席の知久氏が、難しいソロを豊かな音で吹ききりました。

 山響も新しい時代が来ていることを感じていただけたのではと思います。…私も感じました。若くて優秀な新人がどんどん入って来るオーケストラになりました。嬉しいことです。と同時に、私などはすっかり旧人になったことを実感します。

 私が若かったその昔、山響をバックに二重協奏曲で一緒にソリストを務めたチェロの邢さんが、今回の定期を最後に今月いっぱいで退団することになりました。定年まではもう少しありますが、第二の人生を考えたいということです。

 …そういう年代になってきているのだなと、しみじみ思う演奏会になりました。

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