中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

春の乱

2017-04-03 20:29:11 | 山形交響楽団
 頭痛、咳、全身の倦怠感、くしゃみ、鼻水、目のかゆみを通り越した痛み…

…よほど恐ろしい病気にかかったのかと思うほど、花粉症のつらい今日この頃。


 しかし、山響のオーディションは続きます。

 
 緊張感で張り詰めた空気の中、審査にあたる皆が、お腹のなる音まで我慢している中で、大きなくしゃみなどできるはずもない。受験者と山響の将来を左右する、緊迫した空間なのです。

 しかし…絶え間ないくしゃみの発作。そしてそれを抑えるために通常以上に飲んだ薬によって、尋常でない眠気に襲われる。もちろん耐えるわけですが、今度は激しいめまい。


 受験者の苦労に比べれば何という事もないわけですが、今日も50人超の審査に立ち会う、なかなか壮絶な1日でした。

 山響の将来を担う、優秀な人材を見逃さないようにしないといけません。


 しかし、つくづく感じる事ですが、オーディションというものは「水もの」です。今回たまたまお互いに運がなかった人も、次のチャンスにぜひ、チャレンジしてほしい。

 不合格になった身からすれば、縁がなかったように感じるものですが、「縁」の有る無しには、髪の毛一本の差もないのです。極めて残念なことですが今回、「合格者なし」になったパートもあります。そこでは、諦めずにぜひまた次回も受験してほしいと思うのです。


 とにかく、昔よりも受験者が増えていること、そしてそのみんなのレベルが高いことには、楽団員として本当に嬉しく思います。

 せまい業界。また会う機会を楽しみにしています。

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