中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

歓評会

2013-11-09 15:34:46 | お酒の話し(山形県)
 昨晩はホテル・メトロポリタンでパーティー。300人の大きな宴です。

 テーブルに並ぶ豪華な料理や酒を横目で見ながら、会場の隅っこでBGMに専念する・・・のが通常ですが、昨日は違いました。れっきとした参加者。もちろん楽器など持ちません。何しろ、そのパーティーの名は「山形酒歓評会」!これが楽器など弾いていられようか・・・(反語)。


 ということで、さる名士のご厚意で、山形県酒造組合主催の「~COOL JAPAN! 粋な日本酒!~ 蔵元の情熱! 山形酒歓評会」に参加させて頂きました。

 まずはそれぞれ指定されたテーブルの席へ着席。そこにはすでに、数種類の銘酒が並んでいて、乾杯前から「ご自由にどうぞ」状態。「澤正宗(純米吟醸)」「くどき上手(大吟醸)」「大山(大吟醸)」「山形讃香」・・・いきなり飲み放題。

 会場の側面には「置賜」「庄内」「村山・最上」「澗酒」「発泡」など、地域やジャンルごとのコーナーに分かれていて、いろいろな蔵のレアな逸品がずらり。グラスを持って行くと、酒造組合のハッピを着た蔵人がどれでも注いでくれる。

 ・・・おお、これは夢か幻か。それとも私の脳内の妄想なのか。「それならそれで構わない、醒めないうちに」とばかりに、片っ端から「試飲」させて頂きました。


 席に帰るヒマもなく、文字通り「夢中」で各コーナーを飲み歩いていると、
「ナカジマさん!ですよね?」
と、男性から声をかけられました。

 ・・・ハッ、そうだった。そう言えば、私はナカジマだった。
と言うぐらいに、酒の世界に没入していた私は、秘密の悪事を見とがめられたようにびっくりしてしまいました。

 その男性は酒田の方で、なんと山形Qの庄内定期を、ほぼ毎回聴きに来て下さっているとか。
「ブログで日本酒がお好きなのは知ってましたが、さすが、やっぱり来てましたね。」
・・・いやいや、お恥ずかしい。「次回の庄内定期も楽しみにしています」とまで言っていただいて、妙に恐縮してしまいました。

 
 それにしても、とにかく素晴らしい会でした。飲んだ銘柄は数え切れませんが、私が特に気に入ったのは「あら玉(月山丸)」「弁天(酒中楽康)」。「月山丸」は、斬られたことも気がつかないような美しいキレ味が、「酒中」はフッと周りの重力が軽くなるような繊細な甘味が、甲乙つけがたく素晴らしい。


 現実離れしたような、素敵なひとときを堪能しました。「鯉川酒造」の社長さんがピアノを弾きながら「出羽燦々のテーマ」を歌うなど、妖しい魅力たっぷりの、山形県酒造組合を、これからも応援していきたいと思います。
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