中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

さおだけ

2022-09-22 20:16:00 | 雑記
 最近「さおだけ屋さん」の車を見かけません。今もあるのでしょうか?

 私が実家にいた頃は「焼き芋屋」よりも頻繁に、あの「呼び声」を聞いたものです。「20年前のお値段です!」などと言っていましたね。

 20年前の値段とはすごい…破格だ!と思ったものです。

 私の父は「自分の頃は初任給が3万円ぐらいだった」と言っていました。ドラマを見れば「百円」が、家が買えるほどのすごい大金だったりする。

 物の値段というものは、時代の経過とともに、どんどん上がっていく。それに比べて「さおだけ」はすごい。

 かたや、私たちの世代では「若い頃はCDが高くて3500円ぐらいしたよな。今なら千円しないのに」などと話している。

 それが不自然だったのかも知れません。

 さて、値上げラッシュの昨今。何もかもが急に値上がりしてびっくりします。

 高くなった…しかし一方で、子供に「昔はいくらぐらいだったの?」と訊かれて考えてみると、わりと今と同じぐらいなのです。高校の帰りにおやつとして食べた牛丼は400円。高くなったと言われる今と同じぐらい。就職した会社の初任給は「バブルがはじけて大変だ」と言われて手取り18万ぐらい。…今の世の中と変わらない。

 本当はこれこそが今の値上がりよりも、おかしかったということです。円安なのも、世界から取り残されている証拠でしょう。

 値上げは辛いが、いつまでも「さおだけ」では良くない。

 しかし「便乗値上げ」も良くない。私たちも、さらにクオリティを上げて、「チケットもっと高くても良いのに」と言ってもらえるようにしなければいけませんね。
コメント
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